「こんな世の中に…」亀井静香氏が“最後”の会見(2017/10/05 17:31)
その強烈なキャラクターで政界を騒がせた亀井静香元金融担当大臣(80)が5日午後に会見を開き、正式に引退することを発表した。
政治家として最後の会見に臨んだ亀井元金融担当大臣。着席はせず、立ったままでの会見だった。
亀井静香元金融担当大臣:「今の状況でまた皆さんに大変なご苦労をお掛けしても、私が当選した後、一緒にやっていく相棒が見つかりません」
苦渋の引退表明だった。鋭すぎる舌鋒(ぜっぽう)で常に注目を浴びていた亀井元金融担当大臣。42歳の時に初当選を果たし、1994年に村山内閣で運輸大臣に就任。2001年には自民党総裁選に出馬するが、途中で断念。その時に誕生した小泉政権では抵抗勢力と呼ばれ、一気に悪役としてイメージが定着してしまった。2005年には小泉政権が進めた郵政民営化に反対し、自民党を離脱。国民新党を立ち上げた。その後に行われた郵政選挙では、刺客として立った当時のライブドア社長の堀江貴文氏と対決。雨のなか、訴える亀井元金融担当大臣。白熱する選挙戦の結果、亀井元金融担当大臣は2万6000票以上の差を付けて議席を死守した。時には、その歌声を披露することもあり、作詞家の川内康範氏に歌唱指導を受ける場面も見られた。政治家人生38年。ついにピリオドを打った。
亀井静香元金融担当大臣:「無我夢中でやってきました。しかし、こんな世の中になっちまった。達成感はありません」
引退理由は後進に道を譲るためとしている。