神戸製鋼 データ改ざんは複数工場で組織ぐるみ
神戸製鋼は具体的な出荷先を明らかにしていませんが、三菱重工業の子会社が開発中の国産初のジェット旅客機「MRJ」の一部や、トヨタ自動車の一部の車のボンネットなどに使われていることがわかり、これらの会社が安全性の確認に追われるなど、影響が広がっています。
データの改ざんは子会社も含めた国内4つの工場で管理職を含む数十人が不正と知りつつ行われ、会社側は、不良品を減らしたり納期を守ったりする目的だったと見られる、と説明しています。
製品によっては少なくとも10年ほど前からこうした不正が行われていたこともわかっています。
神戸製鋼では去年6月にもグループ会社がJIS=日本工業規格の強度の基準を満たしているようにステンレス製品のデータを改ざんしていたことが明らかになっていますが、その後も改ざんが組織ぐるみで続いていたことが浮き彫りになりました。
会社側は専門の調査委員会を設け、改ざんが始まった時期や規模、関わった社員の範囲など、過去にさかのぼって全容を調査する方針ですが、安全性の根幹に関わる品質管理のずさんさが厳しく問われています。
経産相「信頼回復に向けて最大限の努力を」
神戸製鋼 データ改ざんは複数工場で組織ぐるみ
大手鉄鋼メーカーの神戸製鋼所が自動車や航空機などに幅広く使われるアルミ製品や銅製品の一部で強度などのデータを改ざんしていた問題で、こうした不正は国内の複数の工場で組織ぐるみで行われ、安全性の根幹に関わる品質管理のずさんさが厳しく問われています。
神戸製鋼は8日、ことし8月末までの1年間に出荷したアルミや銅製品全体の4%に当たる製品について、事前に顧客と約束していた強度などを満たしていないにもかかわらず、検査証明書のデータを書き換えるなどしておよそ200社に出荷していたと発表しました。
神戸製鋼は具体的な出荷先を明らかにしていませんが、三菱重工業の子会社が開発中の国産初のジェット旅客機「MRJ」の一部や、トヨタ自動車の一部の車のボンネットなどに使われていることがわかり、これらの会社が安全性の確認に追われるなど、影響が広がっています。
データの改ざんは子会社も含めた国内4つの工場で管理職を含む数十人が不正と知りつつ行われ、会社側は、不良品を減らしたり納期を守ったりする目的だったと見られる、と説明しています。
製品によっては少なくとも10年ほど前からこうした不正が行われていたこともわかっています。
神戸製鋼では去年6月にもグループ会社がJIS=日本工業規格の強度の基準を満たしているようにステンレス製品のデータを改ざんしていたことが明らかになっていますが、その後も改ざんが組織ぐるみで続いていたことが浮き彫りになりました。
会社側は専門の調査委員会を設け、改ざんが始まった時期や規模、関わった社員の範囲など、過去にさかのぼって全容を調査する方針ですが、安全性の根幹に関わる品質管理のずさんさが厳しく問われています。