【マンガ】第29話 フリーランスのススメ(番外編)~僕がフリーランスになった理由(その1)~
『ライフハックで行こう!』、第29話です(第28話はこちら)。
今回は番外編。僕がフリーランスになろうと思ったきっかけの話です――
今回は番外編として、僕がフリーランスイラストレーターとして独立する前、まだ会社員だった頃の話を描きました。
人は何のために働くか?
そう聞かれて、一言で即答できる人は少ないかもしれません。労働のモチベーション(動機)は人それぞれだし、複合的であることが多いからです。しかし、多くの人の動機に共通して含まれるのが「お金」と「やり甲斐」ではないかと思います。僕はまさにその「お金」と「やり甲斐」のために働きたいと10代の頃から思っていましたが、優先度が「やり甲斐」の方に非常に大きく偏っていた(やりたいことが絵、マンガ、音楽などだった)ので、大学時代も就職活動を一切せずに音楽活動をしたり自分なりに色々やってみたもののうまく行かず、紆余曲折を経て大学卒業から2年ほど経った頃にデザイナー職で会社員として就職しました。この仕事は(マンガ中でも描きましたが)、大好きなMacを使ったクリエイティブな仕事で学ぶことも多かったため、それなりにやり甲斐を感じられたのですが、残念ながら給料はかなり低い方でした。そして、皮肉にもボーナス直後の浮かれていた時期(会社員としては低い給料でも、音楽活動をしながらバイトで食いつないでいた時代よりは遥かに高給だったのです)に後輩のボーナス額を聞いて、僕はその現実に気づいてしまったのです。
冒頭に書いたとおり、働く動機は人それぞれです。もしこれが「やり甲斐さえ感じられれば、収入はそんなに高くなくても良い」と思っている人の話だったら、後輩のボーナス額にもショックを受けなかったでしょう。しかし、僕は10代の頃から「好きな仕事」で「たくさん稼ぐ」ことを目標に生きてきたので、後輩との収入格差を目の当たりにしたとき、本当に目の前が真っ暗になって絶望を感じたのでした。
独立は一発逆転に使えるか?
そんなこともあり、この時期から僕は本気でフリーランスとして独立することを考え始めます。よく「好きなことを仕事にするためにフリーランスになったのか」と聞かれますが、たしかにそれもありますが、僕はそれと同じくらいか、あるいはそれ以上に「たくさん稼げる可能性を感じたから」という動機でフリーランスになりたいと思うようになったのです。
この時思ったのは、「今のまま同じ会社に勤めていたら、5年後10年後の収入も満足できる額にはならないと容易に想像できる。それなら、いったんリセットしてフリーランスになって、自分の可能性をフルに活かしてビジネスをしたほうが数年後にはよっぽど稼げてるのではないか」ということです。もちろんその逆もありえるので、これは一種の賭けです。しかし、それはつまり「自分の人生に、まだ賭けられる価値がある要素が残っている」という事でもあります。そう気づいてから、僕は徐々に独立を現実的に計画し始め、時間をかけて少しずつ情報を集めるようになったのでした。
結局、この時から1年2ヶ月後の2004年2月末に会社を辞めてフリーランスになるわけですが、そこから先の話は『フリーランスのススメ』本編で描いたとおりです。結果として独立の翌年には会社員時代を大きく上回る所得を得ることに成功し、周囲に何と言われようとフリーランスになるという決断が正解だったことを証明できました。僕がフリーランスになるきっかけを与えてくれた後輩のコージくん(仮名)にはとても感謝していますし、彼とは今でも仲の良い友人関係が続いています。
これはあくまで僕個人の経験談ですし、失敗するリスクも勿論あります。しかし、それを前提すれば「フリーランスとして独立することは、一発逆転になり得る」ということは言えると思います。受験や就職活動がうまくいかず望みの職に就けていない人や、今の仕事内容にやり甲斐を感じられない人、現状のライフスタイルに満足していない人は、フリーランスとして独立することが突破口かもしれません。もちろん、自身に賭けるべき要素(スキルや知識・経験など)があることが前提ですが。
僕がフリーランスになった理由は他にも色々あるので、番外編シリーズとして今後も描いていく予定です。どうぞお楽しみに!
次回の第30話は10月22日(日曜日)更新予定です!シェアしてください!
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