神戸市は4日、同市が初めて採用した大容量送水管の「断層用鋼管」と、同市とデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO、同市中央区)が共同申請した創造教育プログラム「ちびっこうべ」が本年度のグッドデザイン賞(公益財団法人日本デザイン振興会主催)を受賞した、と発表した。今年60周年を迎える同賞で、水道管が選ばれたのは初めて。(坂山真里緒)
断層用鋼管は、JFEエンジニアリング(東京都)と同市、神戸大学が連携して研究、開発した水道管。鋼管の途中に蛇腹状の加工を施し、地震で鋼管周辺の地層がずれた場合でも加工部分が変形し、損傷を防ぐ仕組みとなっている。
同市が阪神・淡路大震災後、災害対策として芦屋市境から兵庫区楠谷町付近までの間で進めた「大容量送水管」の整備事業に初めて採用。活断層が通っているとみられる約16メートルにこの鋼管をつなぎ合わせている。
審査員からは「高度な技術であり、目に触れることのない地下で、インフラを守る知恵と技術の結晶とも言えるデザイン」との評価を受けた。
「ちびっこうべ」は、KIITOで子どもたちが仮想のまちづくりを楽しむイベントで、2012年から2年ごとに催している。特に優れた100点である「グッドデザイン・ベスト100」にも選出された。
神戸市は08年10月、国連教育科学文化機関(ユネスコ)のデザイン都市に認定された。担当者は「来年で認定から10年になる。デザイン都市をアピールする良いきっかけになった」と受賞を喜んでいた。