豊洲 安全工事で再び入札中止
築地市場の移転先の豊州市場で行う安全対策工事の一部で、2度にわたって参加を希望する業者が足りず、入札が中止されたことが分かりました。
2度目の募集では条件を緩和したにも関わらず希望の業者が1社もなく、東京都が早期の移転を目指す中、工事完了の予定の遅れも懸念されています。
豊洲市場では、建物の地下に盛り土がなく、空間ができていたことが発覚し、盛り土に代わる安全対策として地下空間の底をコンクリートで覆うなど、追加の安全対策工事を行うことが決まっています。
都は先月、関連する工事9件の入札を募集しましたが、このうち4件で参加を希望する業者の数が規定を満たさなかったため、入札が中止されました。
このため、東京都外の業者も応募できるようにするなど、参加条件を緩和して再募集しましたが、4件のうち1件について、申請期限の6日までに参加を希望する業者がなく、再び入札が中止されたことが、都への取材で分かりました。
東京都は、これまで事後公表だった予定価格を事前に公表して3回目の募集を急ぐことにしていますが、入札がずれ込めば来年6月上旬までとする工事の完了の予定が遅れ、都が目指す、市場の早期移転に向けた準備に影響が出ることも懸念されています。