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瀬波温泉・日本一夕日の美しい温泉宿でロマンチックな絶景癒し旅

2017.10.09

海に沈む真っ赤な夕日は、とってもロマンチック。新潟県村上市の瀬波(せなみ)温泉には、そんな夕日の魅力をたっぷり味わえる「夕日が美しい宿日本一」に選ばれた宿があり、そこには「夕映えソムリエ」がいるという噂が。美しい夕日を眺めながら温泉やグルメまで楽しめるそうな…。さぁ、夕日をとことん満喫する旅に出かけましょう!

▲「夕日の美しい宿・全国NO.1」に選ばれたことがある「夕映えの宿 汐美荘」の露天風呂から望む夕日

美しい夕日を味わえる新潟県村上市

夕日を探しにたどり着いた新潟県村上市は、新潟市から車で約1時間のところにある新潟県北部の城下町。瀬波温泉や海水浴が楽しめるスポットとしても知られており、「村上牛」という銘柄牛や名産の鮭など、美味しい料理を楽しめるエリアでもあります。
▲取材に訪れた日は天気が良く、海の向こうに粟島が見えました

温泉街と隣り合う海岸線には、「瀬波温泉海水浴場」と呼ばれるロングビーチが1kmにもわたり広がっており、夏季は海水浴客でにぎわいを見せるレジャースポット。砂浜から望む夕日は絶景の一言に尽き、美しい夕日が魅力の村上市の中でも屈指の夕日ビューポイントです。
▲瀬波温泉海岸から望む夕日

夕日が沈むまでの時間、お散歩に出かけてみましょう!

100年の歴史を誇る瀬波温泉を、気軽に楽しめる足湯の数々

開湯100年を超える歴史を持つ瀬波温泉は、別名「熱の湯」と呼ばれるほど熱い95度の源泉が湧き出る温泉。
▲「噴湯公園」。瀬波温泉の源泉が初めて噴き出した場所

その温泉街の脇に位置する小高い丘の中腹にあるのが、1904(明治37)年に温泉が初めて出た「噴湯公園」。初めて採掘した時は36mも源泉が噴き出したそうです!

現在もなお、まるで蒸気機関車のようにシュッシュと音を立てながら湯気が噴き出す様子は、しばらく見入ってしまうほどの迫力がありました。
▲噴湯公園にある与謝野晶子の歌碑。与謝野晶子が瀬波温泉を訪れた際、二日間で45首もの歌を残した歴史があり、街の至る所で歌碑を目にすることができます
▲噴湯公園は温泉街から海まで一望できる、ビュースポットでもあります。気持ちいい!

瀬波温泉はナトリウム-塩化物温泉であり、短時間つかるだけでもぐっと温まり湯冷めしにくいので、冷え性や疲労回復・健康増進にも働きかけると言われています。
さらにpH値は8.6と高めのアルカリ性の温泉。この数値は肌の汚れや油分を落としてくれる働きが強いことを示しているので、美肌効果も期待でき、悩める女性には注目の温泉です。

さらに街中や海辺では、無料で入れる足湯スポットをいくつも発見!
▲瀬波温泉ポケットパーク「コンちゃんの足湯」。土地の守り神がキツネであり、マスコットキャラクターにもなっています
▲長さ30m・幅5m!一度に100人も入れる日本海側最大級の足湯「足湯日本海」(6:00~22:00)。座る部分は新潟県産の杉材というこだわりも。温泉卵も作れます

規模や景色など、それぞれの足湯に魅力があり、足湯のはしごも楽しめる瀬波温泉。おしゃべりしながら10分も経てば、体もぽかぽかになってきます。

日本一に選ばれた宿「夕映えの宿 汐美荘」へ、いざ!

夕刻が近づいてきたので、「夕日が美しい宿日本一」に選ばれた「夕映えの宿 汐美荘」(以下、汐美荘)へ向かうことにしましょう。
▲全室夕日が見えるオーシャンビューの汐美荘。宿の名前に使われている「汐」は、夕日を意味する漢字

出迎えてくれたのは、「夕映えソムリエ」の肩書を持つ渡邉正樹さんです。
▲夕映えソムリエの渡邉さん

汐美荘は1964(昭和39)年の創業当初より夕日を楽しむために設計されたホテルで、これまで建替えの際にも常にそのコンセプトを大切にしてきたそう。
その結果、2009年8月22日付の日本経済新聞・日経PLUS1”何でもランキング”にて、「夕日の美しい宿・全国NO.1」に選ばれた、まさに自他共に認める「夕日を楽しむための宿」なのです。

エントランスをくぐると、目の前に広がる景色は一面の日本海。なんとロビーには、夕日を見るために全長100mにも及ぶ総ガラスが設えられていました。
▲この日は粟島を右側に見ることができましたが、運がいいと左側に佐渡島も見られるそう

