『革命のファンファーレ』の発売以降、出版記念パーティー(交流会)が続いております。
10月5日=豊洲
10月6日=渋谷
10月7日=大阪
10月8日=名古屋
10月9日=札幌
……といった感じ。
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※写真は蔦谷書店(中目黒店)

基本、前に仕事があって、一日の締めが交流会という感じなので、連日喋りっぱなしで、さすがに、もう声が出ない。

なかなかハードなスケジュールだが、しかしやっぱり人と喋ると元気をいただく。
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全国にはいろんな活動をしている人かいて、いろんな話を聞かせてくれるのだけれど、皆、本当に面白い。

この5日間で、述べ700人ぐらいの方と一対一でお話させていただいたのだけれど、そんな中で『上手くいかない人の共通点』が2つ見えてきたので、今日は、そちらをお伝えします。

【『上手くいかない人』の共通点】


その①
「努力することを選ばない」

『上手くいかない人』は、なにがなんでも「努力すること」を選ばない。
あの手この手、あらゆる理由(言い訳)をつけて、とにかくサボる。
"言い訳ファンタジスタ"だ。

たとえば、名古屋で小説家を目指している女性がいた。
「小説家になりたいんですけど…」と彼女は話を切り出す…

【西】
「なればいいじゃん」

【女性】
「どうやってなれば?」

【西】
「『私は小説家です』と言えば、その瞬間から小説家じゃね? 免許も要らない、自己申告の肩書きでしょ」

【女性】
「売れたいんです!」

【西】
「なるほど。だったら、出版社に小説を持ち込めば?」

【女性】
「いや、でも、出版社って、持ち込みを受けてくれないらしくて…」

【西】
「持ち込んでみたの?」  

【女性】
「いえ」

【西】
「『受けてもらえるか、断られるか…実際のところは、持ち込んでみないと分からない』ということは、分かってんだよね?」

【女性】
「はい」

【西】
「え。じゃあ、なんで持ち込んでみないの?」

【女性】
「……」

【西】
「…えっと(マズイ、説教してるみたいになっちゃった)…あの、たとえば、賞とかに応募したりした?」

【女性】
「しました!でも、ダメでした!」

【西】
「なるほど。何回、応募したの?」

【女性】
「2回です」

【西】
「…ごめん。そもそも、日本の、そういう小説家さんの登竜門的な賞って、何個あんの?」

【女性】
「知らないです」

【西】
「…えっと、なんで、調べないの?」

【女性】
「どうやって調べるんですか?」

【西】
「グーグル」

【女性】
「ですよねぇ…」

【西】
「『全部調べて、全部応募した方が、成功確率は上がる』ということは分かってんだよね?」

【女性】
「それは分かってます」

【西】
「なんでやらないの?」

【女性】
「……」

…とまあ、大体こんな感じ。
やるべきことは分かっているのに、とにかくやらない。
とにもかくにも「努力すること」を選ばない。
その根底にあるのは、「もうちょっとラクをして、結果を出したい」という考えで、そう考えるのは悪くないとは思うのだけれど、「サボること」と「結果までの導線を最適化すること」は、まったく別で、『上手くいかない人』は、見事なほど「サボること」を選ぶ。

現代において、成功の秘訣は『足』と『親指』の掛け算だと僕は思っていて、たとえば堀江貴文さんが『ゼロ』を出版した時なんかは、とにかく北から南まで、全国の書店に『足』を運んでいた。
イラストレーターの中村祐介さんや、勝間和代さんや、水野敬也さんなんかも同じく全国の書店に『足』を運び、その地道な活動を『親指』を使ってSNSで拡散させていた。

ところが『上手くいかない人』は、とにかく『足』を使わず、『親指』だけで、なんとかしようとする。
そこは掛け算だから、『足』がゼロなら、『親指』で、いくら掛けてもゼロだ。

彼らが徹底して『足』を使わない理由は2つあって、一つは「面倒くさい」、もう一つは「恥ずかしい(勇気がない)」だ。

『作品』というのは"我が子"で、その"我が子"を届ける上で、作者である"親"に与えられた選択肢は、これも2つ。

子供を守る為に自分が恥をかくか、
自分を守る為に子供を見殺しにするか?

『上手くいかない人』は、あらゆる理由をつけて、子供を見殺しにすることを選ぶ。
当然、子供を見殺しにできる人(優しくない人)の作品が面白いわけがなくて、コンクールに応募したところで結果は出ない。

結論、『上手くいかない人』は、優しくないから上手くいかない。



続いて、『上手くいかない人』の共通点、その②。

「プレゼンが長い」

やりたい気持ちが強いのはいいのだけれど、とにもかくにもプレゼンが長い。
「プレゼンが長い」というのは、つまり、寄り道が多い。
自分の想いを編集せず、そのままお伝えしてくるのだ。

この場合の問題は3つだ。

①プレゼンの練習(編集作業)をサボっている
②相手の時間を奪っていることの自覚がない
③結果が出ていない自分に与えられる時間尺が想像できていない

「努力」と「優しさ」と「想像力」が欠落している。

ちなみに僕は毎朝神社に通っている。
賽銭を投げて、手を合わせて、頭の中でブツブツ言っているのは、

「『革命のファンファーレ』がたくさんの人に届きますように」

という『お願い』ではなく、

「『革命のファンファーレ』は、こうで、こうで、こうすれば、たくさんの人に届きます」

という『プレゼン』だ。
日課でプレゼンをしているので、必要ない文章は削られていくし、必要ある文章は膨らむ。
いつ、誰に、何を質問されても、「これは、こうで、こうで、こうですよ」と、寄り道することなく説明できる状態でいる。

ビジネス書なんて、その賜物で、毎朝編集作業を繰り返しているので、執筆時にわざわざ編集することもない。
だからビジネス書は1日で書ける。


「プレゼンが長い」とか言いながら、ダラダラと長い文章を書いてしまってゴメンナサイ。
昨日の交流会で気になったことを、まとめてみました。

ただ、こんなこと言いつつも、僕は皆さんのアイデアを聞くのが好きなので、引き続き、宜しくお願いします。

以上、『上手くいかない人』の共通点でした。




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