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県警OB、映像消去も関与か

 宇都宮市の知的障害者支援施設「ビ・ブライト」で4月、入所者の男性(28)が重傷を負い、職員ら2人が傷害容疑で逮捕された事件で、栃木県警は4日、暴行の内部調査書類を廃棄したとして、同施設を運営する社会福祉法人「瑞宝会」職員で県警OBの男ら3人を証拠隠滅容疑で逮捕した。捜査関係者によると、廃棄された書類には、男性に対する暴行の目撃証言が記載されていたとみられ、県警は事件の隠蔽(いんぺい)を図ったとみて調べている。

     逮捕されたのは、同市陽南2、手塚通(69)▽同県大田原市末広3、斎藤博之(58)▽宇都宮市南大通り2、斎藤健輔(56)--の3容疑者。逮捕容疑は、共謀して4月18日ごろ、施設内で発生した傷害事件に関する内部調査書類を、事件の証拠になると知りながら廃棄したとしている。県警は3人の認否を明らかにしていない。

     県警捜査1課などによると、手塚、斎藤博之両容疑者は県警OB。いずれも警部補で退職し、瑞宝会の「CSR(企業の社会的責任)」部門で勤務し、暴行の内部調査を担当。斎藤健輔容疑者は事件当時の施設長で、現在は瑞宝会が運営する別の施設(栃木市)で勤務していた。

     瑞宝会によると、内部調査では職員から聞き取った内容がなく、暴行はなかったという結果が報告されたという。一方、ビ・ブライト内の防犯カメラの映像は事件前後の3週間分が消去されていたが、内部調査の統括者だった手塚容疑者は、事件発覚後の9月に同会が開いた記者会見で「意図的には消していない」と話していた。県警は映像も故意に消去された可能性があるとみて、3人の関与を調べている。

     事件では、男性に暴行して大けがをさせたとして、施設で職員補助をしていた佐藤大希被告(22)と、施設職員だった松本亜希子被告(25)が傷害容疑で逮捕、同罪で起訴されている。【野田樹、李舜】

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