『Middle-earth: Shadow of War』海外レビュー
『Middle-earth: Shadow of War』の海外レビューです。
- ジャンル:アクション
- 機種:PS4/Xbox One/PC
- 開発:Monolith Productions
- 販売:Warner Bros. Interactive Entertainment
・強化されたNemesisシステム
・複雑で多様なスキル・ツリー
・楽しい戦闘と動き
・素晴らしい攻城戦
・壮大な物語と面白いキャラクターたち
悪い点:
・最初は手に余る壮大なスケール
本作は全てが前作を凌駕しており、
強化されたNemesisシステム、素晴らしい戦闘、壮大な物語など、末永く没頭できるはずだ。
グラフィック: ピーター・ジャクソンの映画版を彷彿とさせるゴージャスな環境、キャラクター、クリーチャー
サウンド: 素晴らしい声優の演技が物語に命を吹き込み、軍楽風オーケストラがアクションを盛り上げ、時折剣の効果音が盛り込まれる
プレー性: 入り組んだ能力とスキルをゆっくりと教えてくれるし、未使用スキルを知らせてもくれる
エンターテイメント性: 戦いと支配の過酷な地に降り立った無慈悲な竜巻として、制限のないパワーを謳歌する
リプレー性: 高め
『Shadow of War』は前作の公約を果たしており、『指輪物語』世界を舞台に、ダークでバイオレントな失われた物語を完結させている。最初はMonolithが原点に加えた変更(かなり多い)にフラストレーションを感じたものの、最終的には狂気に身を任せ、一流のファンタジー・アドベンチャーへと没頭していった。Monolithはパワーが持つスリルを完璧に捉えると同時に、真の魔法が持つ汚染の危険性にも踏み込んでいる。
プレゼンテーション 9.0: 目を見張る風景や素晴らしい演技など、見た目も音も最高だ。自動生成要素の不具合にも稀に遭遇するし、発売前の現時点ではバグやグリッチも散見される
深み 9.0: パワフルなNemesisシステムが延々と殺すか支配するオークを供給し続けてくれる。オーク殺戮の巨大な箱庭で、濃厚なキャンペーンをクリアした後でも末永く楽しめる
物語 10: 壮大なファンタジー物語は、二転三転して驚かせてくれる。『指輪物語』に馴染みがあればあるほど楽しめるが、熱心なファンでなくとも物語は楽しめる
『Middle-earth: Shadow of War』は、凄まじいスケール感を実現した、巨大で野心的なアクション・ゲームだ。ステルス・キルからオンライン経由の終わりなき攻城戦まで、『Shadow of War』は最高に楽しいゲームである。
・面白い独自の物語が生まれるNemesisシステム
・ゲームに散りばめられた広範囲に及ぶ伝承
・キャラクター成長の自由度
・奥が深く戦術的なゲームプレー
・全く押し付けがましくない少額課金
悪い点:
・フォト・モード時の細かなカクツキ
・一部のプレーヤーを遠ざけることは避けられない少額課金
拡張されたNemesisシステムは、実に興味深いプレーヤーの物語を作り出し、この規模のゲームとしては自由度も驚異的だ。少額課金が邪魔になることはないので、課金に対する異論は純粋に個人的な主義ということになるだろう。原典信者は色々と不満も感じるだろうが、トールキン世界を基にしてMonolithが作り上げたゲームを楽しむ人にとっては、『指輪物語』ゲームの最高傑作になるはずだ。サムワイズ・ギャムジーの不死の世界を目前にして、私はゴンドールのGravewalkerとして、笑顔でモルドールへと足を踏み入れるのだ。「帰ってきたぜ」
・魅力的なキャラクターたちによる充実した物語
・ほぼ全てのメカニックが改善されている
・スピーディかつ滑らかな戦闘
・ほぼ終わりなき非スクリプト場面
・より広大で美しくなった世界
悪い点:
・唐突に終わる一部のプロットライン
・アクションを中断するWarchiefやCaptainのイントロ
