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コウちゃんの孫、秋空へ 越前市で放鳥

放鳥されたコウノトリの「ほまれくん」(右)と「かけるくん」=越前市安養寺町で

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 越前市白山地区で生まれた国の特別天然記念物コウノトリ二羽が八日、同市安養寺町で放鳥された。二羽は四十六年前に同地区で保護された「武生(コウちゃん)」の孫で、いずれも雄の「かけるくん」と「ほまれくん」。地元住民らが見守る中、大きな翼を広げて秋空に飛び立った。

 県内での放鳥は、三年連続三回目。式典は休耕地であり、西川一誠知事は「半世紀にわたり、命をつないだ関係者の尽力に感謝する。二羽の成長を強く願う」とあいさつ。

 愛称の命名者の表彰式もあり、「かけるくん」「ほまれくん」をそれぞれ命名した、越前市万葉中学校一年の光川晴菜さん(12)、福井市西藤島小四年の鶴谷百恵さん(9つ)と同二年の菜々恵さん(7つ)の姉妹が表彰された。

 関係者によるテープカットを合図に放鳥。弟「ほまれくん」が先に飛び立ち、追うように兄「かけるくん」も空に舞った。

 位置情報は県のホームページ(「福井県 コウノトリ」で検索)で公開する。

 国内のコウノトリの野外生息数は、今回の二羽を含めて百二十五羽になった。

 (玉田能成)

 

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