交通事故の治療日数をごまかして、保険会社から傷害保険金を騙し取ったとして柔道整復師らが逮捕・起訴された事件で、損害保険の業界団体が、きょう(16日)、和歌山県警察本部交通指導課に感謝状を贈りました。
感謝状を贈ったのは日本損害保険協会和歌山損保会です。
この事件は柔道整復師の男2人が、交通事故でけがをして接骨院に通院してくる患者およそ200人と共謀し、ニセの施術証明書などを発行して水増し請求を行い、保険会社から5年間で、あわせて1億円以上をだまし取ったもので、裁判では患者の男1人に懲役1年2か月の実刑判決が、また柔道整復師2人にも執行猶予付きの有罪判決が言い渡されています。
日本損害保険協会和歌山損保会は、保険金詐欺や保険金の不正請求は保険会社の収支に影響するだけでなく、契約者の保険料負担の増大にもつながるとして今回、犯人を検挙した警察に感謝状を贈ったものです。
きょう午後、和歌山市西の県警交通センターで行われた贈呈式で、和歌山損保会の五十嵐義之(いがらし・よしゆき)会長から県警交通指導課の森田浩文(もりた・ひろふみ)課長に感謝状が贈られました。
贈呈式のあと、森田課長は「警察は社会正義の実現が第一の使命ですので、こういった事件を的確に摘発していきたいです。」と話していました。
また、五十嵐会長は「今回の警察の協力に感謝しています。今回の検挙が抑止力になると思っています。」と話していました。