インターマックスという会社は笑いを売ってます ビブパンツは薦めません
インターマックスというのは自転車関連用品の輸入代理店であります。扱っている自転車としては、KUOTA、ARGON18、Dadacciai、WR、RITCHEY、ふむ。用品は更に多くMETやCASTELLI、まあ書いてるときりがないくらい。立派な商社さんですなあ。と、わざわざ言うには当然わけがありますな。
もともとは日本人初のツール・ド・フランス出場者の今中大介さんが1998年に始めた会社で、自転車選手が得意を生かして始めた個人商売に毛が生えたようなもんだったらしいです。今中さんがプロデュースするInterMaxブランドのバイクも数年前まで見かけました。が。その後取り扱いバイクも増え、用品も増え、会社も徐々に大きくなってきたことで、今中さんは代表を退かれ、InterMaxブランドのバイクもなくなりました。
私は2台目のバイクがKUOTAのKEBELというバイクでしたので、そっからのお付き合いです。正直ロードバイクを買うときに、何を買うかというブランドの問題と、どこで買うかという販売店の問題が大きくて、どこの商社が扱っているブランドというのはあまり考えません。トレックやジャイアント、ピナレロのような大手は、代理店を経由せず、自分で販売までやっていますが、KUOTAはそこまでマスのメーカーではないので、代理店を通します。うん。
でね。KUOTAというメーカーの話ではないのですよ。今回は。あくまでもInterMaxという代理店の話。ディスる、というか、まあ笑い話と思ってるんですがねってことです。
BMCを落車で失ってから、KUOTAのKAHNというバイクを購入しました。でね。バイク買ったときに、バイクと同じブランドのジャージが欲しいな、と。BMCの時はアメリカのパールイズミが作ったプロチームのレプリカジャージがあったんですが、KUOTAはあまりメジャーなプロチームにバイクを供給しているわけではないので、プロチームのレプリカジャージはありません。まあ、あることはあるんですけど、かなりマイナーなチームで、とてもレプリカジャージを供給するような体制ではないんですよ。
あ。ネットで検索するとけっこう出てきますけど、上下で1万円を切ってるようなジャージは確実にパチモンです。中国で作られたとおぼしきコピー商品、これをいくら買ってもメーカーの応援にはなりません。好きなメーカーならば余計に買うべきではないです。ま、それはともかく。
でね。インターマックスのサイトをよくよく見ると、見つけにくいんですけど、KUOTAオリジナルジャージ12000円とビブパンツ13000円があるわけです。これを買えばいいんだな、っと。どうせならお世話になってる自転車屋さんを通して、そっちも儲けが入るようにしないとな。っと。
と注文を出したのが、去年2016年の10月です。バイクの注文と一緒にやったわけですよ。ところが、その時点で自転車屋さんにはインターマックスから「今年の在庫がない」という連絡が入りました。まあ夏も終わってますし。シーズンものにはよくあることです。しゃあないね。
ところが12月頃でしたかね。ちょっと曖昧なんですが、たまたま自転車屋に行ったときに、ジャージだけ入りましたよ、と。どっかで在庫があったのが見つかった、とね。ふーん。ビブがないのね。いや、Mサイズならあるんだけど、Lサイズは在庫がない、と。私はちょっと自転車乗りとしてはお肉が多い人なので、Lサイズでなきゃ入らないな、と思ってましてね。Lサイズをずっと頼んでいるんです。まあいいや。2017年モデルが出たら、新しいパターンのビブとジャージを買えばいいんだから。とね。ジャージ、ゲットしました。自転車屋さんには、新しいジャージの発売予定が出たら教えて下さいねってお願いして。
でね。2月になっても3月になっても、2017年モデルのアナウンスがないわけです。どうなってるんです?って自転車屋さんに聞くんですね。インターマックスのサイトではずーっと、ずーっと在庫がないといってたビブが販売中になってるわけです。ちょっと問い合わせてみて下さいよ。と。
そうしますと、4月になって突然、ビブが入りましたって連絡がありました。でね。Mサイズ。いやMサイズでなくてLですってば。って言ったら、自転車屋さんが言うには、「そう言ったんだけど、Lサイズは巨大でとても普通の人がはけるサイズじゃない。ほとんどの人はMサイズで十分だって言われたんですよ。Lもあるけど、とりあえず試して下さい、と言われたんだ。」とね。
しょうがねえなあ。そんなに巨大なのもイヤだけど、Mサイズねえ。うっ。やっぱりキツい。腹回りじゃなくて、肩紐が短くて身体に食い込む。こんなん肩が凝っちゃって着てられないですよ。もちろんウエア自体もぱんぱんなんですけどね。
で。交換してもらうことになりました。これが4月。いいですか、「Lサイズもあるけど巨大だからMにしろ。Lの在庫はあるけど」、ね。交換してくれるんならとりあえずお金は払っておきますよ。これ4月です。それから2~3週間経っても、インターマックスなしのつぶて。自転車屋さんはお金を受け取ってるから恐縮しちゃって、何度も問い合わせるわけです。ハルヒルで着たいんですけど、って言ってあったから余計ですよ。
そしたら。5月になって「在庫がないので、今、国内の販売店が在庫を持ってるかどうか確認している」と言うんです。はい?Lサイズ持ってるけど大きいから止めとけ、って言ったんだよね、そのLサイズはどこにあったの? ハルヒルはもう間に合わないよね、まあいいや別のジャージ、買ったのがあるし。
更に2~3週間。そうするとね、「国内にないって言ってます。そもそもインターマックスは国内に仕入れてないそうです。イタリアからLサイズは巨大だからMサイズにしとけって言われたから、って」って自転車屋さんが言います。はい?そもそも、日本に入れてない?それをウエブサイトに載っけてる? てか、あるから待ってくれって言ったのは誰?国内探してるってなに? 巨大だってどこから出た話なの?
