だいぶハゲてきた
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戦国物語 七
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足軽六蔵奮闘記 七

玉取り合戦

豊地城では古竹攻略のための軍議が度々行われ、
列席の家臣も八人に増えていた。
さっそくとばかりに峰口が口を開き、
「まだ幼き本丸様の初陣となれば、念入りに露払いを
致し、悠々と本陣にて御観戦頂くのが肝要と存じます。
では、具体策を提示致します」
と、考えてきた策を説明した。
「此度の戦に限らず、我が方と敵方の兵数、
そして軍勢の動く時が勝敗を左右致します。
それ以前には状況把握が必要です。
盲目で敵を殴るわけには行かぬ道理です。
そこで、敵の情報網を断って後手にさせ、援軍要請を
遅らせるためにも、我が神保方の進路周辺の敵の砦、
狼煙台などを抑えておくのが望ましく、そのためには
侵攻前夜に先遣隊を送り込み、各所を急襲占拠致します。
それを古竹側が察知して、いつもの小競り合い程度と
見て、古竹が二〜三千の軍勢を繰り出した場合は、
即刻部隊は撤収し、迎え撃つのは、直後に大挙して
押し寄せる我ら豊地勢と神保方援軍の一万にございます。
勝敗は最早決したも同然、古竹が撤退すれば追撃して
殲滅すればよく、一部が籠城したところでもはや力押し
であり、落城は必定。本城が落ちれば支城二つも
戦わずして開城となりましょう。
無論、敵の援軍が来るとしても小勢ならば返り討ちは
当然にして、そのまま援軍本国への追撃も可能です。
そうなれば先の森柳乙羽戦の快挙を、偶然ではなく
計画的に、再び実現し得る絶好の機会となります。
いずれにしても今回は途中で引き返すことなく
決着をつけ、左兵衛様のにらみ合いで良しとする
御意見に、戦の主役たる豊地勢が従う義務はありません」
強気一辺倒の坂原と違って、事前に備えることを
怠けるわけにいかない。しかし、今回の大攻勢は
慎重だけでは成し得ない強気の戦でもある。
鬼頭、猪大膳こと坂原も納得出来るだろうと
峰口は見たが、当人は、
「・・・・うむ、面白い。ならば周辺もついでに取ればいい。
むしろ事前の連絡網破壊など気にせず、敵に我が大軍を
堂々知らしめて各勢力から援軍を呼び込み、それらを
各個撃破、追い込んで殲滅せしめ、分捕った方が
手間が省けるではないか」
(本気で言ってるのか・・・・?)
峰口は強気を活かす戦と考えたが、
坂原の強気は更に予想を超えていた。
いつものよう峰口の表情は落ち着いたまま、
「これはあくまでもそれがしの策の段階にて、敵は敵で
また対策を講じ、実戦でも独自に対応して、予想外の
展開もあり得ます。事前に出来得ることは手を打ち、
必勝の態勢に導くことが肝心にございます」
またその調子か、と呆れたように坂原が苦笑した。
「この大攻勢は、新当主となられて初陣でもある
本丸様を総大将とする記念すべき戦でもあり、
万全を期し、一分の隙なく完勝を目指しております」
「それは・・・・」
坂原が何か言おうとしたが、義正が見越したように、
「うむ、その通りだ。左京の念入りな策はありがたい。
しかし、実戦は多くの違いが出るやもしれぬ。
左京には常に考えて欲しい。また、戦となれば大膳、
分かっておるな?」
坂原はいきなり声をかけられて一瞬戸惑うも、
「は、戦では存分に我らの意気を示して御覧にいれます」
「うむ、頼む」



