おはようございます。
前回の記事では、好況時には勤倹貯蓄に励み投資活動は控えめにする、暴落時には思い切った投資をすることの重要性を述べました。
本日は配当金をもらうことによる利益確定の是非について検討したいと思います。
初めにことわっておきますが、私は配当金による利益確定を良しとする立場ですので、そちら寄りの意見になることをご了承ください。
ゼロから始める資産形成の攻略法 その16
インデックスファンドの定期積立をしている方にとっては、配当金による利益確定は悪で、それを自動再投資してくれる商品の方がよいという考えが多数派かもしれません。
これは、分配金を自動で再投資することで、長期的なスパンで見ればそのファンド自体の成長率を高めることができる(キャピタルゲインを増やす)からです。
老後に向けた資産形成を考えれば、間違いない事実ですね。
また、いったん利益を確定してしまうと、配当金には20.315%の税金がかかります(外国株の場合はそれ以上)ので、その分損になるという意見です。
これも全くその通りなのです、、が、、
個人的には年に数回もらえる配当金が投資を継続する大きなモチベーションになっています(インデックスファンド全盛期の今は少数派なのでしょうか?)。
配当金は投資を継続していくためのモチベーションになる
これは意外と重要です。
インデックスに連動する投資信託やETFをドルコスト平均法で積み立てるのは、非常に楽ではあるのですが、投資好きにとっては暇すぎるという一面もあります。
また、ドルコスト平均法が真に難しいのは、実際には暴落時に多くの人が弱腰になって積立をやめてしまう点です。
今まで順調に右肩上がりであった資産額が、急激に半分くらいまで下がると、多くの人はパニック売りをしてしまうのです。
これが長期では負けるはずがないと言われるインデックスファンドの積立投資で多くの人が負けてしまう一番の理由です。
分配金がない場合、暴落した時の心の支えが全くありませんので、ただ自分が今まで積み上げてきた物が値下がりしていくのを見ている他ありませんが、暴落時にも(まともな企業であれば)配当収入は続くのが大きいです。
配当金は暴落時の心の支えになる
このように、配当金は暴落時の心の支えとなり、投資を継続しようというモチベーションを上げてくれます。
もちろん、株価が大きく下がりますので、配当金自体も減ることが多いですが、一方で、配当利回り(%)は株価が好調な時ほど下がり、株価が下がった時ほど上がることが多いです。
ただし、これは株主を尊重する優良企業の場合のみですね。
この点に関しては、日本起業よりも歴史ある米国企業の方が信頼はおけると思います。
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配当金を自動再投資するよりも手動で再投資する方がパフォーマンスが高くなることがある
これは面倒くさいのが嫌いな人にとってはデメリットにもなりえますが、私にとってては大きなメリットです。
投資好きの方にとっては、「次にどの商品を買うか」を考える時間も楽しみの一つだったりします。
となると、分配金を自動で再投資してしまう投資信託は少々面白みに欠けます。
私個人としては、配当金はすぐに再投資をするのではなく、いったん全額キャッシュの形でホールドします。
市場の状態を見ながら、自分なりに買い時だと確信が得られる時期にまとめて投資をします。
当然、元の商品とは別の商品を購入することも多々あります(むしろ、そちらの方が多いくらいです)。
うまくやれば、自動再投資よりも高いパフォーマンスを実現できるのが面白い所ですね。
一定の金額に達すれば、働けなくなった時のリスクヘッジとなる
配当の利回りはせいぜい数%ですので、配当金だけで生活していくことを考えるならば、少なくとも5000万円〜1億円単位のスケールが必要になります。
これは容易には達成不可能な数字です。
しかし、配当金だけで生活はできなくとも、本業以外の小さな副収入源の一つとしてカウントできる程度になら育て上げることは可能です。
そうして小さな収入源を増やしていくことで、万が一の働けなくなった時のリスクヘッジになります。
ブログもやっていて独身の方ならば、ブログ収入+配当金で最低限の生活資金くらいを稼ぐのは夢ではないかもしれませんね。
私にはまだまだ夢物語ですが。。
まとめ
配当金による利益確定は悪いことばかりではない、という視点から論じてみました。
もちろん、自動再投資の方が老後に向けた資産形成という意味ではメリットが大きいという意見もよく分かりますので、自分にとって合った方法を選んでいけばよいと思います。
こんな記事も書いています。
私自身は、今のところ給与所得と不動産投資とインデックス投資(一部は昔購入した個別株)の3本柱で攻めています。ブログ収入は柱と呼べるほどの規模にはなかなかなりませんね。
サラリーマンであれば、今の仕事を続けていければ、投資などしなくても今と同レベルの生活を維持することは難しいことではありません。一番深刻なのは、健康を害してメインの収入源が途絶えた時です。そのような時に収入の複数化がリスクヘッジとなります。