※意図を誤解して欲しくないので、最後まで読んでください
サラリーマンって胃がキリキリして、ツライことが多いですよね。
終わらない膨大な仕事、際限なく増える残業時間、ストレスフルな関係者とのやり取り、近づいてくるデッドライン…
会社の給料をもらうためとはいえ、こんなにツライのか、、、と思う時があります。
しかし、会社の給料をもらうためにツライ思いをするのは当たり前なんです。
なぜなら、会社の給料はツライ思いをすることを前提に決まっているからです。
会社の給料の決まり方は資本論に載っている
実は、会社の給料の決まり方は『資本論』に載っています。
『資本論』とは、ドイツの経済学者であるカール・マルクスが書いた、資本主義経済をテーマにした著作です。
「価値」と「使用価値」の話
『資本論』では、「価値」と「使用価値」という言葉を使っています。
「価値」=「労力の大きさ」
「価値が大きい商品」とは、「商品をつくるのに多くの労力がかかっている」ことと同義です。
「使用価値」=「使うメリット」
「使用価値が大きい商品」とは、「商品を使ったら多くのメリットがある」ことと同義です。
商品の値段の決まり方
資本主義経済で取り引きされるモノには、必ず「価値」と「使用価値」があります。
そして、商品の値段は「価値」の大小によって決まります。
例えば、「3日間煮込んだカレー」と「30分で作ったカレー」を比べた時、どちらの方が値段が高いと思いますか?
ほとんどの方が「3日間煮込んだカレー」の方が値段が高いと答えたはずです。
それは、作るのにかかった手間が大きいため、「価値が大きい」と判断したからです。
つまり、商品の値段はかかった平均時間・平均労力で決まるのです。
「商品」としての「労働力」の話
サラリーマンは、自分の「労働力」を「商品」として会社に売ることで給料を得ています。
つまり、「労働力」という「商品」の値段も、商品と同じように決まります。
商品の値段は、商品の「価値」が基準になって決まっていました。
商品をつくるのに必要な原材料・原価・労力によって「価値」が決まり、それを基準に値段が決まっているのです。
私たちの労働力の値段、つまり、給料も同じ理屈で決まっています。
だとすると、私たちの給料を決めているのは、「私たちの労働力をつくるために必要な要素の合計」と考えられるのです。
私たちの労働力をつくるために必要な要素
では、私たちの労働力をつくるために必要な要素とは何でしょうか?
それは、生きるための食費・住宅費・衣服代、仕事をするための知識習得費、会社の同僚との交際費、ストレス発散のための娯楽費・趣味費が含まれます。
ここで冒頭に戻ると、私は会社の給料はツライ思いをすることを前提に決まっていると言いました。
これは、ツライことによって感じたストレスを発散するための費用も給料に含まれている、ということです。
だから、会社の給料をもらうためにツライ思いをするのは当たり前だと言ったのです。
まとめ
・サラリーマンは、自分の「労働力」を「商品」として会社に売ることで給料を得ている
・商品の価値は、商品をつくるのに必要な原材料・原価・労力によって決まり、それを基準に値段が決まる
・会社の給料は、私たちの労働力をつくるために必要な要素の合計で決まる
・ツライことによって感じたストレスを発散するための費用も給料に含まれている
・だから、会社の給料をもらうためにツライ思いをするのは当たり前
ここまで読んでくださった方は勉強熱心ですので、こちらの本を読み、詳しく資本論について学ぶことをオススメいたします。
『超入門資本論』は、数千ページもある『資本論』を、10分の1の数百ページに凝縮しながら、とてもわかりやすい言葉で解説しています。
ぜひ手にとって読んでみてください。