【完全保存版】乳首の黒ずみ(色素沈着)を改善する方法を医学的に検証!

最近若い女性の間でお悩みの一つとして多いのが乳首の黒ずみというデリケートな悩み。そんな悩みは恥ずかしくて他人に相談するわけにはなかなかいかないのが常識でネットで自分なりに調べてセルフケアで自己解決をしようとする女子も多いはず。

しかし自己流のセルフケアではなかなか思ったように乳首の黒ずみは解決できずに負のスパイラルに陥ってしまう女性も少なくないでしょう。という訳で今回は医学的エビデンスを重視した乳首をピンクにする方法について記事を書きたいと思います。

乳首の黒ずみの医学的な原因

乳首の黒ずみである色素沈着のメカニズム

色素沈着のメカニズム

乳首の色素沈着による黒ずみの原因は主に紫外線や外的な刺激や摩擦が原因の場合が多く炎症を起こしてしまいその炎症を鎮めるために活性酸素が発生するとされてます。活性酸素が発生すると体の細胞にダメージを与えます。そのため細胞のダメージを緩和するためにメラノサイトからメラニン色素が大量発生することにより乳首が茶色に黒ずむのです。

そしてその乳首の黒ずみの原因であるメラニンは正常な新陳代謝サイクルであれば体外に排泄されるとされてますがターンオーバー(肌の生まれ変わりサイクル)が乱れたりするとそのまま皮膚の中に残ってしまい黒ずんだ状態が一般的となり乳首が茶色くなってしまうのです。

色素沈着のメカニズム
ちなみにメラニンとはフェノール類物質が高分子化して色素となったものの総称。また人間の皮膚に存在するメラニンはチロシンから合成されポリマー状の物質である。そしてメラニンは黒色のユーメラニンと黄色のフェオメラニンという2種類がありこの2つのバランスによって肌の色や髪の毛の色が変化するとされてます。そして一般的にはユーメラニンとフェオメラニンの混合体のことをメラニンと言います。またメラニンを発生させるメラノサイトは皮膚1㎟に1,000~1,500個存在するのです。

摩擦や刺激が原因で色素沈着


ブラジャーによる摩擦や刺激が原因で皮膚が防御機能を上げようとする事によって活性酸素が発生することによってメラノサイトからメラニンが発生するのも乳首の黒ずみの原因の一つである。特に日々の摩擦による乳首の黒ずみは専門用語でいうと摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)という色素沈着でありメラニン色素が表皮から真皮という肌の深い部分に残留してしまって乳首が黒ずむので注意が必要である。さらにメラニンの分解に欠かせないマクロファージもこの摩擦から正常に動かなくなりメラニンが分解されずに残留してしまうのです。

ホルモンバランスが原因で色素沈着


産後やホルモンバランスの異常で乳首が黒ずむ原因は黄体ホルモンと卵胞ホルモンという女性ホルモンのバランスが密接にかかわっています。このメカニズムはプロゲステロンという女性ホルモンがメラニンの生成を増やす働きがあることから乳首以外にもシミやそばかすや脇などのデリケートゾーンにも色素沈着による黒ずみが起こるとされてます。また妊娠時以外にもストレスや食生活の乱れも女性ホルモンのバランスが崩れ乳首の色素沈着が起こる可能性があるのです。

民間療法で改善する方法

重曹を塗布


乳首の色素沈着に重曹つまり炭酸水素ナトリウムを塗布して肌に皮脂汚れである脂肪酸を弱アルカリ性の重曹で中和するといった民間療法。この方法は医学的なエビデンスはなくあくまでも毛穴の皮脂などを落とすといった目的なのでメラニンの生成を抑える効果は無いと思って良いと思います。

ホエイを使ったパック


ヨーグルトなどに配合されているホエイ(乳清タンパク質)はメラニン色素を作るチロシナーゼの活性を抑えるといわれてますが医学的な文献は一切ない。またターンオーバーを正常にする効果が期待できるとされてますがこちらも医学的な根拠はなし。ただしアトピー性皮膚炎とアトピー性疾患の発症リスクを低下するという効果がある事から乳首にも効果があると思われているみたいなのです。またホエイにはグルタチオンという成分がとても多く配合されていて抗酸化作用にとても優れていることは乳首の黒ずみに必ずしも効果が無いとは断言できないのです。