さらに大浴場やお部屋をはじめ、あらゆるところから雄大な夕日を眺めることができる設計になっています。

チェックインしたら、女性はまず好きな浴衣をセレクト。選べるところが嬉しいし、かわいい浴衣は旅気分が盛り上がります。※プランにより有料の場合があります
▲着付けができなくても、わかりやすく着付け方法が紹介されたシートを借りられるので安心

着替えてから宿の入口脇にある足湯「晶子の愛し湯(あしゆ)」につかったり、温泉卵を作ったりしながら夕日までの時間を楽しみます。
▲宿の前にある温泉卵専用の約78度の源泉が入った木箱。卵をフロントで購入し(1個税込30円)、15分ほどつけると…
▲ちょっと固めの温泉卵ができました。

「晶子の愛し湯(あしゆ)」は、宿泊しなくても無料で利用できます。周囲には与謝野晶子の歌や奇石・まんじゅう岩が飾られていました。

瀬波温泉から海に沈む夕日が美しく見える理由

先ほど渡邉さんを「夕映えソムリエ」とご紹介しましたが、汐美荘では夕日に関する知識が豊富で専門のテストをクリアしたスタッフが「夕映えソムリエ」を名乗れる、独自の認定制度を設けています。
それでは、さっそく渡邉さんに、村上・瀬波温泉の夕日について教えてもらいましょう!

「瀬波温泉海水浴場の海岸線が湾曲したり飛び出たりしていないので、この目の前に広がる日本海は、どこまでも水平線がまっすぐ続いて見えるんです。だから季節が変わり、日が沈む位置が変わっていっても汐美荘ではいつでも海に沈む夕日を見ることができます。しかも館内のあらゆる場所から見えるとあって、この夕日の美しさにリピーターになってくださるお客様もいらっしゃいます」
▲女性露天風呂から眺める夕日

汐美荘のすごいところは、夕日を様々な場所から見られることだけではありません。

なんと、夕映えソムリエによる「夕映え解説」を日の入りの時刻にロビーで毎日開催。なぜ夕日は赤いのか、今日はどのタイミングで沈むかなど、わかりやすく教えてくれます。
そしてこの解説の後には、「夕映えカクテル」という、まさに沈む夕日のように赤いスペシャルカクテルを無料でいただくことができます。
▲ジンベースの夕映えカクテル

ロビーには当日の日の入り時刻や風向き、一年間の日の入り時間などがわかるボードが設置されており、いつでも夕日のタイミングを知ることができます。
▲1年の間に日の入り時間は3時間も変わるそう。想像以上の変化に驚きました!この日の日の入り時刻は18時34分

ついに、日本一の夕日を眺める時間到来!

いよいよ日の入り時刻が近づいてきました。
お部屋に戻って外の様子を確認すると、徐々に沈む太陽の光によって空がプラチナ、オレンジ、赤…と、とっても美しくグラデーションがかってきました。
▲デッキチェアでくつろぎながら日の入りを待ちます
▲夕日が反射してキラキラと輝く海も美しいです
▲あまりのキレイさに、思わず私も写真をパシャリ

そして遂に日の入りの瞬間です!
▲この日の日の入りは、雲の隙間に真っ赤な夕日がのぞくかたちに

ちょっと雲がかかってしまったのが残念でしたが、あの光輝く赤い美しさは、しっかり目に焼きつきました。空の色が夕日の色に染まっていくグラデーションがとても美しく、ゆっくりと波の音に耳を傾けながら過ごしたひとときに、とっても癒されました。
▲雲に隠れなければ、まん丸のまま海に沈む、さらに見応えのある美しい情景が広がります

長年夕日を見続けてきた渡邉さんによると、夕日が一番美しいオススメの時期は、10月~11月とのこと。
「気象条件にもよりますが、特にクリアで見えやすい季節です。また日の入りの時刻はもちろん、一年をかけて日の沈む位置もロビーの右側から左側へ、どんどん移り変わっていきます。そういった変化を感じるのも楽しいですよ」。
▲夕日が赤く見えるのは、日が西に傾いた際、太陽の光である7色(赤・橙・黄・緑・青・藍・紫)のなかで一番波長の長い赤い光線が目に届くから

夕日そのものの美しさはもちろんのこと、どの場所からでも美しく眺められる工夫や、「この美しい夕日を楽しんでほしい」という熱心な思いが随所に感じられ、汐美荘が「日本一夕日が美しい宿」に選ばれたことに心から納得しました。

日本初の技術も導入する、夕日へのこだわり

夕日が美しいとはいえ、天候によっては見えないことも…。そんな時でも汐美荘なら、日本海に沈む美しい夕日を見ることができるんです!

「汐美荘では、一年中夕日を味わっていただけるよう、『夕映えシアター』をご用意しています。実はロビーのガラスの一部には、日本初の特殊なフィルムが貼られており、毎日夜20時からまるで窓の向こうに夕日が沈むような美しい映像が投影されます」とのこと。

実際にその時間にロビーに降りてみると…、とってもリアルな映像にびっくり!
▲夕映えシアターの様子。写真だと伝わりにくいかもしれませんが、あまりにもリアル!

