近年、新しく発売されるスマートフォンには、『指紋認証』や『虹彩認証』、また『顔認証』などが搭載され、よりセキュリティが高くなっていますが、これらの認証方法って本当に安全なのでしょうか?
以前、昨今スマホのカメラが高画質化してきたことにより、3メートル以内でピースサインの写真を撮ると、悪用できるレベルの画質で指紋が写ってしまうというニュースが流れました。
もちろんこれは、虹彩認証でも同じことがいえるのではないでしょうか?
また、顔認証においても、アップで撮られた顔写真で、スマホの顔認証方式のロックが解除できてしまうという動画がアップされています。
Galaxy S8 Facial recognition can be bypassed With a Photo DEMO
静脈認証が最も安全なのでは!?
これらのことを考えると、最も安全な認証方式は『静脈認証』なのではないでしょうか!?
なぜなら、指紋も虹彩も顔も身体の表面に出ていますよね。表に出ているということは、カメラなどで簡単に撮られ、生体情報も盗られてしまうのでは? と思うからです。
一方、静脈認証は、身体の中にある静脈のパターンを使って個人を特定する方式なので、簡単には他者が取得することはできません。
生体認証のデバイスやソフトウェアを開発・製造している(株)モフィリアさんのホームページに、下のような表が載っていました。
認証精度 | 偽造しにくさ | 経年変化耐性 | データサイズ | 価格 | |
静脈 | ◎ | ◎ | ◎ | ◯ | ◯ |
指紋 | ◯ | △ | △ | ◎ | ◎ |
顔 | △ | △ | △ | △ | ◯ |
虹彩 | ◎ | ◯ | ◯ | △ | △ |
音声 | △ | △ | △ | ◎ | ◯ |
掌紋 | △ | △ | △ | △ | △ |
これを見る限り、やはり静脈認証が最も高いセキュリティーだということがわかります。
まとめ
すでに銀行のATMでは、静脈認証方式のセキュリティーが導入されていますが、今後さらなる小型化と低価格化が実現できれば、そのうちスマホでも静脈認証が搭載されるかもしれませんね。