このコーナーは、私えたばりゅが、まだ自然界で暮らしている姿を目にしたことがなく、その自然界そのままの姿をぜひとも一度は見たいと思っているマイカリスマ的な生き物をご紹介するコーナーです。私が思う憧れのカリスマたちですので、閲覧していただく方によっては、苦手な種のご紹介もあるかと思いますが、閲覧者様の深海のような深く広い心で、何卒ご容赦いただけましたらと思いますm(__)m
管理人の性別や性格上、少し勇猛な生き物に偏ることとは思いますが、そのあたりもご容赦いただけましたらと思いますm(__)m
ちなみにこちらで紹介するカリスマ達の自然に暮らしている姿を拝見することは私のひそかな夢でもあります。
今回ご紹介したいのは、やっとこさ登場か(^^;) と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか。このカテゴリに出てきそうで出てこなかった御仁でございます。アフリカやインドに生息する、別名、百獣の王と呼ばれる存在。こういえばもう多くの方がお分かりになるのではないでしょうか。そう、ライオンでございます。ではでは、今回も最後までお付き合いいただけましたらと思います。
ライオン 憧れのカリスマたち
ライオンは、英名を Lion。学名を Panthera leo という、食肉目ネコ科ヒョウ属に属する哺乳類で大別すると、アフリカに生息するアフリカライオン、インドに生息するインドライオンに分けられます。アフリカライオンと言ってもこれは単に生息する地域で区別した呼び名で種類名ではございません。私たちがよく動物園やサファリパークなどで目にするのはアフリカライオンのほうが多いですが、アフリカライオンの中でも、約6種の亜種に分かれるとされております。
体長はオスで約2~2.5m。メスで約1.5mとトラに次ぐ大きさを誇っており、体重はオスで約180kgにもなります。
ライオンの2つの代表的な特徴
ライオンは百獣の王としてよく知られる動物であり、トラ、ヒョウ、ジャガー、チーターなどをまとめてビッグキャットと呼称されることもある、言わずと知れたニャンコの仲間であります。しかしながらライオンは他のネコ科の動物に比べて、明らかに違う点が2つあります。
オスのたてがみ
トラもオスにはたてがみが存在しますが、ライオンほど目立ったものではありません。このたてがみは王の象徴として古来より国家の象徴とされたり、国を象徴する国旗にその勇姿が用いられていたりもします。ライオンが百獣の王と呼称されるようになったのも、このたてがみがかなりの貢献を果たしているといえるのではないでしょうか。
群れを作って生活する社会性動物
ネコ科の動物は群れというものを形成せずに基本的に単独で生活します。チーターなどは若年個体の血族(兄妹など)を持って2~3頭ほどの群れを形成することがありますが、これらもいずれは自分の道を歩むことになります。ですので、生涯のほとんどを群れを形成して生活するネコ科の動物はライオン以外に今のところは存在しません。
群れはプライドと呼ばれ1~2頭のオスを中心として、10頭前後の前後のメスを持って形成されることがほとんどです。
ライオンの子殺し
この言葉を聞いたことがおありな方も多いのではないでしょうか。群れの機能はほとんどがメスを中心として機能しております。オスが普段何をしているかというと、メスが苦労して狩りをした獲物をメスよりも先に食べて、あとは寝る。そして、縄張りの巡回をして生活しております。
・・・なんかこう書くと言い回し悪いですが、
ヒモ的印象をもたれるのではないでしょうか。そんなヒモオス(ライオンの名誉のために注釈を入れると、メスだけでは太刀打ちできない大きな獲物、例えばバッファローやカバ、キリンにアフリカゾウを狩る際にはしっかりと狩りに参加します^^;)にも大事な役割があります。
ライオンたちが狩をする様子を収めた動画がありますので、よければご覧下さい。途中からワニの狩りに変わります。
いかがでしょう。ライオンたちも生きるために狩りをします。この動画では仮の失敗例もいくつかあったと思いますが、狩の失敗は死に直結することもあるんですね。そして獲物の逆襲にあい、狩りができなくなって餓死するもの、その傷が元で死亡するものも多くいます。
それは群れを守るという大事な役割。ライオンの群れには幼獣がいることがほとんどで、これはリーダーであるオスと、雌たちの間に生まれた子供になります。しかしこの縄張りも終身安泰というわけではなく、常に他の縄張りを狙うオス(はぐれライオン)に狙われております。
もしそういった縄張りを狙うライオンに群れを束ねるオスが負けてしまうと、そのオスの子孫である、幼獣たちはその群れをのっとったオスに殺されてしまいます。これは幼獣がいるとメス達が発情しないという自然のサイクルから来たものであり、群れを乗っ取ったオスたちは自分たちの子孫を残すために前のオスの子供を全て殺すというわけです。
これが俗にいう「ライオンの子殺し」
というものです。ただ、これはライオンに限らず、グリズリーやホッキョクグマ、そしてトラやヒョウなどにも見られる現象であり、残酷なようですが自然の摂理に則った自然な行動といえるんです。
そして、もう一つライオンを用いた格言に「獅子の子落し」というものがあり、ライオンはわが子をわざと谷底に落し這い上がってきたものだけを育てるという、いわば試練を与えその器量を試すというニュアンスで用いられたりしますが、
実際のライオンはもちろんそんな事はしません。
突き落とすどころか、生まれた時は母ライオンは子育てに専念するために一時期群れを離脱し、ストレスのかからないところで授乳に専念します。そして、オスのほうも自分の遺伝子を持たない幼獣には上記のような行為に及びますが、わが子にはアランばかりの愛情を注ぎ育てます。
ライオン、実は数が減っています
ライオンは離れた場所で暮らしている割には私たちには本当に馴染み深い動物で、動物園やサファリパークに行くと必ずと言っていいほど目にすることが出来ます。そんな風によく目にしたり、TVでもよく放映されたりしますので、生息数は安泰だと思われがちですが、ライオンたちの数は現在急速に減少しており、現象どころか危急種といえます。その原因は生息地域の破壊、はやり病、そして
スポーツハンティング
です。少し前にもセシルという名前が付いたライオンがアメリカに住む医者の放った凶弾に倒れたことがニュースになったのをご覧になった方も多いのではないでしょうか。
私えたばりゅはこのように、食べることが目的以外で生き物を獣などで殺傷し楽しむスポーツハンティングなるものには断固として反対する所存であります。
IUCN(国際自然保護連合)が定めるライオンのレッドリストは以下のようになります。
ただしこれはライオン全体としてのレッドリストで、アフリカ西部に生息する個体群はもっと深刻な状況といえます。
ライオンが幻の存在になってしまう前にしっかりと保全の必要性を訴えていく必要があるといえますよね。
ちなみにインドに生息するインドライオンもレッドリストでは絶滅危惧ⅠB類(EN)に分類されており、こちらも保全が急務といえます。
最後に
いかがだったでしょう。今回はある意味みんなのカリスマ、百獣の王ライオンをご紹介させていただきました。かなり認知度が高い存在なのですが、意外と知らないことも多かったのではないでしょうか。動物園やサファリ、そしてTVなどでも百獣の王としてその威厳を持って私たちの前にその勇姿を見せてくれるライオン。これからも、私たちに馴染み深い百獣の王であり続けて欲しいと願わずにはいられません。今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。