僕らが夢中になったSONYウォークマンヒストリー

TPS-L2
1979年
1TPS-L2

 

「街中でステレオサウンドを楽しむ」というそれまでにないライフスタイルを生み出した初代モデル。「録音機能、内蔵スピーカーをもたない再生専用機」という企画は1979年2月に立ち上がり、発売は同年7月1日。超短期間での商品化は同社の小型テープレコーダー「プレスマン(モノラル録音再生機)」をベースにするという英断にも支えられていた。本体にマイクを内蔵、ヘッドホンをしたまま会話できる「HOT LINE」ボタンも装備。


 

WM-2
1981年
2WM-2

 

「ウォークマンⅡ」という愛称で呼ばれ、人気を博した二代目モデル。カセットケースサイズを目指して小型化されており、操作ボタンを斜めにレイアウトしたデザインも人気の一因となった。乾電池装備時の重量も初代より110g軽量化(280g)。メタルテープに対応することで高音質化をはかり、外付けバッテリーケース(単一乾電池×2)を接続すれば70時間近い連続再生が可能になるなど、性能的にも格段の進歩を遂げた。


 

WM-DD
1982年
3WM-DD

 

カラーバリエーションをウォークマンⅡ後期の3色(シルバー、ブラック、レッド)から6色(シルバー、ブロンズ、レッド、ブラック、ブルー、グリーン)へと倍増。テープ駆動にディスクドライブを新採用することでワウ・フラッター0.08%を実現したモデル。型名のDDはその新機構(DISK DRIVE)の頭文字からとられたものだ。WM-2でボディサイドにあったボリュームは天面に移動、筐体本体の素材も樹脂から金属へと変更されている。


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