下着の擦れを予防


ブラジャーのサイズが合ってない事が原因で乳首が擦れてしまい炎症を起こしてメラノサイトからメラニンが発生することは意外と多いのです。ブラジャーが自分に合ったサイズの物を選ぶのに一度大手のランジェリーショップでベテランのフィッターさんにバストの計測などをして貰ってみると良いと思います。

体の洗い方を改善


乳首や乳輪は他の皮ふとは違いとても薄い事からデリケートゾーンと言われてます。そんなデリケートゾーンを一般的な硬いブラシやタオルで擦って洗浄する事はメリットよりデメリットが大きいといえます。入浴時に乳首を洗う際はボディーソープを泡立てて泡で洗うように意識する必要があると言えるでしょう。

美容外科で改善する方法

レーザーを照射して色素を抜く


一部の美容外科では乳首の黒ずみを除去するためのレーザー治療も行ってます。数回の照射で乳首の黒ずみを改善できるためある程度の効果も保障されているが1回あたりの費用が2万円前後掛かってしまうのと1回のみの照射では効果が期待できないため5回程度は通院してレーザーを照射する必要があるので時間とお金に余裕がある人にはオススメできるがコストを気にする女性にはお勧めできません。また根本的な改善方法ではないため一度乳首の黒ずみを改善できても数ヶ月で元に戻ってしまう可能性があるのも考慮する必要があります。

色素沈着性皮膚疾患に対するレーザー治療で重要なことは, レーザー光線の波長, エネルギー密度, 照射時間 (パルス幅), 治療間隔, 治療方法 (例えばレーザー照射後直ちに2回自の照射を行うような方法) 等についてそれぞれの最適条件, 治療方法の決定である。われわれは, 色素レーザー (585nm), ルビーレーザー (694.3nm), アレキサンドライトレーザー (750nm), Nd-ガラスレーザー (1060nm) を用いて有色モルモット皮膚および臨床的応用を目的とした照射を行い, 異なる波長のパルスレーザーによる影響の違いを調べた。その結果メラニン沈着性皮膚疾患に対してはルビーレーザー, アレキサンドライトレーザーが有効であり, 刺青に対しては, Nd-ガラスレーザーが有効であった。パルス幅に関する検討は, ルビーレーザーにてパルス幅0.15~2msec. までを鋤較検討した。その結果パルス幅が短くなるほど表皮基底層のメラニン顆粒沈着部の選択的破壊が見られた。エネルギー密度に関する検討において, ある閾値以上になると組織の非選択的破壊が起こり本来のレーザーの目指す選択的効果が減少することを認めた。また過去10年間にルビーレーザー治療を行い治療後6ヶ月以上経過観察できた645症例について検討した。その結果, 有効率は先天性扁平母斑45%, 後天性扁平母斑 (Becker) 94%, 母斑細胞母斑50%, 表皮母斑80%老人性色素斑59%, 脂漏性角化症69%, カフェ・オレ斑22%, 太田母斑38%, であった。母斑細胞母斑では眼瞼周囲, 手掌, 足底, 口唇部においては84%と非常に高い有効率であった。パルス幅450μsec., 15J/cm2では表在性色素病変に対する治療効果はパスル幅の長い従来のルビーレーザー装置に比べその治療効果は低かった。以上のことより表在性色素沈着性皮膚疾患に対するレーザー治療は, パルス幅が短く波長の短い可視領域のレーザーが適していると考えられる。深在性のメラニン沈着性皮膚疾患に対しては, パルス幅の短いルビーレーザーか, アレキサンドライトレーザーが良いと考えられる。日本人の刺青には, パルス幅の短いNd-ガラスレーザーが適していると思われる。出典:特定非営利活動法人 日本レーザー医学会

ハイドロキノン・トレチノインで改善


美容整形外科で主に行われている乳首の黒ずみ改善方法は前述したレーザー治療よりハイドロキノンとトレチノインという薬品を使った治療法がポピュラーです。ハイドロキノンとは肌の漂白剤と言われている成分でありかなりの確率で皮膚の色素沈着を取り除けますデメリットとして刺激が強いので乳首等のデリケートゾーンにはあまりお勧めはできないのが現状です。またトレチノインは肌のターンオーバーを促す作用がある成分であり真皮に残留したメラニンを早く排泄するのに有効です。ただしトレチノインも皮膚がとても痒くなるといったデメリットもあるのでかなりの忍耐力が必要である。

