宇宙船であらゆる都市間を約30分で移動できるようにするとアメリカの宇宙開発のベンチャー企業「スペースX」が発表しました。
この技術が実用化されて、30分であらゆる都市間を移動できるとなると、ものすごくものすごいことになります。カタカナで言うと、イノベーションです。どこに行くにも30分で行けるんです。今まで、ものすごく遠いと思っていたところにも、たった30分で行けるのです。そりゃあもう、ものすごくものすごいと言わざるを得ないでしょう。
例えば、梅田からみさき公園まで行くことを考えましょう。みさき公園に行くには、御堂筋線に乗ってなんばまで行って、南海電車に乗り換えて、特急サザンに乗って、おおよそ1時間ほどかかります。御堂筋線から南海電車への乗り換えはそこそこ歩かないといけません。特急サザンがちょうど来ればよいのですが、間の悪いことに特急が出た直後だとすると、空港急行で泉佐野まで行って、泉佐野から普通に乗り換えて、そこから9駅、おっちらおっちら全ての駅に止まりながら進まねばなりません。羽倉崎→吉見ノ里→岡田浦→樽井→尾崎→鳥取ノ荘→箱作→淡輪、そしてようやくみさき公園ですので、1時間どころか1時間半近くかかってしまいます。途中、無人駅もあります。駅前にコンビニがなかったりします。
そんな所を抜けて、這々の体でたどり着くのがみさき公園なのですが、アメリカの宇宙開発のベンチャー企業「スペースX」の技術により、大気圏を抜けて、30分でみさき公園に行けるのですから、みさき公園に行く人も増えて、みさき公園もウハウハとなることでしょう。みさき公園にとって、最高の福音となるのです
とはいえ、みさき公園の経営母体は南海です。南海電車に乗ってもらって、みさき公園に行ってもらわないことには、実際のところは商売上がったりなのです。みさき公園に行くためには、特急サザンの特急券込みで片道1,300円です。往復2,600円。無視できない売り上げとなります。この売り上げをみすみす宇宙船に取られてしまっては、南海電車の面目丸潰れです。
宇宙船が実用化された暁には、南海電車はみさき公園までノンストップで走る、ラピートαのような特急を無理にでも走らせるべきでしょう。時速130キロで新今宮、天下茶屋、その次はもうみさき公園まで止まらないエグい特急を。そのぐらいしないといけないのですが、ただでさえインバウンドの空港需要に押されて泉佐野以南の路線が不便になって涙しているというのに、そんな狂った特急を走らせる余裕があるのかどうか、それは神のみぞ知るという話です。合掌。