過労死なんてあってはいけない
明日帰国なので、久しぶりに日本のニュースサイトを見ていた。またしても過労死がトップニュースになっていた。
超高齢化社会であり、保育園が足りない状態であり、女性が過労死している。これ、大丈夫なのだろうか。セブ島から他人事のように今の日本を見てみたいと思う。
わたしが見たのはこのニュース。
もう、完全にアウトな過労死です。短時間で体力を回復させるって、そもそも無理。年齢的に無理がきくからって、無理させ過ぎたら誰だって死ぬ。そしてそのラインぎりぎりまで働かせるのが「効率の良い仕事」だというのなら、そんな人間がいるところで、自分の身内は絶対に働かせられないし、世界中誰にもそんなところで働いてほしくない。
過労死だけはしたくないと思う。
過労死の前には、心が無くなったようになる多忙期が必ずある。たいていの人間はそこで「うつ状態」になったり「ミスを連発」したり「車の事故」を起こしたりしてぎりぎりのところで「これ、ヤバい」と気づく。しかし責任感が強すぎたり、体が丈夫だったり、なんとか乗り切れてしまうといきなり死んでしまう。強いことが裏目に出る。
二度とこんな悲劇が起こらないようにするには、もう一人一人が自衛するしかない。「こんな働き方おかしい」と思ったら借金してでもアジアののんびりした国へ逃げてほしい。頭をリセットしてほしい。会社支給の携帯なんて二つに折っちまえ。スマホならSIM抜いてそれ捨てちゃえ!
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携帯ショップの営業時間が短縮されました
ちょっと話は飛びますが、わたしが今働いている「携帯ショップ」の業界が大きく変わりました。年中無休の10時~20時営業が、月に1日の店休日をつくって、10時~19時営業に変わったんです。
毎日1時間営業時間が短くなったこと、わたしの体感としては「とても楽になった」と感じます。特に、19時に帰れるようになったことで、仕事の後でスポーツクラブに行けるようになったり、仕事の後に友達との飲み会に顔を出せるようになりました。(今年の夏頃からわたしが夜のお誘いを受けるようになったのはそういう理由です)
19時閉店になってから、一人でちょい飲みして帰ることも増えました。1杯飲んで帰るだけなんですけど、冷たいビールと餃子だったり、クラフトビールだったり、ハイボールとたこ焼きだったりします。ほんのちょっとの時間ですが、今までの生活ではこんなことはありませんでした。早く帰らなきゃって、そう思うことが多かったんです。
また、月に1度の店休日も、仲良しのスタッフさん同士連れ立って遊びに行った話をよく聞きます。ディズニーランドに行ったとか、ショッピングモールに行ったとか、そういう話を聞いていると楽しそうで、そういう雑談をしているときはわたしもすごく楽しいです。
少しの余裕が産むしあわせ
わたしは会社を始めるときに「短時間集中して働いて、しっかり稼げる会社」にしたいと思っていました。接客業なので残業が発生することもありますが、毎日の慢性的残業でなければ、たまに「30分残業になっちゃった」くらいなら普通に受け止められるものです。
わたしもお客様との接客が長引いて、30分ほど残業をしたことがあったのですが、お客様はしきりに「閉店してるのに、ごめんね」と言ってくれました。それに対し「全然構いませんよ、あと、これとこれだけお伝えしたら終わりますねー!」と笑顔で返すことができました。お見送り時、本来はお辞儀なんですが、仲良くなったので最後はお車に向かって軽く手を振ってお見送りしました。
数年前は、昼の休憩にも入れず、水も飲めず、21時を過ぎても接客をしていることがありました。そんなときに閉店後も質問をしてくるお客様に対しては、どうしても態度に出てしまっていたと思います。(もう勘弁してくれ…水が飲みたい……)のように思っていたことが実際ありました。その現場は本当に水も飲めなかったので、トイレの水道水を何度も飲みました。トイレにも行けなくて膀胱炎になることも多かったです。
労働環境って人を変えます。
わたしは自分がどれだけ頑張れるか、だいたいわかっているので、無理なことは無理だと言うようになりました。そして、わたしが無理なことはスタッフにも絶対にさせない。
起業当初は思いもしませんでしたが、携帯ショップって1時間営業時間を短くして、店休日を月1日作るだけでこんなに変わるものなのかと驚きました。
この体験も、わたしの貴重な財産です。これからいろんなところで仕事をしていくことになりますが、人を幸せにする働き方を常に考えながらやっていきたい、そう思います。
過労死なんて、まじ論外!
日本なにやってんの。
ほんとに、ちゃんとしないとオリンピック終わった直後に滅びるよ。
ほんとに、人を人としてちゃんと見てほしい。
まあ、ほかの国にはほかの国の、もっと根深い問題があったりするのですが……
日本は衰退を止めて一生懸命車作っていくべきだと思います。わたし本当に、日本は車があって良かったなって思うもん。すごいよ、日本の車。誇りに思うよ。カローラにカムリ、マーチにデミオ。
日本を変える、なんてわたしにはできないので、これからも身近な人たちを守っていくだけです。そして、世界をたくさん見て、ここで小さく発信していきます。
疲れたときは、栄養ドリンクを飲む前に、その働き方が本当に適正なものかゆっくり考えてほしいです。
それじゃあ、また明日。