絶景からクルージングまで!九十九島を満喫する大人のデート旅
ハウステンボスや佐世保バーガーなどで人気の長崎県佐世保市。さらに見逃せないのが絶景スポット「九十九島(くじゅうくしま)」。リアス海岸と島々によるこのエリアはただ眺めるだけでなく、一日遊べる“エンタメ”絶景「九十九島」なんです。ハウステンボスに泊った翌日にもぜひおすすめしたい、ちょっと大人なデートコースをご紹介します。
まずは九十九島の全貌を2つの展望所からチェック
この大絶景を望む展望所が佐世保市内には8カ所あり、「九十九島八景」として認定されています。中でも人気なのが「展海峰(てんかいほう)」。ハウステンボスからは車で40分ほどです。
右手に佐世保港、さらに快晴時には左手に上五島、水平線の先には平戸島も一望できるのもここならでは。眼下に点在する島々はいずれも常緑広葉樹がこんもりと茂っています。
中でも目を引くのは、深い入り江を持つ大きな島・松浦島(まつらじま)。その名の通り、平戸藩松浦家が所有していたそうで、かつてはここでお殿様の鷹狩りが行われたほか、罪人の流刑地にもなったとか。
展望所からの眺めはもちろん、展海峰にはもう一つ、正確には年2回のお楽しみもあります。それは展望所の下に広がる約15万本のコスモス、そして菜の花によるお花畑。せっかくなら、いずれかの時期に合わせて訪れたいですね。
展海峰
長崎県佐世保市下船越町399
[営業時間]常時開放
0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
佐世保市内にある8つの展望所の中で一番標高が低い船越展望所。展海峰から見下ろす景観とはまた異なる、水平線と同じ目線から望む大パノラマが楽しめます。島々との距離も近く、島を覆うこんもりとした木々もよく見えます。
また、駐車場からウッドデッキの展望所までのバリアフリー対応もしっかりしています。
船越展望所
長崎県佐世保市船越町147
[営業時間]常時開放
0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
九十九島を知る、楽しむ、味わえる「九十九島パールシーリゾート」
それらを楽しむ前に、まずはランチを。九十九島パールシーリゾートの敷地内には、佐世保バーガーやあごだしラーメンなど、佐世保ならではの味が楽しめる飲食店がいくつか点在。
でも、せっかくなら、九十九島産の新鮮魚介を味わいたい、そんな方にオススメなのが、「和風お食事処 海遊(かいゆう)」。
こちらのお店では九十九島はもちろん、五島灘でとれる新鮮な魚介を活かしたメニューが揃っています。中でも人気はこちら。
炊きたてアツアツの釜炊きご飯も評判です。他にも多彩な海鮮メニューがありますが、さらに佐世保を代表するご当地“肉”グルメも海遊では大人気。
アツアツの鉄板に薄切りのビーフ、そこに甘酢っぱいレモン醤油のソースがたっぷり。ご飯がとってもススム、佐世保ならではの和のステーキです。
デートで行くなら、これと海鮮丼、あるいは刺身定食を注文して、シェアしながら楽しみたいですね。
和風お食事処 海遊
長崎県佐世保市鹿子前町1058-1 九十九島パールシーリゾート内
[営業時間] 11:00~17:30(L.O.17:00)
[定休日]なし
0956-28-0655
イワシの大群やイルカショーに大興奮!クラゲに癒される「海きらら」
複雑で長いリアス海岸の海岸線の全長は約353km。その82%がコンクリート護岸されていない自然海岸であること、さらに島を覆う木々からの落ち葉によって土が肥え、その栄養を含んだ雨水が海にどんどん注がれるなどの要因が、多くのいきものを生み、育むいのちの海を作っているようです。
館内の1階には、そんな九十九島のいきものたちを観察できるさまざまな水槽、タッチプールなどが用意されていますが、圧巻は館内の1階奥にある「九十九島湾大水槽」。
実際の九十九島の中もこのような世界で、こういった小魚の群れを求め、ヒラメやブリ、クエなどの大型魚やイセエビなどがわんさかやってくるそうです。
だから九十九島は豊かで、さっき食べたお刺身をはじめ、おいしい魚介がいっぱい獲れる。そんなことにも気づかせてくれる大水槽です。
水族館の花形スポットと言えば、イルカショー。もちろん、海きららでも楽しめます。こちらでは2頭のハンドウイルカ、ナミとニーハが華麗なジャンプと息の合った数々の種目を披露。
さらに海きららのもう一つの特徴が、西日本最大級を誇るクラゲ展示コーナー「クラゲシンフォニードーム」。
そんなクラゲたちの生態と神秘的な姿を、心地よい音楽と映像と共に楽しみます。
まるでプラネタリウムの様にドーム型の天井や壁に多彩なクラゲが泳いでいきます。ヒーリング音楽が流れる中、なんだか海の底にいるみたい。
他にも海きららでは、九十九島近海で育った真珠の玉出し体験や、水族館のバックヤードへと案内してくれる水族館ミステリーツアーなど、いろいろな体験プログラムも用意されています。二人の思い出作りに参加してみてはいかがでしょうか?