『Shadow of War』に組み込まれた大量の複雑なシステムやメカニックについて延々と語ることもできるが、それらの素晴らしさは、全てがシームレスに機能しているところだ。確かに、やらなければならないことがあまりに多いため、付いていけなくなることもあるが、何一つとして不必要には感じられない。他の大作ほどオープンワールドはディテールに富んでいるわけではないが、入り組んだシステムのお陰で、魅力では全く見劣りしていない。『Shadow of War』はほぼあらゆる面で前作を改善。物語は魅惑的で素晴らしいキャラクターで盛り沢山だし、掘り下げられたNemesisシステムはより自然に、戦闘と成長要素に加えられた追加要素はどれも素晴らしい。正史ではないかもしれないが、トールキンの広大なユニバースを舞台にしたゲームとしては最高傑作である。
・探索し甲斐のある美しい世界
・プレーやアンロックが楽しい戦闘
悪い点:
・統一感のないトーン
・やることが多すぎるかも
楽しみが尽きない莫大な『指輪物語』体験だが、その規模が手に余ることも。
・改善されたNemesisシステム
・楽しい攻城戦
・より大きくカラフルになった世界
悪い点:
・一部の厄介な操作
・疑問の残る第四幕
・相変わらず退屈なTalion
前作より壮大で改善され、わずかに野心も増した『Shadow of War』は、続編の条件をすべて満たしているが、古臭く感じられる箇所もいくつかあるし、一部の操作性が粗削りで、楽しさを奪ってしまっている。真のスターはやはりNemesisシステムであり、攻城戦や部族の追加によって、前作以上に眩く輝いている。
・拡張されたNemesisシステム
・滑らかな戦闘とオープンワールド
・幅広いRPG的フィーチャー
悪い点:
・単調で疲弊しがちな大規模戦闘
・退屈な物語と主人公
・同時進行イベントが多すぎることがある
『Middle-earth: Shadow of War』は凄まじいボリュームだが、同時に、規模が大きくなっているが質は必ずしも向上していない続編の好例となっている。今回もNemesisシステムが目立っており、時に過剰に依存し過ぎるきらいはあるものの、プレーヤー独自の物語を可能にしてくれる。新たなシステムとフィーチャーの波に飲まれるのはストレスが溜まるかもしれないが、それでも最高のオープンワールド・ゲームである。
・拡張された素晴らしいNemesisシステム
・非常に楽しい攻城戦
・戦闘能力へのクールな追加要素
悪い点:
・違和感の強い物語のペース配分
物語のペース配分が奇妙なのが残念だが、物語など必要ないのだ。Fortress Assaultsは見せ場満載だし、アップグレードされたNemesisシステムだけでも大いに楽しめる。
・前作から大幅に改善されたナラティブとメカニック
・奥の深いNemesisシステム
・極めて多種多様なオークの個性
・豊富な発見と探索
悪い点:
・第三幕以降の大きなトーン変化
・イライラするほど進行が遅いときがある
オークの裏切り、砦の乗っ取り、Bright Lordの恐ろしい剣幕まで、『Middle-earth Shadow of War』は常に私を驚かせてくれた。前作をプレー済みの私でも予想できなかった魅力を備えており、もう既にモルドールへの旅路が恋しく感じている。この素晴らしいフランチャイズのこれからが待ちきれない。
オーク、装備品、制覇すべきもの、自分だけのオーク軍まで、『Shadow of War』は前作よりもはるかに巨大だ。正に膨大な量のコンテンツが収められており、終盤になると作業に感じられるほど。同様に、クレート・メカニックも軍勢の維持との相性が今一つだ。それでも『Shadow of War』は素晴らしいゲームだが、完璧には程遠い。
・オーク軍との壮大な攻城戦
・バルログと戦える
・多彩でエキサイティングな新環境
・オーク・コンパニオンのストーリーライン
悪い点:
・シェロブ
・最終幕全般
・膨張しきったシステムとメニュー
・唐突に終わってしまう脇役の物語
ストアやメニュー、クレートがゲームの足を引っ張ることはないものの、それらがない方が良かったというだけだ。前作よりも壮大になろうと、能力や武器、オークを増やしているにも関わらず、もういらないと思わせてしまうのである。だが核の部分では、中つ国の語られなかった物語を深く掘り下げた素晴らしい瞬間を提供する、楽しい体験となっている。あとは引き際を心得ていてさえくれればと思う。