ラスベガスで銃撃 50人死亡「過去最悪の銃乱射事件」
警察は現場で死亡した64歳の男がホテルの上層階の部屋から屋外のコンサート会場に向けて銃を乱射したと見て調べています。
警察は日本時間の午後10時すぎ記者会見を行い、銃撃による犠牲者が50人に上り、400人以上がけがをして病院に搬送されたことを明らかにしました。
地元のメディアはアメリカで起きた銃の乱射事件としては過去最悪だと伝えています。
これまでの警察の調べによりますと地元に住む、スティーブン・パドック容疑者(64)が、ホテルの32階の部屋から通りを隔てた屋外のコンサート会場に向けて銃を乱射したと見られるということです。
通報を受けた警察が部屋に突入した際、パドック容疑者はすでに死亡していたということで警察は自殺したと見ています。これまでのところ、事件の動機や背景など、詳しいことはわかっていません。
また警察は容疑者と一緒に暮らしていたアジア系の女性の行方を捜査していましたが、直接事情を聞いた結果、犯行に関わっていないと見られることを明らかにしました。
事件当時の状況についてアメリカの有力紙、ロサンゼルス・タイムズは目撃者の話として、犯行には自動小銃が使われ銃撃は30秒ほど続いたと伝えています。また現場では「しゃがめ」と叫ぶ声が聞こえ、多くの人が逃げ惑っていたなどと、混乱した様子を伝えています。
銃撃があった当時、現場ではカントリーミュージックのコンサートが行われていて、会場の広場には音楽のステージのほか、出店や娯楽設備が並び、周辺にはおよそ2万人がいたということです。
日本人の被害情報なし
銃撃事件を受けて、外務省は、海外安全情報を出して、事件が起きたコンサート会場など現場周辺には近づかないよう呼びかけているほか、今後、アメリカへの渡航などを予定している日本人に対しても、不測の事態に巻き込まれないよう注意を呼びかけています。
具体的には、アメリカに渡航や滞在している人は、最新の情報を入手するとともに、公共交通機関や観光施設、それにショッピングモールなど人が多く集まる施設などを訪れる際には周囲の状況に注意し、滞在時間を短くするなど安全確保に努めるよう求めています。
目撃者「花火かと思った」
旅行でラスベガスを訪れていて、銃撃事件の際に、現場近くにある建物の屋上にいたという日本人の男性は、NHKの電話インタビューに対して、「パトカーと救急車がたくさん集まってきたのが見えたので、何が起きたのかと思ってインターネットで調べたところ銃撃事件だとわかった」と話していました。
男性はおよそ2時間後に、車で近くのホテルに戻ろうとしましたが、周辺では道路が規制されたり、駐車場が封鎖されたりしていて、ホテルから少し離れた場所に車を止めて歩いて戻ったということです。
男性がホテルに戻る途中で撮影した動画には、銃を携えた人が周囲を警戒している様子が写っています。男性は、「ホテルが事件現場から近かったため、周囲はまだ緊迫した様子で、ただ事ではないと感じました」と話していました。
後を絶たない銃犯罪
2007年には、南部バージニア州のバージニア工科大学で男子学生が銃を乱射し、学生ら32人が殺害されました。
また、2012年には東部コネティカット州の小学校に男が押し入って銃を乱射し、児童ら26人が犠牲になりました。
さらに去年6月には南部フロリダ州のナイトクラブで男が銃を乱射して49人が死亡する当時としてはアメリカ史上最悪の銃撃事件が起きています。
こうした事件が起きるたびにアメリカ国内では、銃規制を強化すべきだという声があがる一方で、銃の所持は自衛のために必要であり、憲法で認められた権利だとして規制の強化に強く反対する意見が根強く、銃規制をめぐる国民の意見は真っ二つに割れていて、銃規制は進んでいないのが現状です。
トランプ大統領「哀悼の意をささげる」
現場の歌手「想像を絶する光景」
ISメディア 「IS実行」を主張
しかし、事件の詳細については触れておらず、ISが実際に関わったのか、それとも、事件に便乗して存在をアピールしようとしているのかははっきりしません。また、アメリカの警察もこれまでのところ、ISなど、イスラム過激派の関与の可能性について言及していません。
ラスベガスで銃撃 50人死亡「過去最悪の銃乱射事件」
アメリカ・ラスベガスで1日、起きた銃撃事件で、これまでに50人が死亡、400人以上がけがをして、地元のメディアはアメリカで起きた銃の乱射事件としては過去最悪だと伝えています。
