今年のノーベル文学賞はカズオ・イシグロに決まりました。好きな作家なのでよかったです。パチパチパチ!村上春樹は受賞を逃しましたが、考えてみると、カズオ・イシグロの前に村上春樹が取っちゃうのは、何だかまずいような気がします。村上さんはそのうち取れるからいいんじゃないの、という感じ。えらそう?
おすすめの「日の名残り」は、まだ本のブログを始める前に読んだので感想がないのですが、2005年の「わたしを離さないで」、2015年の「忘れられた巨人」という長編2つ、短編集の「夜想曲集」は旧ブログで書評を書いているのでぜひ読んでみてください。
まったく未読の人が読むのだったらやっぱり「わたしを離さないで」かな。映画やドラマになっているので観た人も多いでしょう。小説は最初ちょっととまどうかもしれませんが、読んでいるうちに物語世界にグイグイと引き込まれていくはずです。あ、日本でテレビドラマになったときに綾瀬はるかと対談したんですよ。こんな記事が。
短編集の「夜想曲集」もとてもおもしろいです。これも読みやすいのでおすすめ。この2冊で興味を持ったら「日の名残り」など他の作品を読んでみたらいいと思います。あ、「忘れられた巨人」は10月19日に文庫になります。グッドタイミングですが、この小説はちょっとクセがあるので最初に読むのは避けたほうがいいんじゃないかなぁ。
映像化された中ではやっぱり映画の「わたしを離さないで」が好きだなぁ。これ初めて見たときはかなりショックを受けました。本は本で違ったおもしろさ、怖さがあるのだけど。映画観てない人はぜひぜひ観てみましょう。
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