所用により、沖縄科学技術大学院大学(OIST)に行ってきました。そこで見たOISTが素晴らしい環境だったので、今回はその紹介です。
建物全景模型を前面から。木々を縫うように建物が配置されていることがわかります。
建物全景模型を上面から。変わった形の建物が橋でつながっている形式なのは、渓谷に沿うように建物を建築するという自然への配慮のためだそうです。
建物内の通路。間接照明が多用されていることが印象的でした。
キャンパス内の橋から。右端のオレンジ色の建物は宿舎です。
宿舎の様子。奥には海が覗いています。
宿舎の様子2。大学内とは思えない。
研究棟にはカップ麺の自販機がありました。研究棟のあちこちにソファーが置いてあり、研究者間の交流を促す構造になっていましたね。
沖縄らしくDr.Pepperが100円で売ってました。
紹介いただいた中で印象深かったのは、保育施設をキャンパス内に作ったことです。当初は一部から反対意見もあったそうですが、学生・教職員宿舎と合わせて良好なサイクルが構築できているようです。定員がいっぱいになったので、新たな施設を建築しているとのことでした。
また、学生募集についても、いかにしてオックスフォードやケンブリッジなどではなくOISTを選んでもらえるか、という点に苦心されているようでした。特に、学生がOISTを選ぶ必然性は何か、という徹底した学生視点で考えられていたことが深く印象に残っています。
教員や学生の過半数が外国人である一方、職員は日本人、特に沖縄出身者が多いとのことでした。また、国立大学のお寒い状況と比較し、いわゆるテクニシャン(機器等の技術支援スタッフ)を多く採用しているとの印象を受けました。
やはり、具体的な運営体制が気になるところです。教員と職員の役割分担はどうなのか、研究科組織ではない完全な小講座制であるからこその運営体制が構築されているのか、今回は伺うことができませんでしたので、改めて調べてみたいと思っています。