10月6日

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連続テレビ小説「ひよっこ」ファン感謝祭
イベントリポート【後編】

最終回放送当日の9月30日(土)茨城県高萩市で「ファン感謝祭 最終回をいっしょに見よう!!」を行いました。その詳細をリポートします!【後編】

さて、前編では高萩市でのロケの思い出話までをお送りしました「ひよっこ」ファン感謝祭リポート。後編では、撮影の裏話がいっぱいの「印象的なシーン」のお話からスタートです!

まずは、有村さんのお気に入りのシーンからどうぞ!

有村さんのお気に入り その1

入社したての向島電機で、失敗を繰り返してしまうシーン
〈第27回 5月3日(水)放送〉



有村さん:工場の撮影は濃厚でした! 工場は工場のシーン、乙女寮は乙女寮、食堂は食堂と、まとめ撮りをしていたんです。工場での作業のシーンをずーっとやっていると、どんどん穴が見えなくなってくるんです。目がかすんでしまって! 実際に違うところに部品を挿しちゃったりとか、挿せないまま次に行っちゃったりとかが、本当にありました。

佐久間さん:みんなそうだったんです(笑)。手汗とかですべったり。

有村さん:みね子たちとおんなじ気持ちでやってましたね。




有村さんのお気に入り その2

島谷との淡い恋から、お父ちゃんとの再会
〈第85回 7月10日(月)放送〜〉



有村さん:やっと島谷さん(竹内涼真さん)との淡い恋が実ったと思ったら、由香 (島崎遥香さん)に月時計で島谷さんの家庭の事情を知らされて落ち込んで、いろいろ考えながら過ごす日々があって。仲良くしてたと思ったら、お別れがあって。そしたらお父ちゃんが見つかって、再会して、記憶がないとか言われて。いろんなことがドドドって起こったじゃないですか。だから、感情の行き来がすごく複雑だったんです。このときは自分との戦いでもあったし、みね子としても一歩大人に近づく大事なときでもあったので、集中力を切らさないようにしていました。

続いて、佐久間さんのお気に入りのシーン。
それはなんと、まさかのご本人が登場していないこのシーン!

佐久間さんのお気に入り その1

ヒデがみね子をデートに誘うシーン
〈第143回 9月15日(金)放送〉



佐久間さん:このシーンはリアルタイムで自分の家で見ていたのですが、なんか見ていられなくて(笑)。時子としても恥ずかしくなってしまって。2人のもどかしい感じとかがドキドキしました。大好きなシーンです!

有村さん:みね子としては真っさらな気持ちだったのですが、監督には“恋心を見せたい”と言われていたんです。だから、ヒデさんの顔をよく見たりとか、わかりやすく表現をするようにしました。

磯村さん:だから余計緊張しました! ただでさえ女性をごはんに誘うのって緊張するのに、意識しちゃって。見られてる、どうしようって(笑)。




佐久間さんのお気に入り その2

乙女寮でのシーン
〈第25回 5月1日(月)放送〜〉



佐久間さん:乙女寮の撮影は、本当に楽しかったです。3か月近く、朝から夜遅くまでずっと6人で一緒にいました。このドラマの時間軸とともに、本当に仲良くなっていったなと感じています。




そして、佐久間さんと泉澤さんがともにお気に入りだとあげたシーンがこちら。

佐久間さん & 泉澤さんのお気に入り

落ち込んだ時子を励ますために、久しぶりに幼なじみ3人が集まるシーン
〈第41回 5月19日(金)放送〉



「女優になれなかったらおれの嫁さんにすっからな!」という三男の言葉に、「絶対あきらめないわ!」と決意を新たにする時子。三男の切ない恋心が現れたシーンです。

泉澤さん:噴水のふちで時子と引っ張り合いをしたのですが、引っ張る力が本当に強かったんですよ。くの字になるくらい(笑)! でも楽しかったですね。噴水に落としてくれるかなー?とも思っていたんですが、おこられちゃいますからね(笑)。

有村さん:みね子にとっては、いつも見ている光景(笑)。また始まったよと思いつつ、2人の見えない絆みたいなものを感じながら、ほほ笑ましく見ていました。


泉澤さんのお気に入りシーンをもうひとつ!

