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絶景からクルージングまで!九十九島を満喫する大人のデート旅

2017.10.08

ハウステンボス佐世保バーガーなどで人気の長崎県佐世保市。さらに見逃せないのが絶景スポット「九十九島(くじゅうくしま)」。リアス海岸と島々によるこのエリアはただ眺めるだけでなく、一日遊べる“エンタメ”絶景「九十九島」なんです。ハウステンボスに泊った翌日にもぜひおすすめしたい、ちょっと大人なデートコースをご紹介します。

まずは九十九島の全貌を2つの展望所からチェック

九十九島とは、佐世保港から北の平戸市までの約25kmを結ぶ大海域のこと。九十九島と言うだけに99島あるのかと思いきや、実際には4つの有人島、204もの無人島の計208もの島々が浮かんでいます。これらを包むかのように、複雑に入り組んだリアス海岸が広がります。

この大絶景を望む展望所が佐世保市内には8カ所あり、「九十九島八景」として認定されています。中でも人気なのが「展海峰(てんかいほう)」。ハウステンボスからは車で40分ほどです。
▲標高166m。市内にある8つの展望所の中で、一番南側に位置する展海峰からの眺め

右手に佐世保港、さらに快晴時には左手に上五島、水平線の先には平戸島も一望できるのもここならでは。眼下に点在する島々はいずれも常緑広葉樹がこんもりと茂っています。

中でも目を引くのは、深い入り江を持つ大きな島・松浦島(まつらじま)。その名の通り、平戸藩松浦家が所有していたそうで、かつてはここでお殿様の鷹狩りが行われたほか、罪人の流刑地にもなったとか。
この他にも神功皇后の木枕が流れついたと言われる枕島をはじめ、208もの島々には、その名を表すいろいろな伝説、言い伝えがあるそうです。

展望所からの眺めはもちろん、展海峰にはもう一つ、正確には年2回のお楽しみもあります。それは展望所の下に広がる約15万本のコスモス、そして菜の花によるお花畑。せっかくなら、いずれかの時期に合わせて訪れたいですね。
▲秋風にゆれるコスモス。10月中旬~下旬が見頃です
▲春の菜の花も約15万本。見頃は3月下旬~4月上旬
さて、展海峰の眼下に浮かぶ松浦島をよく見ると、深い入り江の間を縫うように行く白い帆船の姿が。次はこの遊覧船を含め、島々がもっと間近に見られる「船越展望所」に行きましょう。展海峰から車で12分ほどの場所にあります。
▲船越展望所からの眺め

佐世保市内にある8つの展望所の中で一番標高が低い船越展望所。展海峰から見下ろす景観とはまた異なる、水平線と同じ目線から望む大パノラマが楽しめます。島々との距離も近く、島を覆うこんもりとした木々もよく見えます。
また、駐車場からウッドデッキの展望所までのバリアフリー対応もしっかりしています。
展海峰から見えた大型遊覧船の姿もよく見えます。これは船越展望所から車で約2分の「九十九島パールシーリゾート」から出航するパールクィーン。青い海を颯爽と走るその勇壮な姿はもちろん、目の前に浮かぶ松浦島では、船体を斜めに傾けながら急旋回する迫力のシーンも、ここからは丸見えです。

九十九島を知る、楽しむ、味わえる「九十九島パールシーリゾート」

2つの展望所で九十九島の全体像を掴んだら、さらに海辺へ。より深く九十九島の秘密や謎、魅力に迫れる施設「九十九島パールシーリゾート」に行きましょう。
ヨットや大型遊覧船など、多彩な船での「九十九島遊覧船」や「九十九島水族館 海きらら」が楽しめる人気のリゾート施設です。

それらを楽しむ前に、まずはランチを。九十九島パールシーリゾートの敷地内には、佐世保バーガーやあごだしラーメンなど、佐世保ならではの味が楽しめる飲食店がいくつか点在。

でも、せっかくなら、九十九島産の新鮮魚介を味わいたい、そんな方にオススメなのが、「和風お食事処 海遊(かいゆう)」。
▲小型船が停泊するマリーナ沿いにある海遊
▲マリーナを望む座敷(掘りごたつ形式もあり)、テーブル席をはじめ96席あり

