:🔻前回の話
終わりの無い校内暴力の話① - 警察官クビになってからブログ
終わりの無い校内暴力の話② - 警察官クビになってからブログ
幼い頃・・・・一人でよく工作をしたものです。
ごみ袋をハサミでチョキチョキ・・・・・
・・・・すると『マント』の出来上がり。
ヒーローにはマントがつきものですよね!
おっと・・・・カラダの大きな男の子が、
か弱い女の子をイジメているぞ!?
はしれーはしれー
近づいて~~パーンチ!
保育士さんが、
この騒動に気がついて青ざめます。
そして保育士さんは私に聞くのです。
「なんで殴ったの!?」
(えっ?!なんでって・・・?)
そりゃ・・・ご覧の通りですよ。
このマントが見えないのでしょうか?
今の私はアンパンマンなんです。
悪いヤツを見つけた・・・だから
『アンパンチ!!』
それだけの話です。
しかし保育士さんは言うのです。
「お友達を殴っちゃダメよ!」
なんてね?
私はさらに驚きました。
(えっ!?・・お友達・・・?)
違う違う・・・・友達じゃない!
コイツはバイキンマンだ!
ほら・・・よく見れば・・
きっと頭にツノが生えている!
バイキンマンにゆっくり近づく私の前に・・・
二人目の保育士さんが立ちはだかります。
なっ・・・・・
なんなんだ・・・!?
私はか弱い女の子を助けたのに!
保育士さん達はまるで・・・・・
正義の味方である私を悪者にように扱うのです。
悪いヤツを殴って何が悪い!?
ヒーローはみんなそうしてるじゃないか?
私は何も悪く無い・・・・
悪く無いのに!!!!
10数年後・・・・・
高校3年生になった私は・・・
学校中を見回っておりました。
そうです・・・・・
『殴っても良い不良』
・・・バイキンマンを探していたのです。
しかし・・・・こう探してみると・・・・・
なかなか見つからないモノです。
上から見ても・・・・・・
下から見ても・・・・
バイキンマンは見当たりません。
片っ端から悪そうなヤツを殴り飛ばしたい所ですが・・・
さすがに・・・そうはいきません・・・・
だって・・・殴るのはそう・・・
とっびっきり悪いヤツじゃなきゃいけない!
何をしても・・・どうなっても許されるヤツ!
殴る事も、殴られる事も全く問題ではありません。
しかし・・・そう・・唯一問題になるのは・・・・
『自分の良心が痛むこと』
そう・・・・私は警察官になるのですから・・・・
『正義の味方』でなければいけないのです。
ハハハハッ・・・・・・
(ああっ・・・でも早く・・早く殴りたい!!!)
こうしてバイキンマンを探して・・・
校舎を彷徨っていると・・・・
耳寄りな情報を入手しました。
「キムラの親は◯◯◯なんだって!」
「ええっ!?こえ~」
(えっ?◯◯◯の息子?)
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・・
・・・
・・
・
おっ・・・・・・いいんじゃないか?
だって・・・・◯◯◯の息子なんて・・・
『悪いヤツ』に決まってる・・・そうだ!
きっと・・・みんなだってそう思う。
ああ・・・・・・良かった~
バイキンマンみーつけた!
(ボコボコにしてやるぞぉ・・・・・・)
つづく