Google Japanは10月5日、人工知能(AI)搭載のスマートスピーカー「Google Home」を6日に日本国内で発売すると発表した。よりコンパクトにした「Google Home Mini」も23日に発売する。価格はそれぞれ1万4000円、6000円(税別、以下同)。
Google Homeは、音声アシスタント「Google Assistant」に対応する据え置き型のネット接続端末。マイクとスピーカーを備え、Wi-Fiで接続する。「OK Google」と呼び掛け、天気予報や交通情報などを調べてもらったり、「Google Play Music」「Spotify」のプレイリストから音楽を流したりと指示が出せる。「25×83を計算して」「こんにちはをスペイン語で」「クジラの鳴き声は?」というような質問にも答える。
6人までユーザーを登録し、命令を聞き分けられるよう設定も可能(ボイスマッチ機能)。例えば、同じ「今日の予定は?」という質問をしても、誰の声かを理解して“声の主”のGoogleアカウントにひも付いたスケジュールを調べる。ユーザーの名前や好きな食べ物などを覚えさせることもできる。ユーザー登録には専用スマートフォンアプリを使う。
YouTubeやNetflixなどの動画をテレビ画面に映し出せるデバイス「Chromecast」とも連携。「リビングのテレビで、Netflixの『フラーハウス』を再生して」「30秒早送り」「一時停止」と細かく指示できる。Wi-Fi対応の電球「Philips Hue」など、室内のIoT(Internet of Things)機器を音声操作することも可能だ。
斜めにカットしたような天面にはLEDライトを搭載し、動作に応じて点滅する。タッチセンサーも備え、「音量を上げて/下げて」と声を掛けなくても、指で半円を描くようにして音量を調整できる。
サイズは96.4(直径)×142.8(高さ)ミリ、重量は477グラム。カラーは本体がホワイト、ベース部分がスレートファブリック。ベース部分はコーラル(3000円)、カーボン(4500円)、カッパー(4500円)も別売りで用意する。
よりコンパクトなサイズにした「Google Home Mini」も23日に発売(予約は6日から受け付ける)。丸み帯びたマカロン型のボディーに仕上げた。
サイズは98(直径)×42(高さ)ミリ、重さは173グラム。トップ部分のカラーはチョーク、チャコール、コーラルから選べる。
スマートスピーカーは、国内外のメーカーが相次いで日本市場へ投入し、本格的な普及期を迎えそうだ。米Amazon.comは、音声アシスタント「Alexa」に対応する「Amazon Echo」を年内に日本で発売。LINEも7月、同社が開発したAI技術「Clova」を活用する「WAVE」の先行販売を始めた。
Google Japanの徳生裕人さん(製品開発本部長)は「スマートスピーカーの市場は始まったばかり」とし、「Googleは『検索』が強みなので、Google Homeはユーザーの質問に応えることが得意」と優位性を説明した。
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