だんだん面白くなってきました。わかりました。もう、ないならないで、返金の処理をしてもらっていいですよ、と言うわけです。ところが、自転車屋さんがインターマックスにそう言うと、「ちょっと待ってくれと。必ず仕入れる。今海外の店舗にも連絡を取って在庫を調べてもらっているから。責任を持って必ず探すから。申し訳ない。」はいはい。責任ね。
もうハルヒルも終わりましたしね、次は6月の美ヶ原HCです。美ヶ原の1週間くらい前だったかな。自転車屋さんにどうですか、って聞きました。そうすると、インターマックスの担当者が店に謝りに来るから、店に来てくれって。えええ?面倒くせえ。ないならないでいいって言ってるのに。あー、でも山梨からわざわざ謝りに来る担当者が可哀想だよなあ。責任あるもんなあ。
担当者が自転車屋さんにやってきました。若い人の良さそうなお兄ちゃん、確か選手としても頑張った人。その方が言うには「イタリアの担当やってるお姉ちゃんがどうもいい加減で、適当にはいはいって言ったみたいなんですよ。」と。更に「実はLサイズ自体を作っていなかった」という衝撃の事実が。ががががが。まあもう驚きませんけどね。
ただね。イタリア人がいい加減かもしれませんけど「巨大だから」とか確かめもせずに言ったの誰? 在庫があるって言ったの、誰? まあいいですけどね。
「3週間待ってくれ」、「自分の上のものが担当になって、直接イタリアとやりとりをしている。これから作らせるから3週間待ってくれ」。まあもうどのみち美ヶ原にも間に合いませんわね。まあでも驚かない。お兄ちゃんは手土産のゼリーをくれましたから。手土産大事ですよ。うん、きっと。たぶん。甘くて食べきれなかったけど。
絶対3週間じゃ作ってこねえよなあ。素直にできませんでした、って言えばいいのよ、って自転車屋さんと話します。4週間経った7月の終わり。自転車屋さんに尋ねました。どうです? 「まだ全然来てない。あ、交渉の担当は今、副社長がやってるらしいよ。乗鞍にはインターマックス、ブースも出すから、乗鞍に来たら謝りたいから、ブースによってくださいって言われてる。」
あ、これはダメだわ。まあ面白いから許す。で。更に1ヶ月。乗鞍直前1週間前。やっぱり届かない。そして乗鞍。ブースに行きましたよ。ひょっとしたらブースに持ってきてるかもしれないしね。ねえよ。そんなもん。担当者がひたすら頭下げて、補給バーを2本くれました。いや、補給バーもらいに行ってるんじゃないんだけどな。頭下げながら言うわけです。「1週間以内に、ちゃんとしたお返事をしますから」。ええっと。インターマックスの言う1週間って、どのくらいの長さなんだろうね。何しろ、副社長が3週間で作らせるって言って、二ヶ月できないんですからね。どんな工場なんだろう。てか、イタリア人ってどんだけいい加減なんだろう、ってそういう話してるんですよね。
まあ面白いから許す。そして乗鞍から1週間。販売店に連絡がありました。ドイツの自転車ショーに行ったインターマックスの担当者からメールで、こちらで直接受け取ったから、日本に持って帰る、と。
わからん。何を言ってるのかわからん。イタリアで作ったものをわざわざドイツのショーに持って行って手渡しする意味が分からん。なぜイタリアから直接航空便で送らんのだい。なにを、いかにもやりました的な感じで、ドイツで受け取った!みたいながんばった感を出しているんだい?
ビブが届きました。
履きました。サイズ感はまあいいとして、パットがごわごわして脚が密着しねえ。これで自転車乗ったら血ぃ出るわって最低の履き心地、税込み14000円のインターマックス取り扱い、注文から11ヶ月のビブショーツ。最低です。まあインターマックスってそういう会社だと思ってるので、驚きません。面白いから許します。でも、これなら3800円の中華コピー品の方がいいかもしれません。ああ、揺らぐなあ。
結論として、インターマックスの仕事と約束は、軽い。まあそういうふうに思っちゃったってことです。今、サイトに載ってるビブパンツ、買ったらどうなるんだろう。だれか試してみて下さい。
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コメント
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これはヒドイですねぇ・・・。
昨今、お粗末な仕事をする人が増えてきたなぁと感じるのは、
私が年取って頑固ジジイになったからなのでしょうか。
履き心地の悪いビブ、ほんとにオフィシャルの商品なんですかね?
メーカー本社にクレームで送り付けたら面白い事になりそうな気が・・・。
あっ、怒涛の更新ありがとうございました。
楽しく読ませて頂きました。
投稿: しゅな | 2017年9月10日 (日) 13時45分
しゅなさん。どもです。
こういうのって自転車業界では珍しくないんですよ。商売人が自転車業をやってれば、もう少しうまくできるかもしれませんが、今中大介さんじゃねえですけど、自転車バカが商売始めちゃったみたいな人が少なくなくて、愛すべき人たちなんですけどね。仕事の常識みたいなのは弱い人が多い気がします。ま、自転車好きなら許します、って感じなんですよ(;^_^A
またよろしくです。
投稿: ぞうじるし | 2017年9月10日 (日) 21時39分