要約 ハイドロキノンは皮膚刺激作用があるが,強力な漂白効果があるため,肝斑治療のゴールドスタンダードである.高濃度のものは白斑黒皮症をきたす可能性があるが,低濃度のものは刺激症状も少なく,比較的安全である.わが国では2001年の薬事法改正により化粧品への配合が認可され,現在3社から4%のハイドロキノン含有化粧品が発売されている.ハイドロキノンの外用1~2か月で肝斑の改善が認められるが,外用を中止すると元に戻ることが多い.ただし,肝斑は紫外線を避けるだけでも薄くなるため,冬季にはハイドロキノン外用部と非外用部で差が見られなくなることもある.老人性色素斑は,病変部周囲の皮膚色が多少薄くなるため,有効とはいえないが,ハイドロキノンで皮膚刺激症状を起こした場合は,病変部皮膚が剝がされるため,色調の改善が見られることもある.また,炎症後色素沈着はハイドロキノンの外用により早く軽減させることができる.出典:帝京大学医学部皮膚科学教室

専用に開発されたクリームで改善する方法

アスコルビン酸配合医薬部外品でケア

アスコルビン酸配合のホワイトラグジュアリー
乳首の黒ずみ専門に開発されている医薬部外品の中でアスコルビン酸という成分が配合されているクリームもあります。アスコルビン酸とは最近よく耳にするビタミンC誘導体のことを指し乳首の黒ずみの原因である活性酸素を除去する効果が期待できるのです。またメラニン生成阻害作用やメラニン色素還元作用も期待できる成分。酸化して黒色になったメラニンを還元してくれ肌の色を一定のレベルまで白くする効果があります。ただし浸透力を上げるために肌のバリア機能を壊す界面活性作用が配合されている場合は要注意。

アスコルビン酸配合の医薬部外品クリームホワイトラグジュアリーの効果

アスコルビン酸の新規安定型誘導体であるascorbic acid 2-O-α-glucoside(AA-2G)の人工紫外線照射によるヒト皮膚色素沈着への影響を検討した。紫外線(UVA+UVB)照射後に上腕内側部の2%(w/w)AA-2G配合クリームと対照クリーム塗布部位を肉眼判定で比較したところ, AA-2Gの配合により有意な(P<0.01, by Wilcoxon matched pairs signed-ranks test)紅斑抑制効果と同時に, 有意な(P<0.05)色素沈着抑制効果を認めた。そこでAA-2Gの作用機序を詳細に検討するため, 培養細胞のメラニン合成能及び紫外線照射によるモルモット皮膚炎症に対するAA-2Gの作用を調べた。その結果マウスメラノーマ培養細胞(B16(F10))のメラニン合成は, AA-2Gにより濃度依存的に抑制された。AA-2G 2.5mMにおいてメラニン合成は約26%抑制され, 同時にDOPA反応も顕著に低下した。細胞から調製した粗酵素液によるチロシナーゼ酵素活性もAA-2Gにより抑制された。また, UVB照射モルモット背部の紅斑は0.5%, 2%(w/w)AA-2G配合吸水軟膏の外用塗布により有意に抑制され, 病理組織学的にも対照と比べて明らかな抗炎症作用が認められた。AA-2Gの紅斑抑制率は試験に供した数種のアスコルビン酸誘導体の中で最も高いものであった。これらの結果からAA-2Gは紫外線による皮膚色素沈着を抑制し, その作用機序としてメラニン合成系の直接的な抑制だけでなく皮膚炎症軽減作用の関与が強く示唆された。出典:西日本皮膚科

トラネキサム酸配合医薬部外品でケア

トラネキサム酸配合のホスピピュア
乳首の黒ずみ専用に開発されている医薬部外品の中でトラネキサム酸という成分を配合しているクリームがあります。このトラネキサム酸は1979年に肝斑に効果があると報告されてから近年では色素沈着に対して効果的な成分とされてます。トラネキサム酸の効果はプロスタグランジンという色素沈着を発生させる物質の発生を抑える効果が期待できます。簡単に説明すると色素沈着の原因であるメラニンを作る前にブロックしてしまうといった効果が期待できると言えます。ただしアスコルビン酸と同様で浸透力を上げるために肌のバリア機能を壊す界面活性作用が配合されている場合は要注意。