夕日が見られない日にも楽しませてくれる、夕日へのこだわりが伝わってきました。

また、館内の「夕映えギャラリー」では、夕日評論家の油井昌由樹氏の作品を中心に、世界中の夕日の写真を鑑賞できます。
▲南アフリカ、アメリカ、北欧など世界各国の夕日が展示

夕日も、お食事も、温泉も大満足のリフレッシュ旅

日が沈んだら、こちらも楽しみにしていたディナータイムです。
広いお食事会場でのバイキングは、お肉や天ぷら、海鮮など、その場で調理してくれるメニューがとにかく豊富!
▲焼きたての帆立貝に、食べ応え満点の新潟和牛…どんどんお盆に乗せちゃいました

目の前で作ってもらう料理のほか、会場中央に並んでいるメニューも、新鮮な魚介がたっぷり乗った舟盛りやお寿司にスイーツと、目移りしてしまうような料理が全部で約50種類も!
▲大きなカニ足も食べ放題!

汐美荘の料理は、金沢のフランス料理店「金澤プレミナンス」オーナーシェフの川本紀男氏が料理顧問を担当しています。川本氏は世界フランス料理コンクール「ガストロプラハ」に日本代表として出場し、金賞を受賞した日本屈指の名シェフ。食事からスイーツまで、とっても満足度の高いラインナップでした。

お部屋に戻ったら、潮騒に耳を傾けながら、まったりと漆黒の海ときらめく漁火を眺めたり、お部屋でくつろいで日常のせわしなさからリフレッシュしたり、部屋付きの露天風呂を楽しんだり…。
▲今回宿泊したのは、露天風呂付きスイートルーム「Theオーシャン倶楽部」(1泊朝食付き・税込30,390円~/人 ※2名1室利用時)
▲お部屋の源泉100%掛け流しの露天風呂も、もちろんオーシャンビュー

不定期ではありますが、川本シェフ監修の特製スイーツが付く「女子旅限定プラン」もあるとのこと。もちろん浴衣もセットです。女友達同士や母と娘、姉妹と一緒に“絶景+絶品スイーツ+温泉”なんて、時間が過ぎるのを忘れてしまいそうです。

また、宿泊以外に温泉と料理長特選のお膳が楽しめる「日帰りプラン」(税込6,580円~)もあり、気軽な日帰りリフレッシュ旅にもオススメです。
▲日帰りプランはチェックインが11:00~、チェックアウトが~15:00。昼間の日本海の雄大な景色も見応えがあります

夕日に、お食事に、温泉に、パノラマビューに…瀬波温泉の1日はゆったりと時の流れを楽しんでいたようでいて、あっという間に過ぎてしまいました。

カップルにおすすめ!ロマンチックなスポットを発見

2日目は汐美荘をチェックアウトしてから、さらに「温泉街ならでは」を楽しむことにします。

早速出会ったのが、地酒の店「たむら」さんの店頭に鎮座する「お湯かけ地蔵」。なんでも脇から湧き出る源泉をお地蔵様の体にかけると、源泉がかかった箇所と自分の体の同じ部分に恵みがあるとのことで、心を込めてかけさせていただきました。
▲頭に肩に…思わずいっぱいかけちゃいました

そして汐美荘から徒歩5分ほどのところにある、60年以上続く老舗饅頭店「きむらや」さんでは、創業当時から作り続けているという温泉饅頭(1個100円・税込)を購入。最近は地元の酒蔵とコラボした米粉の焼きドーナツ( 1個180円・税込)が人気で、夕方前には完売してしまうことも多いそうです。
▲茶色は糖蜜の皮、白色はシソ味の皮、そして緑色は抹茶あんのお饅頭

そして旅の終わりはNPO法人地域活性化支援センターによって全国の観光地域の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして、「恋人の聖地」に選定された、瀬波温泉海岸へ。海と夕日に映えるモニュメントを眺めながら、ドラマのワンシーンのような景色にしばしうっとり…。
▲恋人の聖地のモニュメント。この地域には人々の暮らしを守る龍神様の伝説が残っており、龍神様が天に昇る姿がモチーフに

普段何気なく目にしている夕日も、こんな素敵なロケーションで見るととっても贅沢な思い出になることに驚いた1日。ぜひ皆さんも心も体も芯から癒される“夕日温泉旅”に、お出かけしてみませんか?
丸山智子

丸山智子

ライター・コピーライター。新潟をもっと楽しくするWEBマガジン「にいがたレポ」参加ライター。東京の編集プロダクション、広告制作会社を経て2014年より新潟でフリーランスに。イベントの宣伝・広報、地方情報誌、住宅情報誌、会報誌等での執筆、広告の企画制作などの分野で活動中。関心分野は、和菓子・日本文化・舞台芸術。

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