al qods al arabi net とal jazeera net は、米washington post 紙が、エジプトの税関がエジプト向けに極秘裏に輸出されるところであった北朝鮮のロケット弾を摘発したと報じていると伝えています。

記事の要点は次の通りですが、問題は、この摘発で、国連の禁止している北朝鮮の武器輸出が、同国の経済を支える外貨源として秘密裏に行われていて、エジプトのような米国の同盟国も、安い武器の入手先として今でも北朝鮮を使っているということが改めて確認されたことのようです。
記事は北朝鮮の古い武器等を安く密輸出する秘密の国際マーケットができていると報じています。

件の武器は、60年代にソ連で製造された!RPG7ロケット砲弾24000発等(おまけにそれらの武器には2006年製造との嘘の刻印があった由)で、鉄等の通常の輸出品を入れた船倉のしたの、秘密の船倉に隠してあったものの由。
この弾薬を運んでいたのは古びたカンボジア船籍の貨物船(持ち主は資金洗浄等で知られていた北朝鮮人の由)で、北朝鮮の港を出たときから、米情報機関が不信を抱き、航跡をフォローしていたところ、インド洋からアデン湾、更に紅海からスエズ運河に向かうことが分かり、スエズ運河に入る直前に、外交ルートでエジプトに検査を要請し、エジプト税関の検査の結果秘密の船倉に武器を隠していたことが判明した由。
さらに傑作なことにその宛先がエジプト軍だと判明した由。
先日報告した、トランプがエジプト軍への軍事援助3億ドルの凍結もこの北朝鮮からの武器密輸に関連しているとみられる由。
但し、当時トランプ政権は、軍事援助の凍結はエジプトの人権状況の解決の遅延によるものと説明していた由(このことは報告済み)
在米エジプト大使館はこの問題について、安保理の決定に従い、エジプトはその禁輸決議の履行を誠実に行うと声明した由
また北朝鮮は外貨獲得の手段として、武器輸出を重要視して、これまでもエリトリア、イラン、シリア、キューバ、ヒズボッラー、IS,等多くの国への密輸出を行ってきているが、今回のように摘発されることは稀であった由
また国連によれば今回の密輸事件はこれまで表に出た事件の中で、最大の事件のよし
http://www.alquds.co.uk/?p=800841
http://www.aljazeera.net/news/arabic/2017/10/2/إحباط-شحنة-أسلحة-كورية-شمالية-لمصر
取り敢えず以上で、上記の記事がwahington post の記事だとすると、おそらくはかなり正確ではないかという気がしますが、仮にこの事件が事実であったとして、もう一つの大きな問題は、エジプト軍の誰、またはどの組織が関与していて、これだけの事実がばれてしまった以上は、関係者の処分がどうなったのか?ということが、その点に関しては記事は触れていません。
米国としても、おそらくは関係者の処分と再発防止を厳しく要求していると思うのですが・・・・