峰口の説明に坂原以外、家臣達は黙って聴いていたが、
峰口の斜(はす)向かい、下座にいる板橋 隼人佑 実松
(いたばし はやとのすけ さねまつ )が心配し、
「左京殿、左兵衛様が後見役として本陣におられて、
無理をするなと、にらみ合いでも良しと仰せであれば、
それに違えることは、本丸様に対する豊地勢の叛逆と
受け取られかねないと思うが、如何か」
初陣といえども激しい戦の中で奮戦という他家の
例もあるが、それを惟定にさせる必要はない。
無理な戦で万が一、本陣にまで危ない目に遭わせれば、
それをもって惟定謀殺の嫌疑をかけられかねない。
しかし、今回の古竹攻略で決着をつけたいと
考える義正も峰口も、これまでのように中断は
しないと決意している。
「・・・・古竹攻略は豊地勢の役目、義務にござる。
勝利を捨てて引き返すことを繰り返しては、
豊地勢の後々の戦略に支障をきたし、神保方に対して
不誠実であり怠慢になり申す。本丸様は総大将では
あっても、作戦及び戦の指揮は我ら豊地勢にあり、
左兵衛様や援軍に権限はござらぬ」
板橋は峰口よりも三つ年下の若者で、実直で真面目な
性質を義正に認められて城主直参の家臣にまで昇格を
果たしてきた。同席する家臣達も、坂原を除いて
三十代の若者で、皆義正に見込まれた意欲的な
努力家といえた。
板橋は峰口の説明に納得した様子の一方、
もう一人、祖田 織部佑 正安
(そだ おりべのすけ まさやす)が問うた。
「先日の左京殿の説明では、本城からの援軍が
当豊地城と支城の留守を預かるとのこと、
これは本来その城の役目であって、本城の越権
とも取れ申す。この沙汰に何か対処はあろうか」
峰口は頷くと、
「ごもっとも。これについては先日殿と相談し、
本丸様への対応についても考えた。まあ、
援軍到着後に判ることになる。心配御無用」
「何か策があると?」
「うむ、まあ、一芝居打つ。先を楽しみに」
と口元が笑った。
峰口と家臣達による戦に関しての質疑応答を
終えると、また義正が口を開いた。
「左京から説明の通り、戦が野戦であれ
城攻めであれ、これで古竹との長い戦を終わらせる。
決着をつける。ぶん取れば古竹領は神保領だ。
一時期は茅部勢や須田勢が神保方として励んだが、
我らは長く堅実に当家武功筆頭としての名誉に預かる。
頑張り次第ではお前達も個別に栄誉を預かるで
あろうし、そうなるように俺も本城には働きかける。
古竹が済めば敵は古竹周辺勢力に移り、更に複雑な
対応が必要になるが、なかなかやり甲斐がある。
お前達にも更に活躍してもらう。頼むぞ!」
「は」
家臣一同一礼して軍議は終わった。
が、
「おい左京」
坂原が峰口に声をかけた。
軍議の後は峰口が坂原から感想を聴かされるのが
慣例のようになっている。周りの家臣達にとっては
上司二人であるため、さっさと部屋を
出るわけにもいかず、
(また始まった・・・・)
とうんざり気味である。
「策良し、準備良し、はいいが、戦はこれからだ。
肝心の戦が半端では意味がない。
やはり机上の空論は避けたいものだな」
嫌味な笑みを浮かべている。
「・・・・策は事前に殿にお伝えして、了承されております。
殿の御見識を否定されるのですか」
「いや、お主は机にかじりついてあれこれ考えるのが
好みらしいが、戦というのは広い外で、大勢でドタバタ
と行うものでな。大の男がチマチマと部屋にこもって
考え事をして成し得るものではない」
「・・・・聴いておりませんか。策は殿に了承されて
軍議での披露となりました。何か御不満がおありならば、
殿に直接お話しされては如何でしょうか」
峰口の意見は通らずとも、
義正を通せば承服するのが坂原である。
峰口としては、義正に直接伝えて是非を決めるのが
手っ取り早いが、他の家臣達を無視して事を進めれば
家中での立場もまずくなる。
既に坂原とその取巻きからは、義正に話を持って行く
峰口に対して茶坊主と陰口を言っているらしい。
今や軍議は峰口にとって坂原以外の家臣達に、
方針と詳細を知らせ、修正を図るためと割り切っている。
「策はどうあれ、お主も出陣するな? 実戦ではあるが
此度は援軍も多く、初陣の儀もある故、
無理ばかりではない。役割次第でお主にも務まるだろう」
「・・・・軍議で説明した通り、此度は決着をつける戦にて、
それがしのみならず、多くの者が参陣致します。
大きな軍勢での統制のとれた作戦行動となります。
猪武者による時代錯誤の独断専行は許されません。
常に我らは大膳様の尻拭いが戦の憂いとなっておりますが、
これまでと同じに思われては困ります。
充分慎重であられますように」
「俺がいつ迷惑をかけたというのか! 攻める時に攻めて
何が悪いか! おまえこそ足を引っ張る気か!」
たちまち坂原の怒号が響いた。
「戦は策あり、支えあり、対処あり、攻めるだけが
戦ではありません。それがしは常に全体を考えて
おります故、大膳様とは役割が違っております。
猪武者だけが必要とは夢々思われませぬように」
「いのし・・・・姑息な左京、おのれも最前線で
一番槍を取ってみろ!」
「取りたい者が取れ! と言いたいところですが、
それぞれ役目をもって任務に励むべきと心得ております。
どうか一家来として分別を持たれるようにお願い致します」
峰口は軽く一礼すると、さっさと部屋を出て行った。
静かに嫌味を言ったつもりの坂原は、峰口に淡々と
嫌味を返され、結局いつものように腹を立てて
怒鳴り返していた。

