ヴィニシウス・テラノバはサンパウロを拠点とするアーティストで、その作品は衝撃的であると同時に美しい。ヴィニシウスの写真シリーズ「Flores Raras」は息をのむほど美しいブラジル人の3姉妹ララ、マラ、シイラにスポットをあてている。
「珍しい花々」を意味する「Flores Raras」は、美の基準と文化の多様性を探求することを目的に、ヴィニシウスが昨年始めたプロジェクトだ。
「答えはまだ見つかっていなくて、ドキュメンタリー要素のある芸術的なポートレートシリーズの中に、象徴的な画像 (三つ編みにした髪の毛でつながった双子を取り上げた画像のような) を創作する形で構成されています」とヴィニシウスはBuzzFeedに語った。
ヴィニシウスの写真はとても重要なメッセージを広めることを目的としている。それは、誰もがそれぞれのあり方のままで美しく、人々はそれを受け入れることを学ぶべきだ、ということだ。
「私たちの民族的、文化的、身体的多様性は、同じ花の変種に似ています。冬によりよく適応する花もあれば、夏によりよく適応する花もあるかもしれません。しかしそれらの花全てが、その特殊性にかかわらず、愛を受け取り、分かち合うといったような基本的ニーズを共有しています」とヴィニシウスはBuzzFeedに語った。
そして、生命それ自体が美しいものであることを人々に思い出して欲しいとヴィニシウスは考えている。
「生きていることは、宝くじに当たることなんかよりもずっと起こる可能性が低いことです。自分の希少価値に気づくことは、この幸運な物語のクライマックスです。違いがなければ、私たちはただの砂つぶにすぎないでしょう」
「珍しい特徴を持って育った人々は本来自信を持っているのに、社会の反応を意識し始めると、自分に対する周りの意見に傷ついてしまうのです」
ヴィニシウスは「特別な特徴」を持った人々に光を当て続けようと、作品の中でアルビノやエーラー・ダンロス症候群といった条件のモデルを捜し出した。
「Flores Rarasは自尊心について考察しています。外面のレベルだけでなく、内面の希少価値についても」とヴィニシウスは言う。
バワール姉妹に心を奪われたなら、嬉しいお知らせがある。ヴィニシウスはこの姉妹と定期的に仕事をする予定なのだ。
「彼女たちの才能ははっきりしています。とてもクリエイティブで、知的で、調和しているのです!彼女たちは自分が引き出さなくてはならない能力について気づいていて、各撮影で必要となる雰囲気のつくり方をわかっています。とても若いのに、双子のララとマラはすでに自分たちが行っている仕事の重要性と、自分たちの自信が世界中の多くの人々をいかに助けているかを非常によく理解しています。お姉さんのシイラと一緒に、双子のララとマラも違いを愛し尊重するというメッセージを広めてきたのです」
今後、ヴィニシウスはますます意欲的にこの仕事に取り組んでいくつもりだ。
「アートには癒しの力があると私は考えています。アーティストと鑑賞者の両方を癒すことができるのです」
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この記事は英語から翻訳・編集しました。