元民進党代表代行の枝野幸男氏が立ち上げた「立憲民主党」のTwitterが急成長している。

結党会見直後の10月2日に開設すると、フォロワーが急増。「選挙までに10万人を超える規模に増やしたい」としていたが、わずか2日で達成し、古巣の民進党(約2万4千)をも抜き去った。

さらに10月5日午前0時半前には、これまで既存の国政政党で最多だった自民党(約11万2千)を抜いた。

立憲民主党のアカウントでは、街頭演説の様子や関連ニュース記事などが頻繁につぶやかれており、フォロワーとのやりとりも多い。1日あたり50ツイート以上で、担当者は「不眠不休」(枝野氏)という。
枝野代表「選ばれた多数が全てを決めるのは民主主義ではない。みんなが納得できるようにできるだけ話すのが民主主義。納得のプロセスが多数決。今の多数派議員はこのプロセスを脅かしている。」
政党広報紙やオフィシャルホームページの更新情報などをつぶやく政党が多い中、担当者である「中の人」の人格を見せて、親近感を持たせる政党Twitterは珍しい。
応援ありがとうございます。見た目は「冴えないおじさん」かも知れませんが、知性と勇気のある立憲民主党のリーダーです。みなさんの応援がいただけるよう、懸命に頑張っていきたいと思います。 https://t.co/vXuox8pkww
演説の翌日にその様子を1分動画にまとめるなど、ネットで好まれる表現も利用されている。
【拡散希望】10月3日有楽町前にて枝野代表が行なった演説です。一晩で撮影、編集作業を行いましたので、是非みなさまに見ていただければと思います。まだフォローしていない方や、Twitterをやっていない方にも見せてあげてください。よろ… https://t.co/XJFkaVeX3I
2011年3月の東日本大震災時に官房長官だった枝野氏に関連し、当時のTwitterで流行したハッシュタグ「#edano_nero(枝野寝ろ)」をもじった「#枝野立つ」も運用している。
こうした細かな施策が、急成長につながっているのかもしれない。
Twitterへの力の入れようは、9月26日に開設した「希望の党」のアカウントと対照的だ。

希望の党のツイートは9日間でわずか4個だけ。「#希望の党」というハッシュタグは紹介しているが、ホームページ開設のお知らせなどに止まっている。
一方、いきなり登場した新党アカウントの急成長に、焦りを隠せない既存政党も。「日本のこころ」の「中の人」は、どうやら立憲民主党のTwitterをライバル視しているようだ。
どうしたら立憲民主くん、もとい立憲民主党を上回れるか https://t.co/JGShTracEM
2013年に「ネット選挙」が解禁されてから2度目の衆院選。ネット発信の手法の進化を競う選挙にもなる。
Kota Hatachiに連絡する メールアドレス:Kota.Hatachi@buzzfeed.com.
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