泉澤さんのお気に入り その2

安部米店で時子とさおり(米子)が対決するシーン
〈第128回 8月30日(水)放送〉



泉澤さん:さおり役の伊藤沙莉が、本当に芝居がうまいんですよ。ひとりでずーっとしゃべっているんですけど、飽きてこないんですよね。三男は横でおどおどしながら見ているんですけど、ほんとに“入りづらく”て(笑)。三男らしさが出せました。ずっと米屋で撮影をしていたので、そこにみね子と時子の2人が来てくれたことはもちろん、4人で芝居ができたことがうれしかったですね。

さおりと結ばれた三男ですが、泉澤さん的には「今も時子が好き」…!?

泉澤さん:気持ちの切り替えは本当に難しかったんです。押しに押されて、いきなりOKする感じだったので(笑)。




さぁ、そしていよいよ、磯村さんのお気に入りシーンの話へ!

磯村さんのお気に入り その1

みね子の父・実さんが初めてすずふり亭に来たシーン
〈第4回 4月6日(木)放送〉



磯村さん:ここが谷田部家とすずふり亭の物語のスタート地点。すごく大切なシーンだと思いました。鈴子さんの「東京を嫌いにならないでくださいね」というセリフも、すてきな言葉だなと胸にジーンときました。鈴子さんは、東京にはこわい場所もあるとわかったうえで、すずふり亭のようなすてきな場所もあるんだよっていうことを、実さんだけじゃなく、全国の人へ伝えているような気がして。いろんな意味で印象深いシーンです。


磯村さんのお気に入り その2

自分の決意を伝えるため、島谷を訪ねたシーン
〈第130回 8月31日(木)放送〉



磯村さん:当初、このシーンはヒデと島谷が殴りあうかもしれないっていう話を聞いていたんですよ! だから、けっこう構えていたんです、お互い容姿が変わるようなお仕事をしていたので(笑)。言葉のやり取りで丸く収まって良かったです。

「ヒデの律儀さが出ていましたよね」と語る磯村さん。「でも、島谷派の人には、あの指輪は衝撃だったんじゃないですか?」と続けると、会場からは「うん、うん」とうなずく声が。「幸せになってほしいですね」とこぼした磯村さんに、会場はなぜか爆笑…! ファンの皆さんは何を感じたのでしょう。

磯村さんといえば、何と言っても元治役のやついいちろうさんとの掛け合い! ふだんから、ヒデと元治先輩の関係性なのだそうです。



「すっごく仲が良さそうにしていましたよ! やついさんのむちゃぶりにも絶対全力で応えますし。現場の空気がそのまま画面に現れている感じでした」と有村さん。

磯村さん:やついさんパワーはすごいです!


ここで質問! すずふり亭のメニューでおいしかったものは何ですか?

有村さん:えー! 全部おいしいんですよ! ビーコロもおいしかったし、ハヤシライスもハンバーグもおいしいし。だけど、みね子、ビーフシチューは食べられなかったんですよね。ハンバーグでまだ止まってるんですよ。私はあのー…、ちょっと食べましたけど(笑)。

じつは磯村さん、すずふり亭のメニューを実際におうちで作ってみたそう。

磯村さん:乙女寮の皆さんに出した「トマトのファルシ乙女寮風」も試しに作ってみましたし、ビーコロも作ってみました。なるべく一回体験してから撮影に臨もうと思って。でもやっぱり、すずふり亭のほうがおいしかったですね。愛が足りなかったです(笑)。誰かのためを思って作るのが、いちばんの調味料なんじゃないですかね!




そして、もうひとつ、磯村さんのお気に入りのシーンがこちら。


磯村さんのお気に入り その3

ヒデの告白、さらにはプロポーズにまで先走ってしまったシーン
〈第149回 9月22日(金)放送〉



このシーンのVTRが流れ出すと、会場はてれ笑いでザワつきはじめました。
さらに、みね子の「大好き!」で皆さんもん絶! 拍手が湧き起こります。
そして、映像はダンスシーンに突入!



「何が起こったんだろうね、この2人に(笑)」という有村さんの言葉に、会場は大爆笑!

有村さん:台本に書いてあるからやるしかない(笑)!

磯村さん:放送で見て、恥ずかしさにびっくりしました(笑)!



