大人気「くれよんのくろん」シリーズの最新号が発売されました。
タイトルは
「くろくんとちいさいしろくん」です!!
今回は今まで登場してこなかった白色のくれよんが登場します!
1.本の概要
~なかやみわさんからのメッセージ~
今回のお話は、読者のお便りの中から、発想をいただきました。
お便りに「どうして白いクレヨンがいないの?」という声が寄せられました。
たしかに、クレヨンの基本セットに、白は必ずある色です。
でも私は、白が描く場面を表現しにくいという理由で、最初から入れるつもりは全くなく、白を気にする読者などいないだろうと思っていました。
ところが、大まちがいでした。子どもたちは、白の存在がないことに、違和感を覚えていました。子どもの観察力はすごい!
私は反省しました。そして、白が登場する話は、ぜったい書かなくてはだめだ!
という気持ちになりました。そして、私自身が、くろくんの世界で、異年齢との交流をずっと描きたいと思っていたこともあり、今回のお話の軸を、「白」と「異年齢」にすることにしました。
保育園や幼稚園に入り、集団生活をする子どもたち。その中で、子どもたちは自分より年齢の小さい友だちをいたわり、守ろうとする心が芽生え、一生懸命、お兄さん、お姉さん役を買って出ます。私はそんな子どもたちを見ると、成長を感じます。
心がいつもあたたかくなります。
今回、小さいしろくんが登場し、くろくんたちも、ぐんと成長します。
その姿を、ぜひ見てほしいです。
引用:著者からのメッセージ - くろくんとちいさいしろくん - なかや みわ さく・え - 童心社
2.本の感想
①相反する色だからこそ、悩みが一緒
言われてみれば、現れなかったしろくん。
そんなしろくんの悩みが、すこしくろくんと似ていてほっこりしました。
しろとくろ。
相反する色だけど、だからこそ、悩みが似ている。
きっと自分たちの生活にも通じることがあるのかもしれないと思ってしまいました。
②しろくんに込められた思いが子供の成長を考えられていてほっこりする
くれよんのくろくんシリーズには、たくさんの文房具などが出てきます。
今までもねんどくんや定規のおばさん、シャープペンシルのお兄さんが出てきました。
今回登場したしろくんは「ちいさな」とつくように、くろくんたちよりも幼い文房具が初めて出てきます。
自分たちよりも幼い子たちと触れ合うことで、「お兄さんお姉さん」という立場になります。
そこで見せるくれよんたちの成長や、くろくんの心優しい気持ちに触れることができます。
保育園や幼稚園に通い、進級し、お子さんより小さなクラスの子たちが増えた時。
そんな時に読んであげるのもお勧めですね。
少し長めの文章で、ページ数も多めな絵本なので、子供によっては2歳からでも楽しめますが、成長も踏まえると3~5歳くらいが、ちょうど良いころ合いかもしれませんね。
3.クレヨンが好きなお子さんに!
誕生日やお祝いにセットで買っちゃうのもありですね。
画像はこちらよりお借りしています
第2回「日本新薬こども文学賞」にて制作した絵本が完成 | NEWS 2010|日本新薬株式会社
非売品ですが、小児科や産婦人科で読むことができます。
こちらもイラストに癒される絵本ですね。
クレヨンはマジックに並び、子供が最初に手にするにはちょうど良い文房具。
子供ならではの色使いや、変わっていく子供の絵を楽しむには、お家に1つあったら重宝しますね。
私の時代はサクラクレパスがほとんどでした。
今では水で落とせるクレヨンや
持ちやすい三角のクレヨン
安全性の高いクレヨンなど。
たくさん選べるので、好みや生活、成長に合ったものが選べるのがうれしいですね。