立憲民主党の枝野幸男代表は6日、国会内で会見し、衆院選小選挙区に擁立する公認候補62人を発表した。ほとんどが民進党出身だが千葉5区には元朝日新聞編集委員の山田厚史氏(69)が新人公認候補となった。今後、比例区など若干名が増える予定という。
前原誠司・民進党代表が希望の党への合流を提案した先月28日の両院議員総会まで立候補予定者だった「仲間」には、希望の党に合流していても、立憲民主党から対立候補者を擁立しない「枝野原則」を採用した。枝野氏は埼玉5区で希望の党から対抗馬を立てられたが「安倍政権を倒す同じ思いのみなさんですので、民進党の理念、政策を持つ候補にはあえて(対立候補を)ぶつけない」とした。
枝野原則は、民進党出身で希望の党から出馬予定だった候補の選挙区に、立憲民主党の候補が新たに出馬すれば、票が割れ、自民党候補を利するため、今回は競合を避けたものとみられる。立憲民主党以外の民進党出身者との連携の意識があるのか問われた枝野氏は「違います」と否定した。
62人という数について、枝野氏は「これだけ多くみなさんに集まっていただけるとは2日の結党時は想定していなかった。責任の重さを感じている。まっとうに真っ正直に戦っていく」と話した。選挙後の首班指名については「私が勝ち抜かせていただければ、枝野幸男と書いていただく」とした。
希望の党の「ユリノミクス」などの公約については「まだ拝見していない」。首班指名で書く議員を明らかにしていない希望の党の対応を問われたが「選挙になれば討論もある。(今は)特定の政党のことについて申し上げる段階ではない」とした。