Pinto!

企業のマーケティングを支援する「ピント!」

あなたの会社は大丈夫?絶対に抑えておくべきSEOチェックポイント(コンテンツ編)

Writerライター

塩飽 拓哉

株式会社PLAN-B R&D事業部 リーダー

2012年にPLAN-B第1期新卒として入社。SEO事業部内部コンサルタントとして従事。2017年よりR&D事業部沖縄ラボへ異動し、Googleアルゴリズムの研究開発に没頭。

目次
    1. コンテンツのタイトルにキーワードは入っていますか?
    2. コンテンツに盛り込むキーワードは適切ですか?
    3. 「専門性」「権威性」「信頼性」「網羅性」「独自性」は担保されていますか?
    4. ユーザーの離脱を防ぐためのコンテンツが作れていますか?
    5. 画像ばかりで構成されていませんか?
    6. まとめ

ここ数年、企業のマーケティング活動において必須となっているコンテンツマーケティング。本記事では、コンテンツマーケティングを検討するうえで一番欠かせない企業ブログ運用において、必須となるコンテンツSEOのチェックポイントをお伝えします。

そもそもコンテンツマーケティングとは、広い定義として、

Content marketing is a strategic marketing approach focused on creating and distributing valuable, relevant, and consistent content to attract and retain a clearly-defined audience — and, ultimately, to drive profitable customer action.

引用元:Content Marketing Institute

「コンテンツマーケティングとは、企業のターゲットとなりえるユーザーに、価値あるコンテンツを提供し続けることで、ユーザーを惹きつけその状態を維持し、エンゲージメントを生み出すことによって、最終的な収益に繋がる行動を取ってもらうための一連の手法である」とあります。

つまり、企業のターゲットとなりえる(基本的には)潜在層のユーザーにとって価値あるコンテンツを、Web上のコンテンツだけではなく、チラシやDM、TVCMに至るまで幅広く継続的に届け続けることによって、いざユーザーの購買フェーズが顕在化した際に自主的に自社のサービスを選んでもらうよう促すといったマーケティング手法です。

ニーズが顕在化していないユーザーに対して、Web上でコンテンツを届け続けるためには「ブログ運用」「動画マーケティング」「ネイティブ広告」など、多岐に渡る手段がありますが、まず取り組むべきは自社ブログ運用です。

ですが、コンテンツSEOを理解せずにとにかくブログを書き続けるだけでは、検索エンジンに評価されず、ユーザーにそのコンテンツが届くことはありません。

ブログ運用しているのになかなか集客が集まらない…という方は、下記のチェックポイントを元に一度自社ブログを見直してみてはいかがでしょうか。


コンテンツのタイトルにキーワードは入っていますか?

コンテンツのタイトルはユーザーにとって読むか読まないかの判断1つの指標になると同時に、検索エンジン側にとっても、コンテンツの中身を判断するための大切な基準の1つです。単にキャッチーなタイトルをつけるだけでは効果がありません。

検索エンジンがインターネット上のコンテンツをクロールするとき、まず最初に認識するのが「タイトル」部分です。タイトルにキーワードが多く含まれていると、検索エンジンはコンテンツ内容とキーワードの関連性が高いと判断し、検索結果の上位に表示される可能性は高くなります

例えば「SEO」というキーワードを狙ったコンテンツのタイトルで良い例・悪い例を見てみましょう。

コンテンツタイトル良い例悪い例

  • 悪い例:「良コンテンツをたくさん作ろう。プロが教えるブログの書き方。」
  • 良い例:「PV数が2倍に増えた?!プロが教えるSEOの基本テクニック。

悪い例のタイトルは、確かにブログの書き方を教えてくれるというのはわかりますが、これでは検索エンジンもSEOのためのコンテンツだとは判断してくれないでしょう。良い例のタイトルにはしっかり「SEO」とキーワードが入っているため、SEOのコンテンツだと判断をしてくれます。

タイトルの違いだけでも検索結果は変わってきます。キーワードを入れたタイトルをつけるようにしましょう。

また、長すぎるタイトルは検索結果上で省略されてしまいます。なるべく全角32文字以内でタイトル設定するようにし、重要なキーワードはより左側に配置するように心がけましょう。


コンテンツに盛り込むキーワードは適切ですか?

タイトルにキーワードをしっかり入れたら、次はコンテンツの中身です。コンテンツ内にも適切な割合でキーワードを盛り込むことによって、さらに検索結果の上位に表示されやすくなります。

キーワードを盛り込む際に気をつけなければいけない点は3つ。

  1. 最低でも本文中の文字数の2%程度の比率でのキーワードを盛り込む。
  2. キーワードを盛り込みすぎない。自然な文章を心がける。
  3. 一箇所に集中して盛り込まず、まんべんなくキーワードを配置する。

1.2.は矛盾しているように見えますが、キーワードばかりを意識しすぎてしまうと読みづらい文章になってしまいがちです。

検索エンジンはユーザーとほぼ同じ目線でコンテンツを認識しているため、前後の文脈に全く関係ないタイミングでキーワードが出現したり、無駄に反復表現をしていたりする場合、価値あるコンテンツとして評価されないケースがあります。

読み返した時に不自然だなと思うほどキーワードを盛り込みすぎていたら、自然な文章になる量に調整しましょう。

また、コンテンツの一部にキーワードが集中していると、検索エンジンはコンテンツ全体がキーワードに関連していると判断してくれません。

コンテンツ全体がキーワードに関連していると示すためにも、まんべんなくキーワードを配置するように心がけましょう。


「専門性」「権威性」「信頼性」「網羅性」「独自性」は担保されていますか?

