地ビールを飲んでいると、本当に色々な個性があって飽きない。
色・香り・味、どれを取っても同じ物が無い。
しかも旅先で出会う事が多いので大抵は一期一会である。
更に地ビールの醸造メーカーのWebサイトを見てみると、どこもビール作りに熱い魂 (スピリット) を持っている事がビシビシ伝わってくる。
世界的にも有名な避暑地である軽井沢だが、対照的にビール作りに熱いスピリットを燃やすメーカーが存在する。
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貫け!軽井沢スピリット!
酒税法の規制緩和により、参入のハードルが下がったビール業界に最後発として乗り込んだのが醸造メーカーの軽井沢ブルワリー㈱だ。
同メーカーは地ビールの企業としては初の、大手ビールメーカー並みの年間200万リットル製造を目指して操業を開始した。
その為、アサヒビールの工場長・サントリービールの開発者・キリンの元ブルワーの3人に加え、創業者自身の関連会社より4名の精鋭を召喚し7人の侍として、盤石の布陣とした。
(ブルワー = ビールを醸造する職人)
地ビールはどこも郷土愛に溢れたラベルが特徴的だ。
THE軽井沢ビールもシンプルならがら中央に「軽井沢」と書かれたラベルから地元への愛が感じられる。
今回は瓶だが、缶で販売されているビールには軽井沢に美術館がある千住博氏の絵画が印刷されており”軽井沢感”をぐっと感じられる。
(美麗な絵画は遠目からでも「軽井沢のビールだ!」と解る)
THE軽井沢ビール Weiss(白ビール)
開栓すると、少し甘味のあるフルーティーな香りが楽しめる。
グラスに注ぐと、白ビールらしいシンプルな色のビールが満たされていく。
早速飲んでみると、めちゃくちゃ特徴的な味がする。
最初の1口を口に含んだ瞬間に「お?」と思う爽やかな味だ。
目隠しされて、飲み比べても絶対に解る自信がある。
刺激的な味、と言う訳じゃなくて丸みのある軽やかな味わいだと思う。
他の飲み物で例えるなら白ワインの様な、シンプルで軽やかな味わいでいくらでの飲めそうな気がする。
最初のひと口は、特徴的な味わいに出鼻を挫かれたが、ある程度飲むと白ワインの様なさっぱりとした後味が美味しい。
アルコール度数は5.5%と標準的な値なので、調子に乗ってガンガン飲む訳にはいかないが、軽やかな味わいは魚料理や軽めの味付けの料理に合いそうだ。
「THE 軽井沢ビール」は軽い飲み口ながら、最初と余韻のコクで十分に”軽井沢らしさ”を感じる事が出来るビールだと思う。
クラフトビールとしては比較的流通量は多いと思われるので、是非また飲んでみたい。
それでは、また。
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THE軽井沢ビール
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