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dnsmasqに複数の脆弱性(CVE-2017-14491, CVE-2017-14492, CVE-2017-14493, CVE-2017-14494, CVE-2017-14495, CVE-2017-14496, CVE-2017-13704)

10/02/2017にdnsmasqの複数の脆弱性情報(CVE-2017-14491, CVE-2017-14492, CVE-2017-14493, CVE-2017-14494, CVE-2017-14495, CVE-2017-14496, CVE-2017-13704)が公開されています。Criticalなものもありますので、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。

こんにちは。SIOS OSSエバンジェリスト/セキュリティ担当の面 和毅です。

10/02/2017にdnsmasqの複数の脆弱性情報(CVE-2017-14491, CVE-2017-14492, CVE-2017-14493, CVE-2017-14494, CVE-2017-14495, CVE-2017-14496, CVE-2017-13704)が公開されています。Criticalなものもありますので、今回はこれらの脆弱性の概要と、各ディストリビューションの対応について簡単にまとめてみます。




Priority

Critical(CVE-2017-14491, CVE-2017-14492, CVE-2017-14493), Important(CVE-2017-14494, CVE-2017-14495, CVE-2017-14496, CVE-2017-13704)

修正方法

各ディストリビューションの情報を確認してください。

CVE概要(詳細はCVEのサイトをご確認ください)

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14491
    • 細工されたDNSレスポンスによる任意のコード実行の可能性

    • 重要度 - Critical

    • 2.78より前のdnsmasqには、ヒープベースのバッファーオーバーフロー脆弱性が存在し、細工されたDNSレスポンスにより、リモートの攻撃者がDoS(クラッシュ)を引き起こしたり、任意のコードを実行できる可能性が有ります。ます。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14492
    • 細工されたIPv6ルータ広告(advertisement)リクエストによる任意のコード実行の可能性

    • 重要度 - Critical

    • 2.78より前のdnsmasqには、ヒープベースのバッファーオーバーフロー脆弱性が存在し、細工されたIPv6ルータ広告(advertisement)リクエストにより、リモートの攻撃者がDoS(クラッシュ)を引き起こしたり、任意のコードを実行できる可能性が有ります。ます。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14493
    • 細工されたDHCPv6リクエストによる任意のコード実行の可能性

    • 重要度 - Critical

    • 2.78より前のdnsmasqには、スタックベースのバッファーオーバーフロー脆弱性が存在し、細工されたDHCPv6リクエストにより、リモートの攻撃者がDoS(クラッシュ)を引き起こしたり、任意のコードを実行できる可能性が有ります。ます。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14494
    • メモリ上の重要情報のリークの可能性

    • 重要度 - Important

    • 2.78より前のdnsmasqには、リレーとして構成されている際に、リモートの攻撃者がDHCPv6フォワードリクエストを処理する際にメモリ上の重要な情報を得ることができる可能性があり真す。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14495
    • リモートの攻撃者によるDoSの可能性

    • 重要度 - Important

    • 2.78より前のdnsmasqには、メモリリークの問題が存在し、--add-mac/--add-cpe-id/--add-subnetオプションを指定した際に、リモートの攻撃者がDoSを引き起こす事ができる可能性が有ります。ます。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-14496
    • リモートの攻撃者によるDoSの可能性

    • 重要度 - Important

    • 2.78より前のdnsmasqには、add_pseudoheader()関数に整数アンダーフローの問題が存在し --add-mac/--add-cpe-id/--add-subnetオプションを指定した際に、リモートの攻撃者がDoSを引き起こす事ができる可能性が有ります。ます。

  • http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2017-13704
    • dnsmasqのクラッシュの可能性

    • 重要度 - Important

    • 2.78より前のdnsmasqには、DNSパケットサイズが想定されていたサイズと異なる時に、memsetが負の値を取得してしまいます。これにより、dnsmasqがクラッシュする可能性が有ります。ます。


主なディストリビューションの対応方法

詳細は、各ディストリビューションの提供元にご確認ください


対処方法

各ディストリビューションの案内に従い、アップデートを行ってください。全てのRed Hat製品でパッチが行き渡っているかを確認するには、Red Hat Satelliteを使うと管理が便利でしょう。

Red Hat Satelliteを用いた一般的なErattaの適用は、『Red Hat Satellite 6でerrataを適用してみる』を 参考にして下さい。

また、 サービスの再起動が発生しますので、pacemakerなどOSSのクラスタ製品LifeKeeperなどの商用のクラスタリング製品を使うとサービス断の時間を最小限にすることが出来ます。

[参考]


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