トラネキサム酸配合の医薬部外品クリームホスピピュアの効果

しみ・そばかすに対するトラネキサム酸配合乳液の外用による有用性を肝斑25例,雀卵斑8例に5週から18週間使用させて調べた。最終観察時では,肝斑に対しては20例(80%),雀卵斑に対しては6例(75%)に良好な成績が得られた。また,副作用は認められず,トラネキサム酸の安全度に問題はなかった。皮膚所見の推移をみると,肝斑では8週以内に試験乳液の効果が認められ,雀卵斑では12週以内に試験乳液の効果が約6割の患者に認められたことから,少なくとも2ヵ月以上の外用が効果発現に必要であると考えられた。以上の結果から,トラネキサム酸配合剤乳液は美白機能を有する薬用化粧品として有用であると考えられた。出典:日本皮膚科学会大阪地方会・日本皮膚科学会京滋地方会

ロドデノール配合の商品は白斑の原因になるので要注意


最近ではあまり聞かなくなった成分ですが白斑にならないか心配な方はロドデノールという成分に注意しましょう。この成分は知っている方もいると思いますがカネボウの化粧品で白斑が出たとされる成分です。アルブチンの約100倍と言われる成分ですが白斑の原因となる事が解明され単純に強い美白作用があれば良いという事ではない事に気付かされました。

本邦で,4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール(ロドデノール)を2%含有する化粧品使用者において,他のメラニン生成抑制物質含有化粧品に比べて高頻度に脱色素斑が発生することが判明し,2013年7月に製造販売業者によって自主回収が発表された.本事例の脱色素斑症例は,2014年6月時点で18,909名と発表されている.日本皮膚科学会は,ロドデノール(RD)誘発性脱色素斑の臨床所見と疫学的な特徴を明らかにするために,RD含有医薬部外品の使用後に生じた脱色素斑を主訴に受診した患者を対象に,2013年7月から9月にかけて全国一次調査を行い,1,338人の調査票を解析した.脱色素斑は96%で製品使用部位に概ね一致していたが,4%では製品使用部位以外にも白斑を認めた.色素脱失部位は顔面(92.9%),頸部(58.8%)が好発部位であった.色素脱失については,完全か不完全かで3型に分類した.その結果,不完全脱色素斑42%,完全脱色素斑17%,混在28%であった.また,43.8%が炎症を伴うものであった.85%の症例では臨床的に特発性尋常性白斑と区別できないと回答された.本調査によってRD誘発性脱色素斑症例の臨床・疫学的な実態を明らかにした.今後,二次調査で疾患の経過,予後について検討する.出典:日本皮膚科学会

乳首の黒ずみを改善する方法を比較

 

方法 重曹 ホエイ レーザー ハイドロキノン 専門薬(医薬部外品)
効果
安全性
コスト

 

栄養学的に色素沈着を改善する方法

ビタミンCを意識して摂取

ビタミンCはすでに書きましたが抗酸化作用に優れていて外用薬としても美白効果は期待できますが食事での栄養摂取で内側からも抗酸化作用を高める事が期待できます。ただビタミンCは体内に蓄積されないため定期的に摂取することが大切です。ビタミンCを多く含むブロッコリー、パセリ、レモン、ジャガイモなどに多く含まれてますので日常生活の食事に取り入れましょう。

ビタミンEを意識して摂取

ビタミンEは体内で発生した活性酸素を中和する作用に優れてます。また血行促進効果やホルモンバランスを整える効果もありますので乳首の黒ずみケア中には欠かせない栄養素と言えます。アーモンドなどのナッツ類や、植物油に多く含まれてますのでサラダなどに添えて食事に取り入れるのがお勧めです。

鉄分を意識して摂取

鉄分はカタラーゼというメラニンの元となる活性酸素を除去する酵素を生成させる効果があり抗酸化作用に優れてます。男性に比べて女性は月経があるので不足しがちな鉄分は日々の食事から摂取するのがお勧めです。豚レバーや鶏レパー、牛赤身肉、カツオ、マグロなどに多く含まれてますので積極的に日常の食生活に取り入れましょう。

参考にした医学的文献・一般文献

ロドデノール誘発性脱色素斑症例における一次全国疫学調査結果
色素性皮膚疾患に対するレーザーの基礎と臨床
アスコルビン酸2-O-α-グルコシドの紫外線皮膚色素沈着抑制効果
芸能人愛用!お金を掛けないで乳首をピンクにする方法!
産後の肌の黒ずみの原因と正しいケア方法

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