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見るたびに色が変わる!?神秘の湖沼群「五色沼」

2017.10.02

福島県の磐梯高原にある「五色沼」は、大小30ほどの湖沼が点在する景勝地。その湖沼群の水面は季節や天候などによってさまざまな色に変化し、神秘的な美しさです。今回は、五色沼の絶景を気軽に楽しめる、人気のハイキングコース「五色沼自然探勝路」を紹介します。

五色沼最大の「毘沙門沼」と磐梯山が織り成す景色は必見!

磐越道猪苗代磐梯高原ICから車で約30分。福島県にある磐梯山の北側に五色沼はあります。

明治21(1888)年に起きた磐梯山の噴火で大小300もの湖沼が生まれたといわれ、五色沼はそのなかのひとつ。五色沼の正式名称は「五色沼湖沼群」で、毘沙門沼や赤沼など約30の湖沼で構成されています。    
▲青や緑、さまざまな色の湖沼が点在。写真は五色沼自然探勝路沿いにある瑠璃沼
五色沼一帯は磐梯朝日国立公園の特別保護地区に指定され、手つかずの自然が残る場所。ハイキングコース「五色沼自然探勝路」は、全長約3.6km、所要時間約1時間10分の初心者向けコース。スタートは、裏磐梯ビジターセンターのそばにある五色沼入口です。
▲平坦な道が多い探勝路。舗装されていないので歩きやすい靴がベスト
五色沼入口は標高約790m、出口は標高約830m。アップダウンが少なく、なだらかな道が続くため、普段ハイキングやトレッキングをしない人でも気軽に楽しむことができます。

入口から歩いて5分ほどで、早速、五色沼最大の沼「毘沙門沼」が出現。エメラルドグリーンの水面が目の前に広がり、思わずうっとり。    
▲第一展望台から見た毘沙門沼。奥に磐梯山の火口壁が見えます
展望台は2カ所ありますが、磐梯山を背にした毘沙門沼を眺められる第一展望台がおすすめで、撮影ポイントとして人気です。

沼のまわりを歩いてみると、水の色が違って見えるのがわかります。
▲濃い青だったり…
▲薄い青だったり…
▲見る場所、角度によって色が変わるのが不思議です
この沼ではボートに乗ることもできるので、水上から絶景を楽しむのもおすすめです(30分700円・税込、4~11月営業)。

そして、毘沙門沼は、幸せを招くとウワサの「ハートの鯉」がいることでも有名。左下腹にハートマークがあるのが特徴で、毘沙門沼のボート乗り場付近にいることが多いとか。写真におさめたら幸せが訪れるかも!?
▲ハートの鯉よ、どこにいる…。見つけたらラッキー
▲第一展望台にある売店には鯛焼きならぬ鯉焼きが!カスタードクリーム入りのコイこい焼き(300円・税込)

赤沼に青沼、探勝路を彩る多彩な沼

ハイキングはまだ始まったばかり。毘沙門沼を後にし、さらに進みます。

毘沙門沼から歩いて25分ほどの場所にあるのは「赤沼」。この沼の周辺に生えている草木の根元はところどころ赤茶色に染まっていて、名の由来にもなっています。これは水に含まれた鉄分が変色したために起こったもの。
▲赤沼。水際の植物が赤茶色に変化しています
「赤沼」という名前ですが、水の色は緑色です。しかし、季節によってその緑色は変化するそうで、春先は抹茶色、夏は青緑色に見えるという不思議な沼です。

赤沼のほど近くには、3色の水をもつといわれる「みどろ沼」が。ひとつの沼でも、場所によって水質や水深などが異なるため、色の違いが生じるそう。その日の天候によっても色がかわるため、微妙な色の変化を楽しむことができます。
▲みどろ沼。6~7月にはツツジ科のウメガサソウが彩ります
コースも中盤。ここからもさまざまな景色が続きます。

みどろ沼から20分ほど歩くと見えてくるのが、「弁天沼」。ここはコバルトブルーの水をたたえる沼で、見る場所によって色の濃さが変わるのがユニーク。展望台からは弁天沼と簗部山(やなべやま)、西吾妻山を一緒に眺めることができます。
▲五色沼のなかでは毘沙門沼に次ぐ大きさの弁天沼
▲色鮮やかなブルーの水面
▲こんなブルーに見える場所も
さらに5分ほど歩き、「青沼」へ。カルシウムと硫酸イオンを多く含み、水中には沼の色に大きな役割を果たしているといわれているウカミカマゴケが繁茂しています。小さな沼ながら、青白い水面は存在感たっぷり!幻想的な雰囲気が漂います。
▲その名の通り青々とした沼。7~8月はツツジ科のアクシバが咲きます
青沼から約10分、コースのラストを飾るのは「柳沼」です。水の透明度が高く、周囲の木々が湖面に映し出される様子は見事。五色沼のなかで特に紅葉を楽しめる場所で、秋は色づいたカエデやウルシが沼を囲みます。五色沼周辺の紅葉の見頃は、例年10月中旬~11月上旬です。
▲裏磐梯物産館の裏手にある柳沼
柳沼を後にしたら、約5分で出口に到着。ちなみに、五色沼自然探勝路は片道のみの一本道で、柳沼から毘沙門沼へ進むのもOKです。
変化に富んだ景色を楽しめる五色沼。新緑、濃緑、紅葉と、季節ごとに訪ねてみるのもおもしろいですよ。
加藤亜佳峰

加藤亜佳峰

編集者・記者。編集プロダクションMOVE所属。仙台を拠点に、企画・編集・取材・執筆を担当。旅行誌を中心に、情報誌やムック、書籍、パンフレットなど幅広いジャンルの印刷・出版物を手がける。

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