森喜朗「サンプル盤をこれまでに3回くらい聞いた」
先週木曜日、テレビをつけると、なぜか小倉智昭が安室奈美恵について「関係者に会う度に、アジアだけじゃなくて米国や欧州に絶対に出して下さいってお願いしていた」と言っていて、「安室さん、本当にご苦労様でした」と思った。日曜日、テレビをつけると、中山秀征がかつて共演していた安室について「安室ちゃんはトークもいけるんですよ」と言っていて、そもそも貴君のトークを「いける」と思ったことがないものだから、結果的に「安室さん、本当にご苦労様でした」との思いが更新された。
そういえば、森喜朗元首相との接点があったはず、と調べてみると、日経新聞の記事が出てきた。2000年、沖縄サミットのイメージソング「NEVER END」を発表した安室が、小室哲哉と共に首相官邸を訪れてCDを贈呈すると、森はCDのジャケットとサンプル盤を見比べながら、「だいぶ違うね」と指摘。「頂いたサンプル盤をこれまでに3回くらい聞いた。ものすごい青い海のイメージがしますね」と述べたという。ここでも「安室さん、本当にご苦労様でした」との思いが再び更新される。
「安室さんは伏し目がちにうなづいていた」
会談後に森首相の印象を聞かれた安室は、「すごく人なつっこさを感じた」と答えている。傍若無人なオヤジの応対を、力の限りでポジティブに変換する言葉遣いに感心してしまう。「CDのジャケットとサンプル盤を見比べ『だいぶ違うね』と指摘」と書かれる恥ずかしさは、小泉純一郎が首相時代、ブッシュ大統領と共に故エルヴィス・プレスリー邸を訪ね、プレスリーが愛用したのと同じ型のサングラスをかけながらギターを弾く真似をして歌った事を、ニューヨークタイムスに「Japan's best-known Elvis impersonator(日本で最も知られているエルヴィスのモノマネ役者)」と皮肉られた事案とは異なる恥辱だったのかどうか。
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