警察は現場で死亡した64歳の男がホテルの上層階の部屋から屋外のコンサート会場に向けて銃を乱射したと見て調べています。
アメリカ西部ネバダ州ラスベガス中心部にあるホテルやカジノなどが入った複合施設の近くで1日午後10時すぎ、日本時間の2日午後2時すぎ、銃撃事件がありました。
警察は日本時間の午後10時すぎ記者会見を行い、銃撃による犠牲者が50人に上り、400人以上がけがをして病院に搬送されたことを明らかにしました。
地元のメディアはアメリカで起きた銃の乱射事件としては過去最悪だと伝えています。
これまでの警察の調べによりますと地元に住む、スティーブン・パドック容疑者(64)が、ホテルの32階の部屋から通りを隔てた屋外のコンサート会場に向けて銃を乱射したと見られるということです。
通報を受けた警察が部屋に突入した際、パドック容疑者はすでに死亡していたということで警察は自殺したと見ています。これまでのところ、事件の動機や背景など、詳しいことはわかっていません。
また警察は容疑者と一緒に暮らしていたアジア系の女性の行方を捜査していましたが、直接事情を聞いた結果、犯行に関わっていないと見られることを明らかにしました。
事件当時の状況についてアメリカの有力紙、ロサンゼルス・タイムズは目撃者の話として、犯行には自動小銃が使われ銃撃は30秒ほど続いたと伝えています。また現場では「しゃがめ」と叫ぶ声が聞こえ、多くの人が逃げ惑っていたなどと、混乱した様子を伝えています。
銃撃があった当時、現場ではカントリーミュージックのコンサートが行われていて、会場の広場には音楽のステージのほか、出店や娯楽設備が並び、周辺にはおよそ2万人がいたということです。
日本人の被害情報なし
銃撃事件を受けて、外務省は、海外安全情報を出して、事件が起きたコンサート会場など現場周辺には近づかないよう呼びかけているほか、今後、アメリカへの渡航などを予定している日本人に対しても、不測の事態に巻き込まれないよう注意を呼びかけています。
具体的には、アメリカに渡航や滞在している人は、最新の情報を入手するとともに、公共交通機関や観光施設、それにショッピングモールなど人が多く集まる施設などを訪れる際には周囲の状況に注意し、滞在時間を短くするなど安全確保に努めるよう求めています。
目撃者「花火かと思った」
旅行でラスベガスを訪れていて、銃撃事件の際に、現場近くにある建物の屋上にいたという日本人の男性は、NHKの電話インタビューに対して、「パトカーと救急車がたくさん集まってきたのが見えたので、何が起きたのかと思ってインターネットで調べたところ銃撃事件だとわかった」と話していました。
男性はおよそ2時間後に、車で近くのホテルに戻ろうとしましたが、周辺では道路が規制されたり、駐車場が封鎖されたりしていて、ホテルから少し離れた場所に車を止めて歩いて戻ったということです。
男性がホテルに戻る途中で撮影した動画には、銃を携えた人が周囲を警戒している様子が写っています。男性は、「ホテルが事件現場から近かったため、周囲はまだ緊迫した様子で、ただ事ではないと感じました」と話していました。
後を絶たない銃犯罪
2007年には、南部バージニア州のバージニア工科大学で男子学生が銃を乱射し、学生ら32人が殺害されました。
また、2012年には東部コネティカット州の小学校に男が押し入って銃を乱射し、児童ら26人が犠牲になりました。
さらに去年6月には南部フロリダ州のナイトクラブで男が銃を乱射して49人が死亡する当時としてはアメリカ史上最悪の銃撃事件が起きています。
こうした事件が起きるたびにアメリカ国内では、銃規制を強化すべきだという声があがる一方で、銃の所持は自衛のために必要であり、憲法で認められた権利だとして規制の強化に強く反対する意見が根強く、銃規制をめぐる国民の意見は真っ二つに割れていて、銃規制は進んでいないのが現状です。
トランプ大統領「哀悼の意をささげる」
現場の歌手「想像を絶する光景」
ISメディア 「IS実行」を主張
しかし、事件の詳細については触れておらず、ISが実際に関わったのか、それとも、事件に便乗して存在をアピールしようとしているのかははっきりしません。また、アメリカの警察もこれまでのところ、ISなど、イスラム過激派の関与の可能性について言及していません。