コンテンツSEOに必要なコト

コンテンツSEOで最も重要といわれている5つの要素。これらの要素がしっかり担保されたコンテンツになっているでしょうか。

まず「専門性」「権威性」「信頼性」は、それぞれの頭文字を合わせて「E-A-T」と呼ばれています。

コンテンツの中身に知識や経験が盛り込まれ、掘り下げられた専門的な情報が記載されている、または専門家からの情報が載っていると、より「専門性」が高いと判断されます。

その結果、情報の信憑性も高まり、このコンテンツは安定的に質の高い情報を提供してくれる、と「信頼性」も高まります。

特に医療や法律に関するテーマは、センシティブな情報になるため、より専門性が求められている領域です。憶測や自身の経験則だけで語るのではなく、専門家に記事の監修に入ってもらうなどして「権威性」を高める必要があるといえます。

「網羅性」については、キーワードに付随する、ユーザーが求めている情報がまんべんなく記載されているかが求められています。

例えば「SEO」というキーワード1つとっても、サイトのHTML改善という意味合いでのSEO対策や、コンテンツSEO寄りのSEO対策、あるいは外部被リンクといったように、ユーザーはひとつのキーワードに対して様々な意味合いの情報を求めているケースがあります。

ひとつのテーマに対して、情報が狭すぎる内容のコンテンツになっていないでしょうか。全体像や具体的な事例、関連する情報もひとつのコンテンツ内で網羅するように心がけましょう。

最後に「独自性」です。たいていのことはインターネットでは調べれば答えが出てくるほど、今は情報量が膨大です。他のサイトと似たようなコンテンツを作っていても、ユーザーにとって価値があるとは言えないでしょう。そのため、コンテンツには独自の要素を入れることが大切になってきます。

独自の要素とは、例えば一次取材で得た情報、自分自身の体験談、撮り下ろした写真素材やオリジナル動画、時勢にあわせた最新の情報などが挙げられます。

その記事でしか手に入らない情報が多くある場合、検索エンジンはその記事を検索結果上位に表示させる傾向があります。ユーザーにとって、そのコンテンツを閲覧することでしか得られない情報を盛り込むようにしましょう。


ユーザーの離脱を防ぐためのコンテンツが作れていますか?

離脱とは、ユーザーが何らかの原因でコンテンツの閲覧を止めてしまうことを言います。

原因としては、ページタイトルと本文の親和性が薄く、本文中に求めている情報が載っていない、次のアクションへの導線がわかりづらい、専門用語が列挙してあって内容がわかりづらい…などが挙げられます。

しっかり読了できるように構成されていること、タイトルと相違ない中身が記載されていること、しっかりユーザー目線に立ち、専門的でも理解のし易いコンテンツであることが離脱を防ぐための最初の1歩と言えます。


画像ばかりで構成されていませんか?

ユーザーは、テキストばかりで構成されたコンテンツよりも、適度な枚数、画像で視覚的にわかりやすく構成されているコンテンツを好む傾向にあります。

しかし検索エンジンのクローラーは、そのページが何を表すページであるのかを基本的にはテキストを元に判定しているため、あまりに画像に頼りすぎるとキーワードが盛り込めず、テキストだけ読むと何のコンテンツなのかわからなくなってしまいます。

1つのコンテンツに画像は何枚までという決まりは特にありませんが、画像がなければ伝わりにくい、もしくは画像があればより伝わるという場合にのみ画像を使用し、画像とテキストのバランスを考え、質の高いコンテンツを作り込むことに力を入れるよう心がけましょう。

また画像を多用するとサイト自体の表示速度が遅くなりユーザーの離脱を生むことで、SEOにもネガティブな影響が出てしまう可能性もあるので注意が必要です。


まとめ

  • タイトルに記載されているキーワードに沿ったコンテンツの中身になっているか。
  • 自社の知識や経験が盛り込まれた「専門性」「信頼性」の高いコンテンツになっているか。
  • 場合によっては、専門家に監修された「権威性」の高いコンテンツになっているか。
  • ひとつのテーマに対して幅広い情報を掲載した「網羅性」の高いコンテンツになっているか。
  • 独自の調査データ、オリジナルの素材が入った「独自性」の高いコンテンツになっているか。
  • 画像に頼りすぎてテキストボリュームの薄いコンテンツになっていないか。

弊社調査によると、様々なキーワードにおいて10位以内に表示されているコンテンツの平均文字数は3,500文字程度となっていますが、やはりこれらを意識してコンテンツを作成すると、自然と文字量は3,000文字を超えてくるのでしょう。

ユーザーに対して有益な情報を提供するコンテンツ内容を作り込むことで、検索エンジンからの評価も高くなり、検索結果が上位に表示されるようになります。

ブログ運用でお困りの皆様は、上記のチェック項目を、今一度ご自身のブログと照らし合わせてはいかがでしょうか。

コンテンツ制作の最新事例 サービスページはこちら

コンテンツ制作の最新事例 サービスページはこちら

関連する記事を読む