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Amazon、Facebook、Google…爆発的成長を支えた最新のコピーライティングとは
あなたは「マイクロコピー」という言葉をご存知ですか?
マイクロコピーは、実はAmazon、Facebook、Googleなどの企業が、常識外れの急成長を遂げることが出来た秘密であり、今世界のマーケターが注目している、新しいコピーライティングです。
なんと、マイクロコピーを駆使すれば、通常数年かかる売り上げアップを、ほんの数分の作業で達成することも可能だというのです。
マイクロコピーとは一体何か。どうしてそんなに効果的なのか。
今回は、マイクロコピーの第一人者・山本琢磨さんの1dayセミナーから、初めての人にでも理解できるように、マイクロコピーで成果をあげるためのポイントをレポートします。
たった2文字で通販サイトの成約率を1.5倍にするマイクロコピーライティング1day講座
株式会社オレコン主催、「たった2文字で通販サイトの成約率を1.5倍にするマイクロコピーライティング1day講座」は、8月19日東京汐留にて開催されました。
講師は、株式会社オレコン代表の山本琢磨氏。
これまでに2014社以上の企業にコンサルティングを行い、今年からは国内初のマイクロコピーのワークショップを開催しています。全国の経営者、通販ビジネス事業者を中心にクライアント企業2,000社以上でテストを実施し、自社においても1,000を超える事例検証を行ってきました。未だ国内での認知が低いこのマイクロコピーの分野の、まさに第一人者と言えるでしょう。
第1部
そもそもマイクロコピーとは何か?
第1部は、「そもそもマイクロコピーとは?」と言う話から始まりました。
マイクロコピーとは、ボタンの中の文字や、フォーム周りの注意書き、エラーメッセージなど、非常に細部のコピーの事です。これまでのコピーライティングではあまり中心的に扱われることはありませんでした。
マイクロコピーの特長は、従来型のコピーライティングと比較すると良く理解できます。
つまりマイクロコピーは、従来のコピーライティングと比較して文章的なテクニックをあまり必要とせず、誰にでも出来る再現性があり、長期的に効果を出せるライティング術ということです。
作業にも時間がかからないため、手軽にテストを繰り返すことが出来、スタートアップの企業向け、規模が小さいところから一気に大きくできる可能性があります。普通なら1年かかることを5分で達成できるのです。
しかも、人に気づかれにくく真似されにくい!これは盲点でした。
確かにキャッチコピーなら真似される恐れがありますが、ボタンの文言やエラーメッセージが多少変わっても気づかれにくく、ライバル企業に真似されることで、それまでの努力が無になると言う事態が起こりにくいそうです。
たった2語の変更で寄付が25億増えた、マイクロコピーの成功事例
マイクロコピーによる成功事例の紹介もありました。
2008年のアメリカの大統領戦での話。オバマ氏の選挙資金を集めるサイトにて、ボタン内の文言を変更して、4パターンのボタンのテストが行われました。
② Learn more(もっと情報を見る)
③ Sign up now(今すぐ登録する)
④ Sign up(登録する)
この4つの中で一番成果があったのは②Learn more(もっと情報を見る)だったそうです。
どうしてこのボタンが効果的だったのかについては、「参加する」「登録する」より、「情報を見る」の方が行動に対するハードルが低いという事が理由だったのではと考えられます。
1人あたりの寄付金平均額からこのボタンの効果を測定すると、このボタンには25億円の寄付金を多く集める効果があったそうです。これはテストを行なわなければ得られなかった成果であり、テストを行なうことの大切さと共に、たった2語を変更するだけでこんなに差が出る、マイクロコピーの影響の大きさを感じる事例でした。
第2部
ユーザーは1回舌打ちするごとに、10%離脱する
第二部は、「どんなことがユーザーの購買意欲を奪っているか」という話から始まりました。なぜならマイクロコピーの働きとしては、積極的な行動を促す以上に、顧客の行動の障害を取り除くことが中心となっているからです。
ここで、登録・入力・購入が面倒な入力フォームの例が出たのですが、「あるある」という感じで会場が笑いに包まれました。それだけみんな、入力フォームの無駄な項目や確認にウンザリさせられているということです!
具体例として、某超大手通信販売会社のサイトも紹介されましたが、マイクロコピーの観点から見ると、確かにひどいとしか言いようがありませんでした。
・商品を購入しようと思ったら、いきなり会員情報の入力フォームに行かされる
・不要な入力情報が多すぎる
ユーザーはイラッとして舌打ちをするたびに10%離脱するそうです!少しの事で多くのお客さまを逃がしている可能性を感じ、恐ろしくなりますね。
重要なのは、コピーで顧客の操作ミスをフォローしてあげること
「うっかり入力途中でページを遷移して入力内容が全部消えてしまい、面倒になって注文を諦めてしまった・・・」
多くの人にこのような経験があると思います。これは、商品を欲しいと思ってレジに並んでくれたのに、買わなかったということです。そう考えると本当にもったいないし、絶対にそんなことは無くしたいですよね。
このような時、「遷移すると情報が消えますが良いですか」と注意を促してくれるなど、気の聞く一言があればもったいない売上の取りこぼしを防げます。
フォームの内容や、申込ボタンの位置や色については、従来、コピーライティングではなく、デザインやユーザーインターフェースの範疇かと思っていました。しかし「顧客の行動にとって、障害となっているものを取り除く」と言う点で、サイトやページの構成の時点から、マイクロコピーの視点をもって置くことが非常に大事なのだと考えさせられました。
第3部
やっぱり、お客さまをどれだけ理解できるかが重要
第3部は、マイクロコピーを中心にした実際のサイトを設計についての話となりました。その中で「お客さまが使っている言葉を使う」という話があり、参考としてアメリカの着くを中心とした通信販売会社、Zapposの例が挙げられました。
この検索窓に入っている「Shoes, Clothing,Bags, etc」というキーワードも、お客さんが実際に検索している言葉の多い順になっており、メニューもそれに従っています。
やはり、実際のアクセスや検索のデータから、顧客の行動や求めているものを正確に理解し、サイトに反映することが必要だということです。その点については従来のコピーライティングもマイクロコピーライティングも同じだという事がわかりました。
セミナーを終えて
今回は、マイクロコピーの基本的な考え方を中心にセミナーレポートを作成しましたが、セミナーでは、豊富な事例やマイクロコピー作成の参考になるサイトの探し方、その場で参加者のページをみて改善アドバイスをしてくれる時間があるなど、非常に内容の濃い4時間であり、あっという間でした。
従来のコピーライティングと最新のマイクロコピーライティグの違い、逆に共通しているところなどシンプルに理解できるセミナーでした。また、終始和やかな雰囲気で、随所で笑いも起こる非常に楽しかったです。
講師の山本氏は8月26日にマイクロコピーに関する著書「ザ・マイクロコピー」を出版し、現在は出版記念セミナーが全国7都市で開催中です。
この記事を読んで「マイクロコピーを試してみたい!」と思った方は参加してみてはいかがでしょうか。