髪を切りに美容室へ行きました。
今まで秋葉原のえっちなお店や相席屋などへ行くたびに、店員やお客さんがどれだけオタク話が通じるのか記事にしてきた訳ですが、今回は逆にどれだけオタクである事を隠して美容室へ行けるかの話です。単純に僕の個人的な日記ですね。
さて、僕は基本的に髪を常に放置していまして、切りに行くのも一年に一度行くかどうかです。単純にお金がないという事と、職を訊かれると答えきれない事が理由。無職続けるにも一苦労です。
これは先月にテレビの取材が来るので、壁にポスターを貼りまくる事でどれだけテレビ局にいやがらせできるかを試した時の写真。実際に取材日はもっと性的に猥雑な背景になってのですが、残念ながらこのポスターが映らない角度での取材に。冷静かつ的確な判断ですね。
流石に伸びすぎてラーメンを食べるにも髪がスープに入ったりするようになり、その度に口淫の際に髪をかきあげるえっちな仕草をとる必要があるのも面倒になってきたので、今年初の美容室へ行ってきました。
■オタクvsオシャレ美容師
入ったのは浅草橋~秋葉原の間にあるオシャレな美容室。美容室なんてどこもオシャレなので、なんの説明にもなっていません。
女性の店員さんから席へ案内され散髪開始。ドキドキです。
ここで早速問題が発生し、「お客さんは何の仕事をしているんですか?」と開口一番から最も訊いて欲しくない質問の発生。こういったデリケートな質問は先ず準備運動してからお願いしたい。世の全ての人間が有職者ではないのです。
第一声から飛んできた不可避の速攻相手に完全にキョドってしまい、「いや、その……適当な感じです」と曖昧な返事でかえします。相手に一切の情報を与えないスタイル。
コミュニケーション力不足のオタク相手でも、そこは接客のプロである店員さん。「もしてかして……同業者ですか?」と攻めの姿勢をみせてきます。家で毎日ゴロゴロ続けロン毛になった金欠の無職の存在なんて一ミリも想像した事がないのでしょう。予想の斜め上の返事が。
そこでまたしても動揺してしまい、「まぁそんな感じです」という取り返しの付かない嘘を積んでいきます。他人の髪なんて一ミリも切ったこと無い。思えば中学生の頃も床屋のおっさん相手に「普段はバスケの部活で忙しいんですよ」と気取ってた事を思い出す。無論、実際はゲーム以外楽しみのない帰宅部。
偽りの同業者の登場に「ほぇ~……」とCCさくらのような声を上げる店員さん。ケロちゃんがいたら「さくら! それは、オタクが強がって適当ぬかすカードや!」と叫んでいたことでしょう。
そこから2.3質問してきましたが、同業者故に答えられないオーラを出し続けていると黙ってくれました。念の鎖を刺され言わないんじゃなくて言えない状態のヒソカと化すオタク。さぞかしやり辛い客に見えたでしょう。
暫く沈黙が続くと「ごめんなさい、無言が続いて!」と突然の謝罪が。追い打ちです。ここまでオタク相手にダメージを与えられるセリフがあるでしょうか。狙ってやっているのなら天才的すぎます。本当に申し訳ない。
そこで気まずさを紛らわせるよう、気を使った店員さんがiPadを渡してくれたのですが、最近の美容室は雑誌を電子書籍で読ませる時代なんですね。未来。
メニュー画面には今風のファッション誌や家電情報誌が並んでいますが、どれも全く興味ありません。表紙が「アイドルマスター sideM」の雑誌などもあり、オタクにも配慮されている気遣いが泣ける。しかし、今の自分は決して無職のオタクでなく、同業者の美容師設定なのでアニメ雑誌は開けません。我慢して一切興味ない家電情報を読み進めます。
他人に監視された状態で全く興味のない本を読むのは思った以上に苦痛です。もういっそスマホ開いて天使の3P!でも観てやりたい気分。この世に一人くらい、自分が散髪されている途中に女子小学生を観賞し始める美容師が居てもいいんじゃないかと思いつつ我慢。
そんなこんなでシャンプー台へ。シャンプー用の美容師が現れ「このお店はどうですか?」という初心者向けな質問にも、動揺して「いいんじゃないですか」と謎の上から目線で答えます。最悪の客です。
シャンプータイムが終わりドライヤー。ここで前髪を集めて片方に流してもらったのですが、ここでの反応が凄くて、店員さんが「いいですね。オダジョーさん……いや、アルパカさんみたいですよ」と、まさかの比喩キャンセルからオタク向けの例をく出す高度なプレイで魅せてきます。
オタクだってオダギリジョーくらいは知ってます。そりゃ確かにクウガ以外に何をやっているのかはわからないですが。
最後の最後でオタクバレしていた事をほのめかす見事な話術。
という訳でサイドが減ってすっきり。見てて下さい! オレの、変身! それでも普通よりは全然長めですが。一発でまともな職に就いてない事が伝わるので便利ですね、ロン毛。
また3,4ヶ月後に来てくださいねと言われたものの、恐らく金銭の関係でまた一年は行きません。というか同業者設定を貫き通せる気がしない(向こうも終盤は全く触れなかったし)ので、他の店に逃げると思います。哀しいね……。
どうしようもないオタクの日常でした。
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