気難しい作品や高尚な作品かいてる人に読んでみてもらいたい
投稿者:
葉加瀬次郎
[2017年 07月 02日 21時 32分]
私も趣味で小説を書くのだが、「お前の文章には、読み手に対するサービス精神が足りてない。俗っぽさがないからダメなんだ」と言われてしまった。
で、この小説はそんなサービス精神に富んでる、と言うので、読んでみた。
正直最初は、こういう文体好きじゃないな~……って思いつつナナメ読みしてました。お風呂シーンとか、やたら引っ張る「パンツ」とか、確かにサービスしてるけど…。
でも友達が言ってたサービス精神って、そういうことじゃなかった。
バカっぽいようで主人公のボキャブラリは豊富だし、情報の重複をせずに的確に説明するし、「読みやすさ」にものすごい神経を使ってる文章なんだと思い直した。
また、ラストに近づくにつれ、軽いタッチのなかに「暗さ、負の感情、重さをそっと忍ばせた」のが、すごく良い。最後は夢中で読んだ。
サービス精神って、これなんだな、って思った。
意外と勉強になるので読んでみて。