九十九島水族館 海きらら
長崎県佐世保市鹿子前町1008 九十九島パールシーリゾート内
[開館時間]9:00~18:00(17:30最終入館)※11月~2月は17:00まで(16:30最終入館)
イルカショーは10:20、13:20、15:20(イルカの体調により中止の場合あり)
[入館料]大人(高校生以上)1,440円、小人(4歳~中学生)720円 ※いずれも税込
[休館日]なし
0956-28-4187
海上から望む九十九島。期間限定のサンセットクルーズもおすすめ
優雅さと大胆さを兼ね備えた“海の女王”クルーズは約50分。1日5回ほど運航します。
ちなみに、海きららのチケット提示を提示すると、乗船料が大人210円、小人100円割引になりますので、チケットをなくさないようにご注意を。
九十九島遊覧船
長崎県佐世保市鹿子前町1008 九十九島パールシーリゾート内
[運航予定時刻] ●パールクィーン 10:00~15:00の毎時00分頃 ●ヨットセーリング 11:00~16:00の毎時10分頃 ※それぞれ臨時便、増便、運休あり。その他詳細、サンセットクルーズについては、ホームページをご確認ください。
[乗船料] ●パールクィーン 大人(高校生以上)1,400円、小人(4歳~中学生)700円 ●ヨットセーリン グ大人2,050円、小人1,030円(ヨットのサンセットクルーズは大人2,570円、小人1,550円)※いずれも税込
[定休日]なし
0956-28-4187
さらに2003年に公開されたハリウッド映画「ラストサムライ」にも登場し、世界中を魅了しました。九十九島三昧の休日のラストを飾るにもふさわしいスポットですね。
石岳展望台
長崎県佐世保市船越町2277
[営業時間]常時開放
0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
秋から冬の九十九島の海幸と言えば、牡蠣。九十九島パールシーリゾートでは、牡蠣シーズンが始まる11月と真っ只中の2月の土日限定で、牡蠣焼きイベントを毎年開催。その名も「九十九島かき食うカキ祭り」。
この時期に佐世保入りする方は、ぜひご参加を。
九十九島かき食うカキ祭り
長崎県佐世保市鹿子前町1008九十九島パールシーリゾート大芝生広場
[開催日]毎年11月、2月の土・日・祝日(要問合せ)
[開催時間]10:00~16:00(焼き台の使用は16:45まで)
[料金] 殻付き生牡蠣約1kg800円、木炭1kg200円、軍手・牡蠣開けナイフセット250円 ※いずれも税込。焼き台の使用料は無料、飲食品の持ち込みは厳禁
0956-28-4187(九十九島パールシーリゾート)
時間がある方は、そのまま佐世保市街地に移動して、外国人バーやJAZZバーを巡るなど、ディープな佐世保ナイトもぜひ!
山田誠
新潟県十日町市生まれ、現在は福岡県福岡市在住のフリー編集者・ライター。九州の宿や温泉、飲食、雑貨系のショップ、さらに漁村、農村、道の駅など、暮らしと休日に関わるスポットをほぼ毎月、年間150軒以上を取材。取材後は必ず近隣の直売所で地元食材を買って帰る。1児の父。
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