ビジネス・ブレークスルーで教育コンテンツの開発に取り組んで6年間。
特に、思考力に関連するトレーニングを企画開発し、お届けしてきました。
世の中には、めちゃくちゃ凄い先生がいて、そういう先生方とご一緒させていただき、
自分自身もたくさんのことを勉強させていただきました。
その一方で、世の中を見回せば、思考力に関するトレーニングや書籍が生まれ続けています。
それらの内容は、どうつながっているのか体系的に整理できないだろうか?
それらの内容は、どうつながっているのか体系的に整理できないだろうか?
そんな思いを持つようになりました。
たとえば、既存事業を伸ばしてほしい人に求められる思考(1→10)と
新規事業人材に求められる思考(0→1)はどのように違うのでしょうか?
こんな質問にきちんと答えられるようにしたい・・・。
そんな思いから、思考力の鍛え方を自分なりに整理してみようと思いました。
●まずは、思考に関連するテーマを書き出してみました。
最初に描いたのが、こちらのノートです。
これは、いま提供されている研修プログラム名称をマインドマップにして書き出してみたものです。
書き出していた自分も驚いたのですが、「思考(考える力)」に関連するものだけで、
これだけのテーマがあるのです。たぶん、これでも全然100%ではないと思います。
こんなにも多様なテーマがあるからこそ、どうやって鍛えればよいのか理解しづらくなってしまうのだ。なんとかシンプルに整理したいという強いが更に強くなりました。
そんな思いを元に、作成したのが「思考マップ」です。
今回は、そのMAPの全体像を書きたいと思います。
●思考は見えないが、すべてを「見える化」した。それが「思考マップ」
思考マップの肝は、思考の流れをすべて「見える化」したことにあります。
思考は、一般的に一瞬で行われるものです。
それは意識的な行為の場合もありますが、無意識に行っている場合も多いのが現実です。
生活や仕事をする中で、人間は様々なことを直感で思いつくため、全ての思考を認識せず、なんとなく行っているものです。
しかし、意識的に認識しなければ、鍛えることもできません。
●これが思考MAPです。
思考MAPは、この1枚で思考の流れ表現しており、左から右へ思考が流れていくとイメージしてください。
思考とは、頭の情報をインプットして、頭の中で加工して、外にアウトプットするものです。その流れを網羅的に整理してみました。
思考とは、頭の情報をインプットして、頭の中で加工して、外にアウトプットするものです。その流れを網羅的に整理してみました。
「1→10人材」「1→0→10人材」「0→1人材」に求められる思考の流れを1枚で表現したものが、「思考MAP」です。
左から右で思考の流れを表していて、最終的にブレークスルーへとつながっていきます。
そのプロセスを、①情報収集⇒②見立て⇒③論点設定⇒④仮説の方向性⇒⑤アイデア具現化⇒⑥表現という流れで整理しています。
●各プロセスの役割
最終的にブレークスルーにつながるために、各プロセスで思考が進んでいきます。
その中で、各プロセスの役割は、下記の通りです。
① 情報収集:その名の通り、情報を脳にインプットを行う
② 見立て:収集した情報を、解釈するために編集する
③ 論点:何が一番の課題なのか、深掘るべきテーマなのかを決定する
④ 仮説の方向性:論点を突破するための方向性を想像する
⑤ アイデア具体化:具体的なアイデアを生み出すため、既存の成功パターンを活用する
⑥ 表現:最終的なアウトプットを表現する。
●各プロセスごとに、いくつかのルート(方法)が存在する。
思考MAPの各プロセスには、いくつかの方法が存在します。それぞれ同じプロセスであっても、違った力が求められてきます。
ここでは、まずは、どんなルートがあるのか、お伝えします。
情報収集の3つの方法:「リサーチャー的」「職業人的」「生活者的情報収集」
情報収集を脳にインプットする情報収集ですが、大きく3つの方法があります。コンサル的な技術・スキルとしての情報収集がリサーチャー的情報収集が一つのパターンです。
次に、仕事に関する情報を習慣として取り入れる職業人情報収集。
最後が、何気ない日常から、心で情報収集をする生活者的情報収集。
情報を見立てる2つの方法:「分析アプローチ」「統合的アプローチ」
情報の見立て方には、大きく2つの方法があります。
ロジカルに左脳的な「分析的アプローチ」、世の中を循環的に見る「統合的アプローチ」の2つの方法があります。
論点設定の肝:「論点設定」「知識」「好奇心」
論点とは、「いま、答え意をだすべき重要な設問」です。
情報収集を行い、その情報を見立てた結果、なにが一番の重要な設問なのか設定していきます。それが論点設定です。その論点設定に対して、上から「知識」、下から「好奇心」という矢印が描いてあります。
これは、論点設定をするためには、「知識」「好奇心」という要素も大切であり、その力が備わっていないと、いくら論点設定のスキルがあったとしても、うまく論点を設定することはできないことを意味しています。
仮説の方向性:「戦略的思考」「突破思考」「発散思考」の3つです。
設定した論点をどう解決するのか、突破するための道筋を作成します。
その道筋を作り出すときに、活用するのが「戦略的思考」「突破思考」「発散思考」の3つの思考です。
アイデア具現化:「ビジネスモデル」「ライフスタイル」「テクノロジー」「マネー」
思考の道筋を作ったとしては、具体的なアイデアを生み出さなければ意味がありません。
具体的なアイデア創出の際には、既に世の中に存在する成功事例のエッセンスを適用することが大切です。
特に、いま、ブレークスルーが起こる可能性が高い「ビジネスモデル」「ライフスタイル」「テクノロジー」「マネー」という分野に注目が必要です。
表現の5つの方法:「数字」「文字」「図」「絵(デザイン)」「空間(風景)」
最後が表現です。
アウトプットをいかに表現するかです。
この方法は、個性に合わせた方法を使っていくことが大切ですが、5つの方法が存在します。
具体的には、「数字」「文字」「図」「絵(デザイン)」「空間(風景)」の5つの方法があります。
このように思考MAPの、それぞれのプロセスにいくつかの方法論が存在します。
だいぶ複雑な表になってしまったのですが、作成当時よりは、だいぶシンプルになってきていますので、ご容赦いただければ幸いです。
●全部の力が必要というわけではない。
ブレークスルーを起こすために、どこかのルートを通過しながら、ブレークスルーまでひつの道がつながっていけばよいのです。逆に言えば、ブレークスルーを起こすためには、全部の思考が必要というわけではないのです。
●求められるタイプによって、必要となる思考力は異なってきます。
0→1と1→10では求められる考える力が違うのです。
共通の部分はありますが、大きく違うものであると認識いただいた方が良いと思っております。
詳細の話は少しずつブログに書いていこうと思います!
コメント