終わりの無い校内暴力の話③

 :🔻前回の話

終わりの無い校内暴力の話① - 警察官クビになってからブログ

終わりの無い校内暴力の話② - 警察官クビになってからブログ

 

 

幼い頃・・・・一人でよく工作をしたものです。

ごみ袋をハサミでチョキチョキ・・・・・

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・・・・すると『マント』の出来上がり。

ヒーローにはマントがつきものですよね!

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おっと・・・・カラダの大きな男の子が、

か弱い女の子をイジメているぞ!?

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はしれーはしれー

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近づいて~~パーンチ!

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保育士さんが、

この騒動に気がついてざめます。

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そして保育士さんは私に聞くのです。

「なんで殴ったの!?」

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(えっ?!なんでって・・・?)

そりゃ・・・ご覧の通りですよ。

このマントが見えないのでしょうか?

 

今の私はアンパンマンなんです。

 

悪いヤツを見つけた・・・だから

『アンパンチ!!』

それだけの話です。

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しかし保育士さんは言うのです。

お友達を殴っちゃダメよ!」

なんてね?

 

私はさらに驚きました。

(えっ!?・・お友達・・・?)

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違う違う・・・・友達じゃない!

コイツはバイキンマンだ!

ほら・・・よく見れば・・

きっと頭にツノが生えている!

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バイキンマンにゆっくり近づく私の前に・・・

二人目の保育士さんが立ちはだかります。

 

なっ・・・・・

なんなんだ・・・!?

 

私はか弱い女の子を助けたのに!

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保育士さん達はまるで・・・・・

正義の味方である私を悪者にように扱うのです。

 

悪いヤツを殴って何が悪い!?

ヒーローはみんなそうしてるじゃないか?

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私は何も悪く無い・・・・

悪く無いのに!!!!

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10数年後・・・・・

高校3年生になった私は・・・

学校中を見回っておりました。

 

そうです・・・・・

『殴っても良い不良』

・・・バイキンマンを探していたのです。

 

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しかし・・・・こう探してみると・・・・・

なかなか見つからないモノです。

 

上から見ても・・・・・・

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下から見ても・・・・

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バイキンマンは見当たりません。

 

片っ端から悪そうなヤツを殴り飛ばしたい所ですが・・・

さすがに・・・そうはいきません・・・・ 

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だって・・・殴るのはそう・・・

とっびっきり悪いヤツじゃなきゃいけない!

何をしても・・・どうなっても許されるヤツ!

 

殴る事も、殴られる事も全く問題ではありません。

しかし・・・そう・・唯一問題になるのは・・・・

『自分の良心が痛むこと』

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そう・・・・私は警察官になるのですから・・・・

『正義の味方』でなければいけないのです。

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ハハハハッ・・・・・・

 

(ああっ・・・でも早く・・早く殴りたい!!!)

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こうしてバイキンマンを探して・・・

校舎を彷徨っていると・・・・

 

耳寄りな情報を入手しました。

「キムラの親は◯◯◯なんだって!」

「ええっ!?こえ~」

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(えっ?◯◯◯の息子?)

・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・

・・・・・・・

・・・・・

・・・

・・

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おっ・・・・・・いいんじゃないか?

 だって・・・・◯◯◯の息子なんて・・・

『悪いヤツ』に決まってる・・・そうだ!

きっと・・・みんなだってそう思う。 

 

ああ・・・・・・良かった~

 

バイキンマンみーつけた!

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(ボコボコにしてやるぞぉ・・・・・・)

 

 

つづく

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