
家を出てからは暫く友達の家に住ませて貰っていました。
ただ、実を言うと母とはたまに連絡をとっていたんです。
この頃は未成年だったので、アパートを借りるにしても何にしても保証人がいります。
母は何だかんだで僕の心配をして、その辺の面倒をみてくれていました。
親父とは22才になるまで険悪なままでしたけどね^_^;
この頃僕はアルバイトをしながら日々のやりくりをしていました。
バイト先はカラオケボックス。
ここでは色々な経験をしましたね。
土曜日の夜は勿論、お盆や正月は猛烈な忙しさになりますし
お酒を提供するのでそれなりに面倒くさいお客の相手もしなければなりません。
トイレ掃除から接客・料理・レジ・施錠、ありとあらゆる事をしていましたね。

体力的にはこの時以上にきつい仕事はしたことがありません。
でもそれ以上にとても楽しかったんです。
みんな暖かかったなぁ…(当時の仲間達とは未だに遊ぶことがあります)
ここでもやはり…ヒロ君の事を僕から口に出すことはありませんでした。
地元のお店だったのでお客さんの中には知っている人もいたんでしょうけどね、特に触れられることはありませんでしたが。
そんな中、僕はとある女性とお付き合いをすることになりました。
その人は怒りっぽいですがしっかり者で情に厚く、様々なことで僕を支えてくれていました。
ケンカをすることも多々ありましたが、楽しい日々が続いていました。
そしていつしか結婚を視野に入れ始めた頃、僕はまた自分自身の考えに葛藤していました。
ヒロ君の事を伝えないといけない。
でも、もしも…
考え得る中で僕にとってショックな反応をされたらどうしよう。
相手はよくてもそのご両親や親族が障がい者に対して拒絶する人だったらどうしよう。
その時僕はどうしたらいいんだろう。

臆病で自分勝手、わがまま・自己中心的な性格はここでも感情を悪い方に支配していきました。
実はきょうだい児にとって結婚というのは新たな課題でもあるんです。
後で知ったことですが、これはきょうだい児であればおよそ殆どの人間がぶつかる壁だったのです。
厚く、酷く厚く強固な壁…。愛する人とはこれからも一緒にいたい。
でも…万が一の事があったら??
今は気持ちが薄れて関わることは殆どなくなったけど、“あの人達”はどうなるの?
どちらかを捨てることなんて僕には出来ない。
僕が選んだ選択肢…
それは
正直に自分の気持ちを隠さずに相手に伝えることでした。
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