このシーンを一緒に見たのは今回が初めてだというおふたり。ハグのシーンでさらに拍手が湧くと、泉澤さんが「キスシーンより恥ずかしい(笑)」とポロリ。佐久間さんも「歴史に残る名シーンだと思います!」と熱弁!

すると、“ハグ”について有村さんからこんな裏話が飛び出しました。



有村さん:夜遅かったんです! 午前中に「涙くんさよなら」を歌う感動的なシーンを撮影していて、みんなグズグズに泣いていて。そのあとにこのシーンの撮影だったので、感情がハチャメチャだったんですよ! だけど、せっかくやるなら、楽しく終わりたいと思っていました。よくよく考えたらヒデさんとはあんまり恋人らしいやり取りってしてないなって思ったので、恋人になったっていう何かがあったらいいなとひらめいたのが、この“ハグ”だったんです。

なんと、“ハグ”は有村さんの発案だったようです!

有村さん:ダンスシーンに組み込むことによって、改まらずに、その一部として楽しんで見ていただけたらいいなと思って。


驚きの裏話がたくさん聞けたトークショー。「ひよっこ」の世界をさらに堪能できたお話の数々、皆さんありがとうございました!

イベントの締めくくりは、キャストの皆さんと会場の皆さん、みんなで記念撮影! 茨城県内ではおなじみの「はばたけ、ひよっこー!」の掛け声とともに、ハイチーズ☆




最後に、キャストの皆さんからのメッセージをお届けします。

磯村勇斗さん
作品では茨城に撮影に来ることはできなかったのですが、今日こうやって、最後の最後に高萩市におじゃまさせていただき、また、たくさんの皆さんに集まっていただけて、幸せな最終回を迎えることができました。「ひよっこ」は終わってしまいますが、続きがあることを信じて、皆さん「ひよっこ」のことを忘れずにいてください! ヒデは生き続けますので! ありがとうございました。

佐久間由衣さん
久しぶりに茨城に帰ってきました。1年くらい前はここに毎日通っていたので、本当に懐かしい気持ちになって、第2のふるさとに帰ってきたような気持ちになりました。放送は半年間、撮影は約1年。見守ってくれる皆さんがいたからこそ、「ひよっこ」は愛される作品になったんだなと思います。本当にありがとうございました。

泉澤祐希さん
最初のころしか茨城に来なかったので、また帰ってこられてうれしいです。「ひよっこ」は今日で終わってしまいましたが、皆さんの心に残る作品になったんじゃないかなと思うので、ぜひ忘れないでいてくれたらなと思います。
泉澤さんは、さらにこんな質問も…!

泉澤さん
最後に、さおりと時子、どっちが良かったのか聞いてもいいですか(笑)? さおりで良かった人ー? 時子が良かった人ー?
会場では、時子のときにひときわ大きな拍手が!

泉澤さん
やっぱりね(笑)!

最後は、この1年、茨城出身のヒロイン・谷田部みね子を演じ続けてきた有村架純さん。


有村架純さん
これで最後になってしまう…! さみしいですね。だけど、最後の時間を皆さんと共有できたことで、終わりにふさわしい時間になったのかなと思います。皆さんが「ひよっこ」を愛してくださったおかげで、こんなにも晴れやかに終わることができました。このように迎えてくださって、心から幸せに思います。「ひよっこ」という作品で、谷田部みね子という役を演じることができて、すっごく幸せです。大切な宝物です。



涙を浮かべながら思いを語る有村さん。「どうしよう…締めたら終わっちゃう…!」と名残惜しさを見せると、客席からは声援が飛び交います。

有村さん
茨城を舞台にした作品に出ることができてうれしかったです! 皆さん、たくさんの愛情をありがとうございました! 皆さんの中にどうか、「ひよっこ」という作品が生き続けてくれますように!
割れんばかりの拍手に見送られながら、ステージをあとにする4人。すると、有村さんが最後に叫びました。

みんなーーーー! 大好きだよーーー!



こうして、「ひよっこ」ファンの皆さんと、ファンを思う有村さんをはじめとしたキャストの皆さんの温かい愛に包まれながら、イベントは幕を閉じました。

イベントを終え、参加してくださったファンの皆さまからいただいたのは「さみしいけれど、最後に高萩に来てくれてうれしかった!」の声。

ご参加くださった皆さん、ありがとうございました!



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