年金ネットの使い方|登録・ログイン方法から見込額の試算までガイド

年金ネットとは、これまで納めてきた年金の記録やこれから受け取ることが出来る年金の見込み額をネット上で確認ができるサービスです。

日本年金機構が提供をしており、必要事項を入力することでご自身の年金額を確認できることから非常に重要なサービスとなっております。

今回は、この年金ネットの使い方を徹底ガイドしたいと思います。

年金ネットへの新規登録とログイン方法

まず、年金ネットへの新規登録とログイン方法をお伝えしたいと思います。

登録、ログイン方法は一般的なwebサービスと同様ですので、インターネットを普段から利用する方は特に問題なく進めることが出来るでしょう。まずは、年金ネットに登録する際にお手元に用意して頂きたい準備物をお伝えします。

年金ネット利用前の準備物

  • 基礎年金番号が記載されている書類(年金手帳で問題ありません。)
  • ねんきん定期便に記載されているアクセスキー(お持ちの方のみ)

年金ネットの新規登録方法

年金ネットの新規登録方法は2つの方法があります。

年金ネット新規登録の方法

  1. ねんきん定期便に記載されているアクセスキー(17桁の番号)を入力しIDとパスワードを発行する
  2. アクセスキーを利用せずに必要事項を入力しIDとパスワードを発行する

※アクセスキーの有効期限は3ヶ月となりますので有効期限が切れている場合は(2)の方法で登録を行いましょう。

それでは、年金ネットの登録方法について詳細を解説したいと思います。

まずは、以下より年金ネットにアクセスしてみましょう。

年金ネットに登録すると上記の画面が表示されますので、「新規登録」をクリックしてください。

新規登録をクリックすると、「アクセスキー」を持っているか、持っていないかで新規登録する画面が変わりますので、状況に応じて選択をしましょう。

アクセスキーが無くても新規登録はできますので問題はありません。クリック頂くと「利用規約」が表示されますので「同意する」をクリックしてください。

利用規約に同意すると上記のような入力画面が表示されます。アクセスキーの保有有無によって入力する画面が異なることが分かります。こちらに必要事項を入力することで5日程度でIDとパスワードがご自宅に郵送されてくる仕組みです。

ユーザーIDとパスワードの紛失に注意

ユーザーIDとパスワードは年金ネットにログインするために活用しますが、紛失をしてしまうと第三者にご自身の年金記録など非常に重要な個人情報が漏洩することとなります。そのため、他人に知られないように厳重に保管・管理を行うようにしましょう。

年金ネットにログインする

IDとパスワードが手元に届いたら「ログイン」を行なってみましょう。ログイン画面は以下のような画面が表示されます。

こちらのログイン画面にIDとパスワードを入力するだけでご自身の年金ネットのマイページに入ることが可能になります。以下のような画面が表示されれば無事ログインが出来ています。

年金ネットで年金記録を確認する

年金ネットの大きな役割は「自分自身の年金記録の確認」と「これから受給できる年金額の試算」の2点が大きいでしょう。年金ネットを活用すれば両方とも簡単に確認することが出来ます。

それぞれの確認方法は、赤枠の「年金記録の一覧表示」から自分が納めた年金記録の確認が可能となり、年金見込額の算出は緑枠の「年金見込額試算」をそれぞれクリック頂ければ確認することが出来ます。

年金見込額の試算は繰り上げ・繰り下げ受給にも適用している

年金ネットの「見込額試算」は年金の繰り上げ、繰り下げ受給のシミュレーションや働きながら年金を受給した場合はいくらの年金が受け取れるのか。などライフスタイルに応じた試算が可能となっています。この年金ネットの機能を活用することで、老後資金の計画が立てやすくなると言えるでしょう。

年金ネットその他の機能

年金ネットは、年金記録の確認や、年金見込額試算以外にも便利な機能が備わっています。ここでは、使うと便利な機能を中心にご紹介したいと思います。

ねんきん定期便や年金振込通知書の確認ができる

年金加入者に年1回郵送される「ねんきん定期便」や「年金振込通知書」ですが、こちらを年金ネットの画面上から確認することが可能になります。過去の書類を探そうと思うと少々面倒であったりするのでパソコンからすぐに確認できるのは非常に便利ではないでしょうか。

ただし、年金ネットに登録すると平成30年から順次「ねんきん定期便」が郵送されなくなり画面での確認となりますので予め把握しておきましょう。

各種届出書類の作成が可能になる

先ほどのログイン画面の右端にある「届書作成」をクリック頂くと、一部にはなりますが、届出が必要な書類を作成することが可能です。

作成した書類は印刷し、年金事務所に持参または郵送する必要がありますが、パソコンを普段から利用する方は手書きよりも簡単に書類が作成できますので便利と言えるでしょう。

年金ネットで作成できる書類の一覧

スマートホン(スマホ)にも対応

年金ネットの便利な点としてはスマートホンでも確認ができることでしょう。ログインのIDとパスワードを入力することで確認が可能になります。残念ながらアプリはありません。

また、パソコンとスマートホンでは、使用できる機能が異なります。スマートホンで利用出来ない機能は以下の通りです。

  • 持ち主不明記録検索
  • 私の履歴整理表
  • 追納・後納等可能月数と金額の確認
  • 電子版「ねんきん定期便」の確認
  • 「ねんきん定期便」の郵送意向登録
  • 年金の支払いに関する通知書の確認
  • 届書の作成

その他の機能含めてパソコンとスマートホンで使える機能をご紹介します。

年金ネットで作成できる書類の一覧

年金ネットのまとめ

年金ネットの登録、ログイン、使い方を解説しました。非常に便利な機能ですし、将来受け取れる年金見込額を試算することもできますので必ず活用して老後資金の計画を立てることを強くおすすめします。

また登録の際は年金手帳が必要になりますので紛失している方は「年金手帳がない!紛失した時に即日再発行をしてもらうための全手順」をご参照いただき、再発行の準備を行うようにしましょう。

ABOUTこの記事をかいた人

老後資金の教科書

老後資金の教科書は老後の生活をより豊かにするために、金融や老後に関する法改正などを中心に解説記事を掲載しています。 リバースモーゲージ、介護保険問題、年金カット法案、高額医療費の自己負担の増加など難しい制度を分かりやすくご紹介します。