こちらのお店では九十九島はもちろん、五島灘でとれる新鮮な魚介を活かしたメニューが揃っています。中でも人気はこちら。
▲「海鮮丼」1,836円(税込)。丼いっぱいのネタは6~7種で、日替わりで用意
▲お刺身をじっくり味わいたい人向けの「刺身定食」も1,836円(税込)

炊きたてアツアツの釜炊きご飯も評判です。他にも多彩な海鮮メニューがありますが、さらに佐世保を代表するご当地“肉”グルメも海遊では大人気。
▲「レモンステーキ膳」1,944円(税込)

アツアツの鉄板に薄切りのビーフ、そこに甘酢っぱいレモン醤油のソースがたっぷり。ご飯がとってもススム、佐世保ならではの和のステーキです。
デートで行くなら、これと海鮮丼、あるいは刺身定食を注文して、シェアしながら楽しみたいですね。

イワシの大群やイルカショーに大興奮!クラゲに癒される「海きらら」

九十九島の海幸を味わったら、今度はそれらを育む海の世界に迫る「九十九島水族館 海きらら」へ。水族館というと子連れファミリー向きのイメージもありますが、こちらは大人も十分楽しめ、さらに癒される、まさに大人デートにぴったりなスポットなのです。
地球上には約2万種、日本には約3,500種もの魚が生息しているといわれるうち、約1,000種が九十九島近海にいるそうです。
複雑で長いリアス海岸の海岸線の全長は約353km。その82%がコンクリート護岸されていない自然海岸であること、さらに島を覆う木々からの落ち葉によって土が肥え、その栄養を含んだ雨水が海にどんどん注がれるなどの要因が、多くのいきものを生み、育むいのちの海を作っているようです。

館内の1階には、そんな九十九島のいきものたちを観察できるさまざまな水槽、タッチプールなどが用意されていますが、圧巻は館内の1階奥にある「九十九島湾大水槽」。
九十九島の沖合から沿岸までの自然環境の変化を再現した大水槽内に、120種13,000匹が暮らしています。中でも注目はイワシやマアジが作り出す、幻想的で迫力のある大群シーン!

実際の九十九島の中もこのような世界で、こういった小魚の群れを求め、ヒラメやブリ、クエなどの大型魚やイセエビなどがわんさかやってくるそうです。
だから九十九島は豊かで、さっき食べたお刺身をはじめ、おいしい魚介がいっぱい獲れる。そんなことにも気づかせてくれる大水槽です。

水族館の花形スポットと言えば、イルカショー。もちろん、海きららでも楽しめます。こちらでは2頭のハンドウイルカ、ナミとニーハが華麗なジャンプと息の合った数々の種目を披露。
イルカショーは約20分間、1日3回。2階にある観覧席とプールは他の水族館に比べてちょっと小さめですが、その分イルカたちとの距離が近くアットホームな雰囲気。注目は水上にジャンプしてキャッチボールするナミとニーハの得意技「ジャンピングキャッチボール」。
観覧席は2階ですが、イルカショーのプール内を1階から覗くこともできます。人懐っこいナミとニーハは共に推定12歳。人間で言えば21~22歳というところでしょうか。

さらに海きららのもう一つの特徴が、西日本最大級を誇るクラゲ展示コーナー「クラゲシンフォニードーム」。
波の静かな入江が多く、さらに沖合から対馬暖流の一部が流れ込んできる九十九島は、国内でも珍しい環境らしく、100種類以上のクラゲが確認されているそうです。つまりクラゲにとっても九十九島はパラダイス。
そんなクラゲたちの生態と神秘的な姿を、心地よい音楽と映像と共に楽しみます。

まるでプラネタリウムの様にドーム型の天井や壁に多彩なクラゲが泳いでいきます。ヒーリング音楽が流れる中、なんだか海の底にいるみたい。
100種類以上が生息する九十九島のクラゲの中から、随時10~11種、300匹を展示。クラゲの形や色などの特徴に合わせ、さまざまな形の水槽と照明を駆使して魅せる、まさに癒しのクラゲショー。緩やかなクラゲの動きと幻想的な姿に、時間も忘れ、ついつい見惚れてしまいます。

他にも海きららでは、九十九島近海で育った真珠の玉出し体験や、水族館のバックヤードへと案内してくれる水族館ミステリーツアーなど、いろいろな体験プログラムも用意されています。二人の思い出作りに参加してみてはいかがでしょうか?

