昨日10月2日から申し込みが可能となったつみたてNISA。
(積立NISAではなく平仮名でつみたてNISAらしいです)
実際、利用可能となるのは来年2018年の1月からとなります。
一般NISA、つみたてNISA、iDeco(イデコ)など、税制上の恩恵を受けることのできる投資手段が多様化してきた中で、本日はつみたてNISAについて考えてみましょう。
つみたてNISAの概要
つみたてNISAは年間40万円までの投資が向こう20年間非課税となります。
毎年40万円の枠が付与される仕組みなので20年間毎年使えば最大で800万円まで投資できます。
利用するにはつみたてNISA専用口座が必要です。
毎月などの一定間隔で、指定の投資信託を一定額、自動的に買い付ける仕組みです。
投資する上で時間分散が可能となります。
所謂、ドルコスト平均法を使って投資する手法となっています。
金融庁から出ているリーフレットを見てみましょう。
引用:金融庁ホームページより
つみたてNISAのメリット
つみたてNISAでの投資に関してはそこから出てくる分配金や値上がり益に関して非課税となっています。
通常、普通分配金と値上がり益に対しては20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAではそれらが免除されます。
解約はいつでも可能。
また、つみたてNISAで買付可能の投資信託は購入時手数料が低く(多くが無料)で、信託報酬等も極めて低いため、低コストでの運用ができます。
その上、一定間隔で一定額を自動的に買い付ける仕組みであるため、時間分散を用いた投資が可能となっています。
この時間分散を用いた投資手法をドルコスト平均法といいます。
※ドルコスト平均法とは、定期的に、継続して、一定金額ずつ金融商品を購入する投資手法のこと
つみたてNISAのデメリット
1番大きなデメリットは従来の一般NISAとの併用ができないという点です。
一般NISAでは年間120万円の枠が付与され、その範囲内であれば好きなものを好きな時に買い付けることができます。
一般NISAの枠は向こう5年間有効です。
その一般NISAとの併用ができない。
どちらか一方を選ばなければならないのです。
また、つみたてNISAにおいては対象商品を一定時期に一定額、自動的に買い付けるため自分のタイミングというものはありません。
機械的に投信を買い増していきます。
買付可能の投資信託が現状103本と、選択肢が少ないこともデメリットかと思います。
その上、株式の買付はできないのがつみたてNISAです。あくまで投資信託のみ。
総評
つみたてNISAは感情を排除して運用するため、断続的に上昇が見込めるものであれば使ってもいいかな、という感じです。
金融商品への投資に詳しくない!やったことない!という方にとっては投資へ一歩踏み出すための最適なシステムだと思います。
その際はNYダウに連動するインデックス投信がよろしいのではないかと…。
自分で株式で運用しているという方には一般NISAの方が適していると思います。
関係各所から様々な反論が飛んできそうですが、投資の裾野の拡大を願うのは私も同じです。
投資未経験の方にとって、つみたてNISAが起爆剤となることを願います!
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