Mr.Kuyouです。
「終活川柳」結果発表
「終活」について考えるきっかけになればという気持ちと、このブログ「きみと終活とわたし」が今後も盛り上がればという想いで企画した「終活川柳」でしたが、思いのほかハードルが高かったようです。
自分でも考えてみた
試しに、終活の仕事に毎日携わっている私も考えてみました。
「 この想い いつか伝われ 滲む紙 」
なんのことだかわかりません。
これは、エンディングノートを書いてみたときの心境です。
実際にエンディングノートを書いてみたら、妻や子どもへの思いで涙が出てきてノートが滲んでしまったよ。
(ホントはちょっとだけしか出ていなくてこぼれてないです。ティッシュで拭きました)
という川柳です。
30分以上考えて、やっと出てきたのがこれです。
日頃、終活のことばかり考えているのに。
考えが甘かったです。
次回、もしもこのような企画をするときは、
「今まで読んだ記事の中で一番ためになった記事を教えてください」
といった誰でも気軽に応募できる内容にしたいと思います。
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4名の方が応募してくれました
そんな勢いだけで始めた企画でしたが、心優しい4名の方が応募してくださいました。
本当に助かりました。ありがとうございます!!
名前は出さずに、到着順に川柳をご紹介していきます。
「 よく見ると 近くて遠い 墓場かな 」
お墓参りに行っているときの様子でしょうか?
近くに見えるお墓が、思ったよりも遠くにあった。
それとも、先祖代々のお墓から遠くに来てしまった故郷を離れた方の想いなのかもしれません。
はたまた、自分では年を取ったつもりでも平均寿命を調べてみると「まだまだ生きそうだ」と、老後について考えているのかもしれません。
「 いつか来る 死の後想い 身構える 」
人は誰しも自分が死ぬことは考えたくないものです。
ところが、ふとしたきっかけで「自分の死のあとのこと」について考えるのです。
残された人が困ることはないか?
今のうちにできることはないか?
決して前向きな気持ちで「終活」を始められる方ばかりではありません。
ですが、始められた方は不思議と表情が穏やかになられます。
終活のスタートを感じさせてくれる川柳でした。
「 墓と決め 貫く祖父は 赤とんぼ 」
祖父は戦時中、特攻隊員のパイロットとして通称『赤とんぼ』という練習機に乗って毎日訓練していたそうです。
祖父の順番が来る前に終戦を迎えましたが、終戦後は働きに働き、本当に真面目に生きていました。
人に迷惑をかけないように、と自分の墓も自分で決め、最期まで祖父らしい生き方だったと思います。
祖父の部屋に飾ってあった赤とんぼの写真は、祖父と共に棺に入れました。
というメッセージとともに応募頂きました。
終活という言葉がまだ一般的でないときから、国のため家族のため、自分以外の人のことを考えながら生き抜いたおじい様の気持ちが伝わってきました。
「 さよならの 向こう側想う きみとぼく 」
ご夫婦でしょうか?
大切な人かもしれません。
どちらが先に亡くなるかはわかりません。
それでも「大事なあなたのことを想って生きていくよ」という暖かい気持ちを感じました。
また、「あなたが困らないように、さよならのときのことを考えておくからね」という優しさも見えてきます。
大賞の発表
審査は私の妻が務めました。
どの作品にもよさがあり、甲乙つけ難かったと申しております。
悩んだ結果・・・・・・。
「 いつか来る 死の後想い 身構える 」
が大賞に決定しました~~!!!
日頃、終活を意識することは、ほとんどないはずです。
ふとそのことを意識したときに身構えてしまうという、誰にでも共感できる内容だったということと、残される人に対する想いも感じられる作品だったことが大賞に選ばれた理由とのことです。
大賞の方には「Amazonギフト券」をお送りします。
ご応募頂いた方、応募してみようと思って考えたけれど思い浮かばなかった方、読んでくれている方、皆さんありがとうございます。
今後も「きみと終活とわたし」をよろしくお願いします。
それでは。