豊地勢出陣の日時が決まると早朝、峰口の書状を持った
使者が神保城へ急行し、知らせを受けた梶谷左兵衛は
直ちに諸城へ援軍派遣を要請、出陣当日の昼過ぎには、
西部諸城から続々と軍勢が神保城に集まり、東部諸城は
途中で西側援軍と合流すべく出発を遅らせ、準備を進めた。
義正と峰口は、その後更に神保城から援軍の出発を
知ると、予(かね)てより計画通りに、国境付近の
古竹側拠点を急襲占領して連絡網を遮断し、豊地勢と
援軍が来る予定の朝まで待機、警戒態勢とすべく、
日没後に先遣隊千六百を向かわせた。
広間で報告を受ける義正は静かに、
「・・・・久々に始まったな」
とつぶやき、前に控える峰口も、
「毎度とはいえ、身が引き締まります」
と同意した。

やがて戌の刻( 午後7時~午後9時 )には、
援軍が松明の燃え盛る豊地城前に到着した。
その数八千。
残る出陣組の豊地勢六百人も城外に居並び、義正以下、
主だった家臣達が、具足に陣羽織姿で惟定達を出迎えた。
輿に乗った惟定に付き添って来た梶谷左兵衛が
馬から降りると、出迎えた義正に声をかけた。
「これはこれは兵部殿、実に御無沙汰でござった。
此度は大々的な戦にして、本丸様の初陣でもある
めでたき日となった。貴殿らの活躍、期待しておるぞ」
「恐れ入ります。この戦は長らく続いたものの、
いよいよ決着をつける時期として準備して
参りました。大いなる祝い事に盛り上げるべく、
粉骨砕身の覚悟にござる」
と、義正と坂原、峰口は、輿に乗る惟定の前に
進むと跪いて一礼し、義正が挨拶した。
「本丸様、お初にお目にかかります。豊地城主、
新里兵部大丞義正と申します。我ら神保家御当主就任、
そして此度の古竹攻略における総大将の御役目、
誠にもって祝着至極に存じます。この初陣の儀は
我らにとっても大いなる名誉にて、この後行われる
決戦を、総大将として御ゆるりと御観戦下さります
ように、まずは、夜分遅くなりました故、ひとまず
我が城にお立ち寄り頂き、御休憩なされますように」
惟定はこっくりと頷くと、
「義正、大儀である」
と、一言声をかけた。
義正は笑顔で再び一礼すると、惟定を輿のまま
城内へ案内し、梶谷親子他数名の神保城家臣も続いた。

by huttonde | 2017-10-02 03:30 | 漫画ねた | Comments(0)
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