優良生産地域「ジンマ」の高品質コーヒー
滑らかな質感に赤い果実のフレーバー
ご紹介するのはエチオピア南西部のコーヒー生産エリア「ジンマ」から届いたコーヒーです。行政区分としてはオロミア州に属し、コーヒーを栽培する農家や彼らを取りまとめる組合などが多く存在しています。同時期に販売している「ナノチャラ」と同様、当社で初めて扱うコーヒーです。コーヒー生産エリアとして有名なイルガチェフェやその近郊のコーヒーとはまた違った味わいが楽しめますので、エチオピア好きの方には特に飲んでいただきたいコーヒーです。
今回のコーヒーを手掛けるのは「フンダオリ(Hunda Oli)」という組合です。2012年にジンマ(都市)から西に40kmのところにあるアガロ地区に設立された比較的新しい組織で、周辺農家で取れたコーヒーチェリーを、所有するウォッシングステーションで精製しています。標高は2.040m~2,200m。エチオピアのなかでも高地にあります。
口に含んだ瞬間にスーっと伸びていくような滑らかな質感。それと同時に広がる果実味豊かな上品なフレーバーからはベリーやライチといった赤い果実のニュアンスが感じられます。素晴らしいのはその特徴が冷めても持続すること。むしろより強く感じることさえあります。現在販売しているどのエチオピアにもないキャラクターを備えていますので、ぜひみなさんに体験していただきたいです。
【賞味期限】 豆のまま:60日 粉に挽く:30日
<ロースター小林のコメント>
エチオピアといえばこれまでイルガチェフェやその近郊を中心に扱ってきましたが、今回はジンマエリアの優れたコーヒーを2種類ご紹介します。そのうちのひとつフンダオリは花のような香りとラズベリーのような甘み、そしてなんといっても舌触りの滑らかさが最大の特徴です。この質感はこれまで扱ってきたどのエチオピアコーヒーとも異なる独特なものです。焙煎のアプローチもイルガチェフェ産とはだいぶ異なり、例えば火力はフンダオリのほうがより強めに設定しています。同時リリースのジンマ、ナノチャラと飲み比べると明確なキャラクターの違いをお楽しみいただけます。
標高:2,040m~2,200m
生産者:フンダオリステーション周辺の農家
品種:在来品種
精製:ウォッシュト
コーヒー生産地域「ジンマ」と「イルガチェフェ」の位置関係。イルガチェフェからは遠く、所属する州も違います。
ジンマエリアの拡大図。フンダオリはアガロという都市から南西に約20kmのところにあります。同時期に販売しているナノチャラ組合とも比較的近い位置です。
フンダオリ組合が保有する乾燥棚です。
直射日光を避けるためのカバーをかけています。乾燥中は日を当てればよいというわけではなく、豆へのストレスがないよう適切な光量が必要とされます。
果肉を除去したのち豆に付着したミューシレージを落とすために使用する発酵槽。
組合が保有する倉庫。