「ひよっこ」ラストどうなる?脚本・岡田惠和氏「ドラマは終わりますが…」
「ひよっこ」脚本家・岡田惠和氏インタビュー(下)
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NHK連続テレビ小説「ひよっこ」の脚本を手掛けた岡田惠和氏。最終週を前に作劇を振り返った Photo By 提供写真 |
NHKの連続テレビ小説「ひよっこ」(月〜土曜前8・00)は25日から最終週(第26週)に突入。脚本を手掛けた岡田惠和氏(58)が作劇を振り返った。
最近の朝ドラは「花子とアン」「あさが来た」「とと姉ちゃん」「べっぴんさん」など、王道パターンの「ある職業を目指すヒロイン」「偉業を成し遂げる女性の一代記」。しかし「ひよっこ」は実在の人物をモデルにしておらず、ラストが読めない。「父・実(沢村一樹)の記憶が戻るのか」など、回収されていない伏線も多い。
岡田氏は最終週について「大きな出来事はありませんが、最終的には登場人物みんなが少し幸せになっていると思います。ドラマは終わりますが、登場人物たちの人生はまだまだ続くので、そこを想像して、応援してあげてほしいです」と視聴者へメッセージを送った。
視聴者との関係で言えば、ツイッターなどSNSによるリアルタイムの反応は、岡田氏の過去2作「ちゅらさん」(2001年前期)「おひさま」(11年前期)の時にはなかった現象。
「時々、オンタイムの時にインターネット上の反応を見てみることはありました。ドラマを見終わった時の感想を聞くことは今までもありましたが、そのシーンが起きた瞬間に視聴者の皆さんが何を言うのかということは、この時代になって初の経験。『あ、こういうふうに騙されてくれるんだ』とか『あ、もう読まれているんだ』とか、おもしろいなぁと思いました」と興味深い体験だった様子。
「ネット上の反応が全部だと思うといけないですが、視聴者の皆さんに無駄にストレスを与えたくないという感覚が、ひょっとすると僕の中にあって、だから皆さんが疑問に思うことにちゃんと答えようみたいな、変な誠意みたいなものがありました」と明かした。
[ 2017年9月23日 05:00 ]
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