ラスベガス震撼、史上最悪乱射殺人犯の正体

64歳のパドック容疑者はカジノ好きだった

事件から一夜明けた現地の様子。近郊在住の白人男性スティーブン・パドック容疑者(64)がマンダレイ・ベイホテルの32階の部屋から、大通りラスベガス・ストリップに向けて銃を乱射した(写真:ロイター/アフロ)

[10月2日 (ロイター) ]- スティーブン・パドック容疑者 (64)は、一見するとネバダ砂漠の退職者コミュニティーでの穏やかな暮らしの中に落ち着いたかに見えた。その場所は愛用のカジノに近く、2015年に新居を購入していた。

ラスベガスまでは、車で1時間。そこで容疑者は、近代アメリカ史上最悪の銃乱射事件を起こす事となる。

公的記録によると、容疑者はアメリカ西部を転々としていた。カリフォルニア州沿岸に2~3年、ネバダ州の別地域に2~3年。テキサス州では狩猟許可を所有しており、そこにも最低2~3年は居住していた。パイロット免許を取り、少なくとも1台の単発航空機が容疑者名で登録されている。

2015年初頭にこぢんまりした2階建ての家を購入

2015年初頭、パドック容疑者はメスキートはずれのほこりっぽい町に新しくできた退職者住宅地に、こぢんまりした2階建ての家を購入した。砂漠の小さな町で、ネバダ州とアリゾナ州境にまたがり、ゴルファーやギャンブラーに人気がある所だ。

「感じのいいきちんとした家で、異常な所は何も見当たりません」メスキート市警察のクイン・アベレット広報担当官は、10月2日月曜日、記者団を前にそう述べた。家の中から銃何丁かと弾薬が見つかったが、銃所有者の多いこの地域では、当たり前と見なされる程度であったという。

南西に車を1時間走らせるとラスベガスである。7月28日木曜日、パドック容疑者は、マンダレイベイリゾートアンドカジノの32階の部屋にチェックイン。少なくとも10丁の自動小銃を持ち、58人以上を殺害、500人以上にけがを負わせる乱射事件を起こす事となる。

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  • NO NAMEbc5f20d68e66
    リミッターが外れたら素行がどんなに良かろうと殺人鬼になりえる。
    普通は殺してやりたいくらい憎い奴がいても行動に移す前に冷静になるのだけれど、引き金を引けば簡単に殺せる道具が手に入ってしまう国だから、銃社会が文字通りのトリガーとなった部分も大きいのでは?
    ただ、ほかのニュースサイトでは銃がフルオートの自動小銃のような記述があるので、本来民間に流れない銃の入手経路が特定されれば、この事件がテロなのかも判明すると思う。
    up44
    down4
    2017/10/3 07:10
  • NO NAME19965007bd7f
    認知症になったのかなぁ?
    それにしても銃社会って恐ろしいわ
    up36
    down7
    2017/10/3 06:47
  • NO NAME4ec9809ddb97
    カジノで大負けしたんじゃねえか?
    up37
    down9
    2017/10/3 06:29
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