海上から望む九十九島。期間限定のサンセットクルーズもおすすめ

九十九島の海の中を満喫したら、今度は海上でのお楽しみを。九十九島パールシーリゾートでは白亜の「パールクィーン」を含む2隻の大型遊覧船にヨットセーリング、屋根付の小型船リラクルーズなど、多彩なクルーズが楽しめます。
▲全長35m、定員280名の大型遊覧船パールクィーン。「海の女王」をイメージした白亜のスタイルで、島々の間を優雅に進みます
展望所からは優雅に航行しているようにみえましたが、実際に甲板に立ってみると、なかなかのスピード。狭い島と島の間を通る際も、島の岩肌の近くまで迫る大迫力。船越展望所から見た船体の180度ターンも、優雅なスタイルとは好対照のかなりのアクロバティックさ。
優雅さと大胆さを兼ね備えた“海の女王”クルーズは約50分。1日5回ほど運航します。
GW期間中の毎日、さらに8月~10月の土日祝には、日の入りに合わせたサンセットクルーズも。茜色に染まる九十九島の中、日中よりも10分延長した約60分間のロマンチッククルーズが楽しめます。

ちなみに、海きららのチケット提示を提示すると、乗船料が大人210円、小人100円割引になりますので、チケットをなくさないようにご注意を。
もう少し九十九島の海と風を感じたい、というかたはヨットでの九十九島巡りはいかが?定員10名のクルーザー型のヨットでの優雅なセーリング。沖合では舵取りやセール操作などの体験も楽しめます。
さらに3~10月にはヨットのサンセットセーリングも。日の入りに合わせて出航ですが、天候や海の状況によって開催されないこともあるので、詳細は事前にご確認を。電話予約も可能です。
さらにもう1つ、おすすめのサンセットスポットをご紹介しましょう。
それがこちら。九十九島パールシーリゾートから車で約10分の「石岳(いしだけ)展望台」からの眺め。標高191mから望むこの夕景は、日本の夕陽百選に選ばれています。

さらに2003年に公開されたハリウッド映画「ラストサムライ」にも登場し、世界中を魅了しました。九十九島三昧の休日のラストを飾るにもふさわしいスポットですね。
さらにおいしい九十九島情報を、もう1つ。
秋から冬の九十九島の海幸と言えば、牡蠣。九十九島パールシーリゾートでは、牡蠣シーズンが始まる11月と真っ只中の2月の土日限定で、牡蠣焼きイベントを毎年開催。その名も「九十九島かき食うカキ祭り」。
長崎県をはじめ、多彩なブランド牡蠣を生産している九州北部。その中でも九十九島で育まれる「九十九島かき」は、小粒な殻ながらもみっちり身が詰まり、味は濃厚で食感プリプリ。関東や海外の有名オイスターバーからのオーダーも多い逸品です。
このブランド牡蠣を青空の下、みんなでわいわい、ジュージューと。会場は九十九島パールシーリゾート内の大芝生広場。そこに4人用の炭火の牡蠣焼き台が400台、つまり最大1,600人で楽しむ大牡蠣焼きパーティーなのです。
この時期に佐世保入りする方は、ぜひご参加を。
いかがでしたか?展望所の絶景から始まり、海幸ランチに水族館、さらにサンセットクルーズと、朝から夕方まで九十九島をたっぷり楽しむ大人のデートコース。

時間がある方は、そのまま佐世保市街地に移動して、外国人バーやJAZZバーを巡るなど、ディープな佐世保ナイトもぜひ!
山田誠

山田誠

新潟県十日町市生まれ、現在は福岡県福岡市在住のフリー編集者・ライター。九州の宿や温泉、飲食、雑貨系のショップ、さらに漁村、農村、道の駅など、暮らしと休日に関わるスポットをほぼ毎月、年間150軒以上を取材。取材後は必ず近隣の直売所で地元食材を買って帰る。1児の父。

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