レッツ空気レス。
東洋ゴム工業は、空気充填不要のエアレスコンセプトタイヤ「noair」(ノアイア)を開発したと発表しました。
このタイヤはクルマ用のものです。通常、クルマ用タイヤというのは定期的に空気圧をチェックし、適切な数値になるためには空気の充填が必要でした。これはガソリンスタンドなどでやってもらえますよね。僕も定期的にやってます。
でも、忘れてしまって長い間放置してしまうこともしばしば。タイヤの空気圧が下がると、燃費が悪くなったりタイヤの摩耗が激しくなって、パンクの原因になったりします。
今回開発されたnoairは、樹脂製スポークでタイヤの基本構造を構成しています。外側にはゴム部材を用いてタイヤの基本性能を成立させています。
スポークとゴムの間には樹脂製の外形リングを配置しており、内部はCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)を採用することでスポークにかかる荷重を低減しています。同社では、空気レスのタイヤを以前から開発していましたが、noairは従来の試作品に比べ8倍の耐久性を実現。同社の市販タイヤでの法規担当条件を大幅にクリアしているとのことです。
現時点での問題は、乗り心地と車内音の大きさ。これらをクリアすると実用化に大きく前進するんではないでしょうか。
空気の充填がいらないタイヤが普及すると、クルマのメンテナンスに関わる手間や費用が少なくなりますね。また、パンクの危険性も低減できるのもGOOD。
実用化はいつになるのかまだわかりませんが、あと何十年かしたら、タイヤに空気を入れるなんていう行為はもう見られなくなるもかもしれません。
Image: © TOYO TIRE & RUBBER CO., LTD. via 東洋ゴム工業
Source: 東洋ゴム工業
(三浦一紀)